さてきのうは、新木造住宅技術研究協議会、略称「新住協」の
年に1度の総会でありました。
総会は全国から300名近い参加者を集めて
ことしは、発祥の地・北海道札幌での開催。
いつもは1参加者として鎌田紀彦先生の基調講演を
聞いていれば良かったのですが、
札幌での開催と言うことで、ホスト役としての仕事があって
講演聴講だけに集中するわけにも行かない総会でありました。
鎌田先生の講演では、いくつかのテーマに沿ってのお話し。まずは、
●ZEHへの対応を巡っての「憂鬱さ」というテーマであります。
これまでわたしのこのブログなどでの全国のみなさんとの対話が
いろいろに継続してきているのですが、
WEBでの1次エネルギー計算プログラムの問題点の指摘。
暖房方式として部分間歇暖房を選択した方が、はるかに有利になる点。
「ゼロエネルギー」という名前と実際の乖離の問題など、
ポイントの指摘が相次いでいました。
まことに鎌田先生の指摘されるとおりなのですが、
先生から、そうした点を踏まえながらも工務店の生き残り作戦として
「どのように対応するか」という基本スタンスが示されていました。
続いては、本来の木造構法の研究の最新知見の発表。
●住宅でのエネルギー消費実態調査についての最新手法の案内と
新住協Q1.0住宅調査の意義と協力要請
●外壁210mm断熱工法・施工の合理化とコストダウン
●基礎工法についての研究。とくに床断熱への着目について
●開口部と熱交換換気についての最新知見情報
などの研究成果が発表されていました。
さらに、わたしどもReplan誌で連載をお願いしている
●「Q1.0住宅デザイン論」に触れられながら、高断熱高気密住宅での
「プロトタイプデザイン」への取り組みが提起されていました。
このテーマについては、本日の研究発表でも取り上げられ、
また、7日には鎌田先生と東大・前先生が東京での実践について
現場公開される住宅をいっしょにチェックされると情報も入手しました。
情報に引き続き留意していきたいと考えております。
なんですが、開催地メンバーとしては
全国から来られたみなさんのためのホストとしての仕事もある(笑)。
わたしにも「2次会」の人数集め、その集金作業などの役が振られていました。
これがなかなかのめんどい大役(笑)。
お酒を飲みながら談笑しながら、総数60人から会計するというのは
これが想像以上の大変さでありました。
そのうえ、3,000円会費に対して、おつりの用意がまったくされていない。
で、おつりが不足する場合、10,000円を出してくれた方をパスしながら、
おつりがたまった段階で適時、行きつ戻りつしなければならない。
お酒が入った中でそれも情報交換しながら、この作業というのは
記憶の絶対容量を超える瞬間の連続(笑)。
「えっと、あなたからはいただきましたっけ?」という、わたしは誰状態。
自分は飲んだか飲んでいないか、ほとんど不明になる混沌。
おかげで3次会になってようやく少し飲んでいる気分に。
・・・当然のように、午前様のお帰り。
なのに、さて本日も研究会は続くのであります、ふ〜〜頑張るぞと。
Posted on 9月 2nd, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅性能・設備
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