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【オオウバユリ、アイヌ民族のソウルフード】

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毎朝の散歩路では、いろいろな自然の変化が最大の楽しみ。
季節につれて、移ろいゆく花々は四季変化の明瞭なこの列島での
ひとびとの暮らしの歳時記を彩ってきたのだと思います。
そんななかでも毎年注目してきているのが
このオオウバユリです。
わたしたちの住む北海道は、日本社会からの移民が優勢ですが、
もともとこの地は、アイヌモシリ(人間の静かなる大地)だった。
アイヌの人たちにとって、このオオウバユリはまさにソウルフード。
かれら先人の生活文化に対してリスペクトを持たねばならない。
以下、食品としての扱い方をWikipediaより。

北海道に多く分布し、やや湿気のある林内、林縁に自生する。
高さは1.5 – 2.0mくらいになり、花期は7 – 8月で、10 – 20個の
黄緑色ないし緑白色の花をつける。
鱗茎はデンプンを含み食用にできる。
北海道ではアイヌによりトゥレプの名で食用にされ、
アイヌ民族にとって植物質の食品の中では穀物以上に重要な位置を占めていた。
以下の方法で澱粉を採集する。
球根から茎と髭根を切り落とした後、鱗片を一枚一枚はがし水洗いする。
鱗片を桶に入れ、斧の刃の峰を杵がわりにして粘りが出るまで搗き潰す。
その後で桶に水を大量に注ぎ、2日ほど放置する。
数日経つと桶の水面には細かい繊維や皮のクズが浮き、底には澱粉が沈殿。
溜まった澱粉のうち、半液体状の「二番粉」と粉状の「一番粉」を分離する。
これら2種類の澱粉は乾燥して保存するが、
水溶きした一番粉をイタドリやヨブスマソウなど、空洞になっている
草の茎のなかに流し込み、灰の中で蒸し焼きにしてくずきり状にして食べたり、
二番粉を団子に丸めて蕗やホオノキの葉で包んで灰の中で焼き、
筋子や獣脂を添えて食べたりする。
乾燥して保存された澱粉のうち、日常使用されるのは二番粉。
団子に加工して、サヨ(粥)に入れる。
この一連の澱粉採集作業の間、「酒」と「色事」に関する会話はタブー。
澱粉が落ち着かなくなり、うまく沈殿しなくなるという。

このようなことを知って以来、
札幌円山公園内の自然林を歩く散歩道で
このオオウバユリが毎年、華やかな輪舞をみせてくれることに、
祈りにも似たような気分を持ちつつ、楽しませていただいています。
この写真は、7月3日日曜日の様子。
これからの開花の変化がまことに劇的で、感動を与えてくれます。

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