東京地検が、小沢一郎の元秘書の国会議員の身柄を拘束した。
かなり異常な状況が推移している。
国会開会直前のこの時期に、あえてこのような手段を執ることは
過去の疑獄事件でもかなり類例を見ない。
国政への影響はかなり深刻なものにならざるを得ないと思うけれど、
そもそも東京地検は、いったいなにを目的にしているのか、
小沢が土地を購入した資金がダム工事の利権からの贈賄的な色彩の濃い
大手ゼネコンからの表にはできないお金であり、
それをあぶり出すのが狙いである、というような報道がされている。
ただし、当時は野党の有力政治家にしか過ぎず、
贈収賄事件としては立件できないだろうといわれている性質だと言うことだ。
というような報道の流れからしても
いきなり国会議員の身柄拘束という手段は、すごい。
朝日新聞WEB版の現在の(1.16AM05:29)トップニュース順は、
日航の法的整理 440億円の国民負担が発生(03:02)
東京地検、石川議員ら逮捕 大久保秘書にも逮捕状(01:13)
小沢氏公開の「確認書」は07年の会見直前に作成(03:03)
石川議員逮捕 鈴木宗男氏「異常としか言えない」(01:15)
時効直前の強盗致死事件、関与認めた1人も不起訴 茨城(03:04)
JPモルガン、3四半期連続の増益 強まる風当たり(22:22)
というものになっている。
3番目に検察リーク情報、
4番目に鈴木宗男議員による検察批判発言ニュースがある。
このあたり、大手メディアもどうバランスを取るべきか、
計りかねているのではないか。
鈴木宗男の発言では、
「家宅捜索を受け、証拠隠滅の恐れもないのになぜ身柄をとる必要があるのか。異常としか言えない。官僚政治の打破を掲げて政権交代したが、検察も官僚組織の一部。このまま民主党政権が続けば自分たちがどうなるかわからないから暴走したのだろう。鳩山政権つぶしだと受け止めている」
というように発言している。
問題の推移が、このような方向になっていく可能性があるのだろうか。
だとすると、この国の今の閉塞状況の本質的な問題が
一気に露わになっていく可能性があると思っている。
それは、官僚システムの基本原則の再検討、という問題。
いまや、官僚システムが無謬であるなどと思っている国民などいないと思う。
遠山の金さんとか、銭形平次とか、
江戸時代以来続いてきている官僚システム礼賛世論喚起システム教育は
日本社会に深く根付いてきたけれど、その正統性というものが
どうもいま、機能不全になってきている。
ひょっとすると官僚システムって、自分たちの組織防衛を最優先してはいないか、
っていうような大きな疑問が多くの国民にわき上がってきている。
小沢の問題で言えば、先日来の
中国要人との天皇会見問題での、対官僚発言が想起される。
「政府機構の一官僚が、政府方針に対して異議を唱えるのならば、
職を辞してから発言すべきだ」と正論を宮内庁長官に対して宣告したけれど、
どうもそうした発言からの流れが感じられてならない。
もし、鈴木宗男の発言が正鵠を穿っているとすれば
問題はいよいよ、核心点に迫ってくる気がしてならない。
官僚システムって、一度も選挙されることがないのに、大きな権力を実際に運用している。
であれば、どのようにこれは運営されるべきなのか、
そろそろまっとうに論議がされるべきだ。
政権が交代したこの時期だからこそ、根底的に論議することができるのではないか。
そういう国家百年の大問題解決のためであれば、
小沢のお金の問題などどうなっても構わない問題だと思う。
国会はこの問題でこそ、徹底的に論議をはじめてもらいたいと思う。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 16th, 2010 by replanmin
Filed under: 状況・政治への発言
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.