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農家の縁側

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仙台の近郊にある古い農家住宅の縁側です。
晩秋のこの季節になると、農家住宅では
こういった秋の作物を乾燥させたりするのに
縁側がフルに活用されますね。
屋根がかかっていて、日差しがさんさんと降り注ぎ
作業性も抜群、という場所になるわけ。
これからの冬の季節に必要な保存食は
この時期のこういった作業から作られてきたんです。
 現代に造られる住宅と、こうした昔の住まいとの決定的な違いは
「生産」や「労働」の場所が、考えられているか、どうか
という部分が大きいと思います。
先日、ブログでも触れた「昭和33年」という時代をテーマにした
映画「3丁目の夕日」でも、下町の住居は、実は
そのまま、生産の、生きていくための装置でもあったんだ、
ということを、思い起こさせてくれていました。
現代生活の装置としての住宅では
たとえば「食」の装置としては、基本的に台所や冷蔵庫しか想起できません。
でも、写真のように昔の家では、いたるところにこうした形で
食に関する装置が、機能分担していたのですね。
こうした装置と、機能性が、生活文化をも生み出していたのです。
こういう場所での作業の中から、
家族の助け合いや、しきたり、美感・食感といったものまで
わたしたちは暮らし文化を共有してきたんだ、と
ただ場所に立つだけで、思い起こされてきます。
こういう文化のあじわい、って、
ふたたび、現代住宅によみがえることはないのでしょうか。

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