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ご先祖の生き様との対話

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わたしは、仕事は住宅関係情報業でありますが、
歴史への探求の思い、希求はきわめて強いタイプです。
このブログでも、たびたび歴史ネタを書いたりしているのですが、
兄の一人は、ご先祖さまの事跡探求をライフワークで取り組んでいます。
そのおかげで、わたしの歴史研究にも血肉の部分でのリアリティも
あちこちから出てきて、興味はどんどんと深くなっていく。

いまは、慶長年間、戦国最末期からの事跡を
書き残してくれているご先祖様の古文書をめぐっての研究から、
ほぼ江戸期全般にわたってのわが家家系の動向を探っています。
残されている古文書や、書き置き、過去帳、お位牌などの
資料をあれこれと調査していると、
ご先祖様の生きてきた人生の様子が想像力で復元されてくる。
わたしは6人兄弟の末っ子なのですが、
そういう家族関係などを想像力のよすがとして見ると、
血のつながったひとたちの思考法とか、思いが
かなり明瞭に見えてくるようになるのであります。
そういった想像力と、現実に残されている文書やものとが
くっきりと結びついてくるようになって、まるで、
「ご先祖様との対話」が、なんとなく成立するようになってくる。
200年ほど前に生きていたご先祖様が、江戸初期の家系動乱期の
ことを調査して、書き残してくれている古文書など、
それを書いたご先祖の導きに誘われて、わたし自身もその足跡を
実際にたどってみたりしています。
きっとこのご先祖様の血が、わたしや兄のような傾向を生んでいる、
そんな時代を超えた肉親感が沸き起こってきます。

写真は、そんなわが家、家系の歴史を日本史の流れと対照させながら
Excel年表形式で作成しているものの一部。
一応、伝承を含めて可能な限り事跡を反映させてきています。
日本史的事件、各藩での百姓一揆などの記録との対照などで、
わが家の家系伝承とが、ぴったりと一致することもしばしば。
そしてつくづくと思うのですが、こうした過去の正確な把握は、
単にノスタルジックな興味などではなく、
今を生きているわたしたちの世代が、なにを成さねばならないかを、
いろいろに考えさせてくれるきっかけを提供してくれています。
むしろ、よりよく生きるためにこそ役立つのだと気付かされる。
こういったご先祖様の生き様との対話は、ありがたいことと、
感謝している次第であります。

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