写真は十和田市の道の駅隣接の工芸館内部。
まぁ、いつも感じているのですが、
こういう空間が受け入れられるようになってきたのには、
照明装置のイサムノグチさんのデザインの力が大きいと感じます。
はじめてこのデザインに巡りあったとき、
逆にどうして今までこういうモチーフのデザインがなかったのか、
そのことのほうが不思議に感じられたものでした。
父日本人、母米国人という日系アメリカ人芸術家だからこそ、
自分のアイデンティティに根源的な問いかけを発した結果の表現なのでしょう。
やはり天才的な仕事というのはあるのですね。
天才の仕事って、出来上がってみればずっと前から存在し続けてきたような
そういう感覚を呼び覚まさせるものがあります。
この写真で、たとえば、イサムノグチ以外の照明シェードって
考えられるでしょうか。
少ない知識では、なかなかほかの照明デザインを想定することは難しい。
和紙という素材と、竹の造形の繊細さ、
灯りとしての、やわらかい光源感。
そういったものが、柱や梁、白壁、黒っぽい床面など、
日本的な建築装置を引き立てている。
こんな照明が現れたことで、
「そうか、こういうデザイン空間って本当に素晴らしいなぁ」
と、多くの日本人は再確認させられたのではないでしょうか。
なんですが、
わたしの友人のひとりは、「ああいうのだけ、俺ダメなんだよな」
っていうのがいます。
詳しくその感覚を聞いたことはないのですが、
ちょっと理解できない(笑)。
わたしの方が常識的なのか、かれの方が常識的なのか。
どうにも、腑に落ちない意見なので、
いつも気になっております。
が、どうなんでしょうね。案外こういうの嫌いだ、という意見も多いのでしょうか。
一回、アンケートでも見てみたいものだと思います(笑)。
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Posted on 9月 18th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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