仙台から、はるばるとやって参りました、新潟県村上市。
でも緯度的には仙台と村上ほぼおなじで、ひたすら西に向かった先にあるのが村上。
約200km。
リタイヤされて、ついの住処〜すみか〜として建てられたお住まいを取材。
品のいい端正な外観たたずまいで、古くからの農家らしく、庭の植栽もみごと。
室内にはいると、縦横に走る軸組の構造がそのままあらわれています。
この構造に使われた木は、このお宅の所有される山林から切り出された木材なんだとか。
と、なにげないひとこと。
・・・はぁ〜、豊かですね〜。
自分の敷地にあった材料で、家が建てられるんですか?
聞くと、山道を作るときに必然的に伐採された木材を3年間、天日乾燥させていたのだそうです。
それを地元の製材所で木割りしてもらって使ったわけです。
精度を高めるのが大変なので、床材だけはあらたに購入されたものですが、その他、外壁から天井の仕上げ材にいたるまで、この家一軒まるごと自前。
さすが、大国新潟、奥行きを感じるお話に呆然。
新潟の農家集落って、数軒単位で集合して建てられています。
それと、屋根勾配がみなほぼいっしょ。 なもんで、きれいな統一感を感じます。
このふたつのこと、どちらも「雪国」という条件からうまれたものかなぁと思いました。
雪処理しやすい屋根角度って、おのずと経験的に定まるだろうし、また、大雪の中で隣近所、たすけあって暮らして行くには、集合形態が有益なのでは、ということ。
軒先の木に、ざくろの実、発見。
北海道人のわたし、はじめて見ました。
「すっぱくって、うまいもんじゃぁないよ」ということですが、温暖さが違うんですね。
ものなり豊かで、おおらかさと奥行きを感じる新潟での取材でした。
東北版リプランで、1〜2号以内に掲載予定です。ぜひごらんください。
きょうはこれから、朝1番の新幹線で、東京に移動。
さ、がんばりませう・・・、ふうぅ〜。
Posted on 10月 25th, 2005 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.