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「北方世界の古代文化」講演会

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きのうで、北海道開拓記念館で行われていた
「古代北方世界に生きた人びと」展が終了いたしました。
最終日を飾って、福島大学名誉教授・工藤雅樹先生の講演会が開かれました。
先生の著作はだいぶ、読んでいまして、
まさに先生はこの古代北方世界の歴史の第一人者という方です。
あいにく冷たい雨が降りしきる悪天候でしたが、
会場は130人くらいはいたでしょうか、大盛況。
比較的に高齢の方が多かったのですが、なかには子どもさん連れもいたりで、
こうした興味が徐々に膨らみつつある現状を物語っていました。
わたしの興味がすこし多くのみなさんとも共有していると感じられて
ちょっと、うれしくなりますね。
カミさんからは「チョーマイナー」と言われている(笑)次第ですが、
こういう光景を見ると、カミさんに報告したくなります。が、
彼女は別行動で、残念でした。
工藤先生のお話は著作を通して論旨は理解していますので
その詳細な展開部分に、強い興味を抱きました。
とくに古代歴史の世界でも、人間の営みがかいま見えてくるような部分、
たとえば、国衙を襲って犯罪人になっていた不良貴族が
最高権力者・藤原道長に贈り物などで取り入って、
当時最大の利権役職、対蝦夷交易の責任者・鎮守府将軍職をめでたく拝領するくだりなど、
生々しい「悪徳の栄え」を見るようで興味深い。
また、ヤマト朝廷側との交易の進展にともなって、
蝦夷の側の社会構造も変化していって、
次第に部族間・有力者間での争闘が激しくなっていった様子など、
当たり前ですが、欲望と悪徳と、弱肉強食が支配する人間社会の縮図を見せてくれます。
講演後も、先生は展示会場に姿を見せていただけ、
2,3の質問にも答えていただけました。
わたしが一番聞きたかったのは、「奥州の馬」に関することなのですが、
最先端の研究でも、まだまだ、このあたりのことは不明のようです。
いろいろな推論が交わされているのが現状ですよ、というお答えをいただけました。
たいへん興味深く、想像力も刺激される講演で、
しばし、その余韻にひたっている次第です。
また、先日来旧交を温めさせていただいているUさんからは
貴重な資料もいただけました。深く感謝しております。
ありがとうございました。
さてさて、ライフワーク、資料がいよいよ充実してきました。ふむふむ・・・。
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