「嫌韓嫌中」を特集すると本が売れるという現象が起こっていると言われます。
朝日新聞がたしなめるように記事で取り上げているそうです。
21世紀初頭になって、こういった国際情勢になっていくとは
なかなか、見通せなかったのではないでしょうか。
東アジアの韓国、朝鮮、中国というような国々とは、それこそ一衣帯水であり、
東京などに行けば、これらの国々からの来訪者、滞在者の数が多く
まさに東アジアのるつぼのような状況になってきたことは明瞭です。
人口減少が顕著になってきた日本では
それを埋めるようにアジアからの人的な吸引力が高まるのは自然でしょう。
で、こういった状況になると、ヨーロッパでもそうであるように
その国では「排外主義」的な動きが力を増してくるのは、一般的なこと。
ただ、ヨーロッパでは移民たちの供給国の力がそうは大きくなくて
外交的な問題が大きくなることは少ないのに対して
日本を巡る周辺国は、国家規模も大きく発言力も大きい現実がある。
そういうなかで、けっして晴れやかではない気分が日本には存在する。
これは事実として見ていかなければならないと思います。
ただ、中国も韓国も冷静に見て、
いまの外交的態度を改変するような可能性は薄いとみなければならない。
相当長期にわたってこういった東アジア情勢というのは固定化される可能性がある。
友好を願い、そのように基本的に対応しつつ、
度を超えるような要求に対しては、ふつうに外交対応するべきだ、
いまの日本人の基本的な態度はおおむねこんなところなのではないかと思う。
むしろいまの「嫌韓嫌中」の風潮は、戦後日本が行ってきたことを見ず、
日本を叩くことで外交的な利益を獲得しようと
きわめて「冷静な」計算に基づいて、中韓が執拗に追求してきている結果だと思う。
いつまでこのような状況に日本人が耐えていられるのか
その限度を探る、というような冷静さが2国にあるかどうか、
いまのところ、きわめて疑問だと思います。
隣国関係というのは、どこの地域でも難しいとは思うけれど、
東アジア地域では、どうにもやりきれない状況が変化の兆しが出てこない。
知人の国会議員さんによると
東京では女子高校生が国会前で国会議員に対して
「お願いですから、韓国と戦争してください」とアナウンスしているのだとか。
ぶつけられる民族的ヒステリーに対して、
似たような日本側のヒステリーのマグマは大きく上昇してきている。
で、問題は、日米関係ですね。
オバマ政権はけっして同盟国とはいえないような対応も見せている・・・。
「普通の国」になる、というのは、こういうことなのでしょうか?
Posted on 2月 27th, 2014 by 三木 奎吾
Filed under: 状況・政治への発言
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.