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兵庫県指定文化財・三木家住宅

さて、きのう夜遅くに帰って参りました。
きのうは、今回の出張を利用してぜひ見学したかった
出雲大社をたっぷりと見学した後、
やや風邪気味の体調を考慮して、早めにクルマを大阪まで飛ばしました。
北海道の感覚からすれば、
札幌から釧路くらいの距離、それも高速ばかりなので、
普通に選択したルートだったのですが、
まぁちょっと、距離は長いということで
早朝に大社の見学を済ませ、10時前には出発でした。
ガソリンもおおむね半分は入っているし、
まぁ途中で、とは思っておりました。
で、主に中国自動車道を東進したのですが、
途中で何度もPAに寄って、あんまり疲れないように運転しておりました。
で、岡山県を抜けたあたりで、ふとメーターに目が行ってびっくり。
突然、ガソリンタンクが点滅をしている。
レンタカーなので、慣れていないのはあるのですが、
目盛りが8段階くらいあって、そのうち3くらいのレベルと確認していたはずが
突然、ゼロ寸前表示になった(!)。
まぁ、景色を見たりしていて、確認が遅れていたのでしょうね。
で、焦って、PAを物色するけれど、そういうときに限って
なかなか現れないし、あってもGSのないPAばかり。
こりゃまずい、ということで次のICで下りてガソリン補給を決断。
ようやくたどり着いたのが「福崎」インターチェンジ。
まるでジェットコースターに乗っているような気分で、
福崎のランプで下りたら、目の前にENEOSを発見しまして即給油。
で、ふと我に返ってみたら、
「福崎」という地名には覚えがある。
店員さんに「このあたりに三木家住宅という旧家がありますよね?」と聞いた。
「ええ、すぐこの店の裏手ですよ、歩いても3分かな」
「・・・・・」

三木家住宅は、昨年も訪れております。
わが家のルーツを確認するために訪問した遠縁の家系とおぼしき家。
兵庫県指定文化財として、福崎町で周辺が保存されています。
日本民俗学の始祖とも言われる柳田国男さんの少年期までの体験を
涵養した家と言われているのです。
柳田さんは、この三木家でその蔵書に接し続けて
民俗学に傾いていったということなのですね。
で、この住宅は兵庫県指定文化財ということで、5年をかけて
再生保存工事がいまも続けられているのです。
わたしの家とは、戦国の頃に枝分かれしているようなのですが、
縁があることは間違いがなく、遠縁の存在なのです。
昨年の新住協京都総会の折にも一度見学に訪れていたのです。
そこに再び、まるで「導かれるように」再訪「させられた」次第。
広い中国・近畿地方で、
たまたま、という表現だけで、
こういった体験を説明することは、どうも難しいのではないか。
そんな思いに駆られてしまった次第であります。
この旧家のとなりには、「もちむぎ」というムギを使った麺の販売所があり、
福崎町が特産としてPRしておりますが、
そのお店で、乾麺を購入させていただいたり、
機縁を結ばさせていただくしかない、と思わされたのです。
そういえば、出雲は縁結びの神さまであり、
さっそくにしてその霊験があらたかに現れ出でたるものかも知れません(笑)。
深く四方に礼拝の礼をさせていただきました。

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