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産と学と官

わたしが職業的に関係している領域というのは
住宅・建築という領域になります。
そこでは、大学における研究という知の蓄積があり、
そういうものに支えられて、民間でさまざまな試行があり、
ユーザーの支持があって、常識的な領域というものが出来上がり、
そういった市場に対して、官がさまざまな許認可権限を持っている、
構造になっています。
そういう中で、雑誌のような仕事をしていると、
さまざまに取材を通して、現状の姿というものが
浮き上がって見えてくる部分があります。
まぁ、最近はそれにプラス、政治家のみなさんとの接触機会もあって
いろいろな角度から、制度の問題点が見えてくる部分があります。
で、政治家のみなさんから聞くのですが、
たとえば住宅や建築の世界で起こっている問題点は
国の仕組みとしては、構造はまったく同じような事柄で
全部の部分で問題点として一斉に、起こっていると言われます。

どうも教育が一番、大きな問題を占めている気がしてならない。
偏差値偏重で、試験の点数取りに特化している人材が「優秀」とされて
あらゆる組織で、採用され、現在中枢的な地位になってきている。
戦後の混乱期から、生きることに必死だった体験を持たず、
ただ、勉強の点数をたくさん取れる人間を大量生産して
そういう考えで今の社会は基本的に運営されつつある。
すべてが、そういう合理性で判断しようとしているのではないか。
とくに官の世界で、このことはどんどん、進行していると思う。
大手企業でも「優秀」な社員は、どんどん官僚化している。
結局、上がってくる数字だけを見て、現場を知ろうとしない人間が
きわめて枢要な決断に大きく参画するようになってきて、
ガン細胞のように、社会を停滞させつつあるのではないか。

マスコミなどでも、
どうも教条化が進行しているようで、心配だ。
結局は、社会全体で目標を失ったのに、
あらたな目標軸を真剣に論議すべき時に、
教条的な経験知識詰め込み型の人材が多くて
社会革新の方向に対して否定的な、きわめて保守的な思考が
社会に蔓延してしまっているのではないか。
ほかの領域のことを聞いても結局、同じような構造問題が横たわっている。
どうすべきなのか、出口はなかなか見えないですね。
<写真は、浜益の黄金山>

北のくらしデザインセンター
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