わたしはときどき、海外のFacebookスタッフの方から連絡をいただきます。
わたしのFacebookページに興味を持っていただいて
そのコミュニケーション方法をいろいろにアドバイスしてくれるのです。
Tjhiaさんという名前のようで、読み方はよくわかりません。
電話とメールやWEBページを介していろいろと会話するのです。
わたしもコミュニケーションの仕事をもう45年くらいやっているのですが、
こういうように、日常的に海外の方といっしょになって、
自分のオウンドメディアについて討論して前進させていくという時代が来るとは、
まぁあまり想像が出来ない世界になったなと感じています。
ときどき国際電話で「ミキサマノサイトニツイテ・・・」みたいな
一生懸命に日本語を操って相談してくれるのは、不思議で面白い体験。
ことがらがWEB、それもSNSのことに関することなので
こういった海外スタッフのほうが理解が進んでいて話題が先端的。
何度もこの口調に接するうちに、すっかりお馴染みという親近感を持ったりします。
ときどき会話の端々で、笑いも共有できるまでなってきた。
こういう営業マン氏なら、一度会ってみたくなってくる(笑)。
そんな体験をするようになって、
かれらの懸命さに接してくると、気付くことがある。
かれらは、シンガポールから国際電話で海外の顧客、
日本語文化圏のわたしにビジネスのコミュニケーションを図ってくるのです。
もちろん母国語ではない、それもきわめて語彙の複雑な日本語。
それも「営業」的な心理負担も折り込んだ会話をこなしている。
一度など、連絡時間が遅れたのでわたしから苦情を言われたりした(笑)。
そういう微妙な(謝罪しながら営業を進める)活動すら、必死にこなしている。
もちろんことがらがfacebookに関することなので
情報主導権は先方にはあるワケですが、
それにしても、数ある顧客についての情報をわきまえながら、であります。
相手顧客の立場に立った上で自社のツールを使ったマーケティング手法を
なかなか的確に伝えてくれているのです。
で、こういうチャレンジングな営業活動をかれらは毎日継続している。
たぶんリアルタイムでその結果が実績に反映していくシステムがあるのでしょう。
またわたしの「顧客情報」はパソコン画面で常にチェックされている。
こういう「顧客対応」をfacebookは会社全体で行ってきている。
逆に、日本の会社システムや若者たちはどうであるかなと、ふと思う。
同じ日本語文化圏に住む顧客に対している若い世代は、ここまでの体験ができるか。
逆のことに置き換えてみると、英語を使って海外顧客に対して
ビジネスを平気で仕掛ける営業活動をこなしていけているのだろうか?
コミュニケーションの仕事を長くやってきて
とくに自分自身としてはそういうチャレンジはしたことはありません。
しかしこれからの若者たちは、必然的に海外への「営業活動」が
やるべき、ごく普通のことになって行くのではないか。
はたして今の日本の若者に、そのような活動が出来るのかどうか、
ふと疑問になってくる。そもそも「営業」への抵抗感までもある。
一方でアジアの若者たちは、日本市場に対してそれこそ全力で営業アタックしている。
こういった「経験知」の総量格差は日々拡大されてきているのが現実。
いつか極東の「日本病」経済社会にならないか、という疑念はもつ。
先日も、北海道富良野の市観光課に電話したら、
人手不足でアジア人スタッフが対応に出てきたという話を聞きました。
人材の国際化はいまや待ったなしで時々刻々と進展してきている。
いつまでもドメスティックの枠の中でいられることはあり得ないなと、
感じさせられてきております。
<写真は無関係。十和田の安藤忠雄建築図書館。>
Posted on 6月 18th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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