土曜日には北海道伊達市で、NEDOの補助金を使っての
太陽熱利用実証実験住宅の報告セミナーが開かれました。
伊達市は「北海道の湘南」と呼ばれ、道内では温暖と言われる地域ですが
道内では積雪が少なく、比較的に日射に恵まれた地域。
NEDOへの応募主体になった小松建設さんは、
OMの基本思想に共鳴して、
ながくOMソーラーの家づくりにチャレンジしてきた。
OMの基本理念、太陽熱で家を暖めたいという発想自体は
だれからも受け入れられるものであり、
これまでも多くの研究者が助力を惜しまなかった経緯があります。
今回は、自動車のMATSUDAのクリーンディーゼルエンジン開発や
家庭用ヒートポンプの「小型化」などに役立てられた
NEDOによる支援で、より高次な住宅エネルギーの開発として
取り組まれた実験住宅。
その研究開発・調査活動に、東大・前真之准教授があたっています。
OMソーラーによる実験住宅自体は、この北海道・伊達のほかに
仙台、浜松、鹿児島、沖縄と全国5箇所で建設されます。
たぶん、条件的に一番厳しい北海道のモデルが
フラッグシップ的な位置づけにされていくのだろうと思います。
東大・前真之准教授の講演では、北海道の高断熱高気密との関わり
そしてOMシステムにどのような工夫を加えていくのか
そういった内容の提示がありました。
わたしどもでも誌面で連載していただいている前先生の講演は、
いろいろな研究開発の進展具合が見える内容で、
毎回、まったくあらたな知見も得られて、きわめて興味深い内容。
高断熱高気密技術のさらなる発展にとっても、
先生の積極的な北海道との関わりは、重要になってきたようです。
また、その後の各発表者のみなさんのお話も
それぞれ、意義深い内容で、時間はまったくの不足でした。
といった概要ですが、この取材内容については、
追ってReplan誌面などで発表することになろうかと思います。
セミナー終盤になって司会役の元北総研・大柳さんから
「時間があったら、なにか、意見を発表して・・・」という耳打ち、
まことに無茶振りもあったのですが、幸いにして(笑)、
時間オーバーで難を逃れることも出来ました。
取材者モードのアタマに急になにかしゃべれは、あまりにも無理筋。
ということで、ホッとひと息ついた次第でした。
しかしそれにしても、
関係者のご努力はあったにせよ、
こうした技術内容についての講演会セミナーであるにもかかわらず、
会場には定員一杯の160名が参集されたと言うこと。
北海道でのエネルギー問題への関心の強さを
あらためて実感させられた次第です。
Posted on 2月 2nd, 2015 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅性能・設備
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