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雨仕舞いと換気

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写真は、ここんとこ続いている余市の旧漁家の食料庫。
大人数が生活していくためのコメとか、味噌とかの食品蔵なんです。
現代の住宅では、換気は義務化されていますが、
昔の建物は基本的にスカスカの空気流動の大きい建物が一般的。
そういうなかでも、とくにこういう食品庫の場合は
さらにそういう要素を求めている仕様。
立地的にはこの施設の敷地内で、一番高台に配置されています。
津波などがきたとしても、一番被害が少なそうな位置。
で、建物として特徴的なのは、
雨仕舞いの重厚さ。
雪のことを考えると、屋根の軒の出は
やや少なめにした方が、積雪荷重、端部への雪氷の付着から雪庇から
守ることができると思われるのですが、
その分、太い材を使用してがっしりとした屋根を構成して、
しっかりと軒を出しています。
前面の犬走り(小石の敷き込まれた空間)も幅広くなっています。
その上、出入り口にも小屋がけされていて、
入念に雨仕舞いへの配慮がされています。
軒の出が大きいので、冬期の積雪も建物からやや後退距離が保てそうです。
まぁ、余市は風は強いけれど、海に面しているので
積雪量自体はそう、多くはないところではありますが・・・。
空気流動を建物内に呼び込む工夫として
床高が高くなっています。
見ての通り、4段ほどの階段が架けられているほど、床が上がっています。
このように作ることで、床下空間がたっぷり確保されます。
床を構成する構造材も太い材が使用され、
それらの作り出す格子が大きな開口部を見せています。
そのように建物内部に導入された空気が
小屋上の換気口が見えていますが、
そこから上昇気流で廃棄されていく仕掛けが見えます。
食品などの保存としては、高床式倉庫という
日本的、というか普遍的な伝統技術が踏襲されていると感じます。
あとは食品庫としては、
ネズミなどの食害への対策が考えられていました。
いずれにせよ、理にかなった建て方がシンプルに反映していると思いました。
さて、きのうはおかげさまで、
北海道日本ハムファイターズ、めでたくクライマックスシリーズ進出が決まりました。
2位通過はできませんでしたが、
スカッとした大量得点勝利プラス豪華投手リレーでの完封勝利。
最後の最後で、こういう勝ち方をしてくれるのは、
選手たちの集中力の賜物でしょう。
札幌に移転してきてくれてから、これで4度目の進出です。
ことしは苦しい戦いが続きましたが、
やはり底力が付いてきているのかも知れませんね。
これで10月もまだ、野球を応援できる幸せをいただけました。
他チームファンのみなさんには申しわけありませんが、
なんとか勝ち抜いて、ふたたび札幌ドームにチームが帰ってきて欲しい!
そんなように夢想を大きく持って、応援していきます。
頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!!
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