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中古住宅再生の取り組み

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きのうは北海道が進めている
「中古住宅流通促進」のための審議会の例会。
東京から、住宅の論者、南雄三さんもゲストに迎えて、活発な論議。
最近、政府でも200年住宅という取り組みも進んでいますが、
中央の政策は大体、北海道の後追いで行われている、
先鞭を付けてきた誇りを持って、やっていきましょう、という出席者の声が聞かれます。
で、実際に「社会実験」というようなスタイルで、
この中古住宅再生市場の掘り起こし、とでもいえるマーケット実験を
ユーザーも巻き込むかたちでやっているわけです。
古い住宅を北海道の委託を受けた「住宅検査人」がチェックして
その建物の問題点や、現状レベルを客観的に調査。
そのうえで、性能向上させるためにはどのような工事が必要か、
ガイドラインないしは、道筋をわかるようにする。
そのような住宅の診断書に基づいて、中古住宅の優良なデータベースを作成する。
一方で、的確にリフォームされた住宅については、
北海道が定める「北方型住宅」としての認定のリフォーム住宅版
「北方型住宅ーR」という認定を与え、中古住宅の性能表示を行うのです。
まぁ、あらたな住宅のマーケットを創出しようとするのに等しい作業。
きのうは参加しているメンバーが全員で論議しましたが、
実際に社会実験に取り組んでいるビルダーの方も含めて、
総勢30人は超えているのではないか、という大人数でした。
作業スキーム全体のなかで、住宅検査、というポイントを取り上げても、
実践的な作業も行うことで、よりリアルな検証論議が巻き起こっていました。
当初はいわゆる検査項目を羅列しているようなチェックシートだったのが、
実際の検査作業の流れに即して、
建物の外側の目視ポイントの整理からはじまって、
建物内部のチェックポイントまで、実際の作業を考えた動線的チェックシートに
改善されてきています。
ここまでくると、実際にこうした作業というのはビジネスになりうるのではないか、
というレベルが見えてきていますね。
そういう住宅検査人の作業にたいして監督責任を持つ機関の想定まで
かなり踏み込んでも論議しています。
こうした動き、リプラン誌面でも今後も紹介していきたいと考えています。
さて、今週末には積雪も予想されている札幌。
一気の美しい紅葉から、落葉になっています。
ことしは紅葉がすばらしいと思いますね。
散歩道がいよいよ晩秋の装いで、印象深い景色を楽しめています。

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