
どうもこのところのメディアの報道ぶりにはやや、奇異の感がぬぐえない。
消費税を巡っての大手マスコミの軌を一にしたような
「増税大賛成」の論調が顕著であります。
そして民主党から増税反対で離党した小沢新党に対する敵愾心は
メディアとしての「中立性」をかなぐり捨てている。
マスコミというのは、なぜこうまでかれを叩きたいのか?
もはや、異常なレベルのように思われる次第。
日本の大手マスコミというのは、新聞が一番顕著ですが、
もはや、30代以下の年代層の読者を基本的に失っている。
そういう意味では、存在自体が「既得権益層」になっているのではないか。
いつまでもステレオタイプの「政治と金」というような
殺し文句を書いていれば、民衆から拍手喝采でも飛んでくると
かたくなに、その地点にしがみついて、
蛸壺のような穴の中から世界を論難しているように思えてならない。
しかし、若い世代はそのような古い価値尺度の正義感の振り回しに
けっして同調しているとは言えない。
希望もなく、この国の絶望的な未来を見据えながら、
負担だけが増えていくことを「決める政治」を見つめ続けている。
新聞は再販制度によって守られた業界。
マスコミというのは、さまざまな利益供与を体制側から受け続け、
いつしか、体制の最大の与党勢力に変わってしまっているのではないか。
少なくとも、ひとつくらいは消費税反対を言うメディアが
普通の民主主義国家なら、あってもおかしくないと思うけれど、
ここまでみごとに体制翼賛であるというのは、まことに変な光景。
普通は少数意見を言う勢力に対して十分にその意見に対しての配慮を、
これまでのメディアは心がけてきたように思う。
それがいまやむしろ、寄ってたかっていじめているように思われる。
特定の政治的意図を持って流された可能性が高い
小沢の妻の「手紙」なるものが
なぜ、どのようにして、あの消費税政局のただなかの時点で流されたか、
そういう検証を行うメディアひとつもない。
素性不明な「怪文書」が、民主党議員全員や民主党支持者に郵送で配られていた
という謀略めいたことが白昼公然と行われたことについて、
読売新聞に至っては、それを事実と判定したように報道もしていた。
まぁ、事実関係については一般市民であるわれわれには検証しようもないけれど、
ああした文書が大量に配られたこと自体は、
なんらかの組織的な狙いがあったことは常識的に明らかだと思われる。
むしろそのことに、メディアは社会の木鐸として興味を持つべきではないのか?
しかし現実には、かれはまるで金権政治家の権化のように見えるから
事実なのかどうかは別にして、
小沢は叩いても当たり前なのだという「世論」が
メディアによって燃えさかっている。
ここ数十年にわたって、こうした状況が続いているけれど、
小沢一郎という人物は、そんなに悪い政治家なのだろうか?
メディアは、物陰から撃つようなことはやめて、
なぜ小沢を攻撃するのか、正面からその根拠を示すべきだと思う。
しかし変化というのは、こういう状況が崩れるときに
顕在化するというのも、これまでの日本の政治の特徴でもあったと思います。
日本のマスコミが願望するような方向に必ずしも日本の民意は
動いてこなかったのが実態だと思うのです。
Posted on 7月 11th, 2012 by replanmin
Filed under: 状況・政治への発言 | No Comments »

わが家のリフォーム、っていうか、
インテリアの改修作業、続いております。
きのうは、前から頼んでいた椅子の張り替えが完了いたしまして、
運び込んでおきました。
写真奥がこれまでの布製のカバーが掛かっていたもの。
手前側が今回、レザー張りにした改修後のものであります。
椅子の補修って、金額と仕上がりとのバランスで、
新規に買い換えることとの比較で迷うことが多いと思いますが、
やはり新築したときにトータルでバランスを考えて選択した椅子ですし、
また、長年使ってきてデザインにも馴染んできている。
そういうことでリフォームすることにしたわけです。
でもなかなか、そういう補修をやってくれるところは少なくなっている。
しかし、最近はホームページの検索などで、非常に便利になっている。
この補修を依頼した先も、そうやって探しまして、
まぁなかなか仕上がりはいい。
下地の本体部分のクッション性能までしっかり補修してくれて
1脚10,000円という料金でした。
わが家には全部で12脚のこのタイプの椅子があるのですが、
今回はその半数を補修いたしました。
もう半分は、まだ傷みが激しくはないので、また時期を見てとなる予定。
ただし、この椅子だけでは
ナラ材のテーブルにはちょっと線が細い感じがしております。
そこで、インターネット通販で、一人かけのソファを2脚購入いたしました。
わたしのイメージでは、それとこの椅子とでナラ無垢材テーブルを囲むイメージ。
この椅子はまぁ、多人数になったときに随時増えるイメージで
通常は、一人かけのソファを2脚とこの椅子が2脚程度の感じにしておこうと
考えている次第であります。
さぁ、そこでここに似合うかどうか、というのが一人かけのソファ。
これは来てみないとやっぱりわからない。
座り心地もあるだろうし、見た目の雰囲気もクリアではない。
ただ、リラクゼーションと椅子とテーブルという生活機能性のバランスで
全体にうまくハーモニーを奏でてくれないものか、という希望。
こういったインテリアの変更・更新は
家族との話し合いと同時に「持っていく」「引っ張っていく」部分も重要。
わたしのイメージで今回は完全にリードしているので
最終的な雰囲気がどうなっていくか、
非常に不安でもあり、同時にワクワクするほどに楽しい。
どうもわたし、昔からこういうの、嫌いじゃないんですよね。
だから住宅雑誌みたいなのを始めたのか、
自分でも今となっては、判断がつかない部分はありますが、
いずれにせよ、やはり模様替え的に、インテリアをイメージしていくのは
本当に面白くて、飽きが来ません。
その間、夫婦ケンカは絶えることなくエンドレスで続いていくのですが(笑)
ときどき、超和解的な雰囲気の時間が訪れる瞬間もある。
先日のナラ無垢材テーブルの仕上がり時などはそういうことでしたが、
今度は、この一人かけのソファがどのように納まるか、であります。
さらなる夫婦ケンカの嵐が吹き荒れるか、
不安いっぱい、乞うご期待(笑)、っていうところであります。
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Posted on 7月 10th, 2012 by replanmin
Filed under: リフォーム | No Comments »

ようやく札幌に帰還しまして、
先日来のブログでご紹介していたナラ無垢材からのテーブル造作、
無事、工事終了を確認いたしました。
写真のような仕上がりの次第であります。
ほぼ深夜、夜11時半ころに家に帰還して
まだ起きていてくれたカミさんと、
じわじわこみ上げてくるような歓びを共有しておりました。
このナラ材がわが家に来てから10年以上の時間経過があり
その間に子どもたちの様子も大きく変化して
そうした時間をずっとともに過ごしてきてくれたナラの木に対しての
思いというものがあって、自然とウィスキーグラスをふたりで傾けていました。
時間をたっぷりと掛けて家づくりをする、
まるでそんなふうな体験をしたように感じられて、
ふたりとも内面からこみ上げてくるような感情がせり上がってきたのですね。
こういった経緯なので、これは単純なデザインとしての評価軸ではない
っていうように思われるもの。
まるで、わが家がわが家であった大切な時間を共存してきた同胞としての
この材の変化を祝ってあげたい、というような心境でした。
デザインとしては、まだまだこれが完成形ではないように思います。
脚については、現段階では諸条件からベターの判断として
このような木製としています。
なんといっても、面板に仕上げたナラ材の強い個性を
どのように折り合わせるのか、が最大の難関だったワケです。
下の写真は、仕上げた後のナラの材の表面木目の様子。

植物の、樹木の木目というのは、
その樹木が生きてきた素性を語ってくれるものですね。
で、その木目には柾目だとか、いろいろな人間の評価による名前が付けられる。
それが面白みに満ちたものであれば銘木というようにも呼ばれる。
夫婦ふたりで、じっくりとこの材の木目を感受していました。
・・・いくら見ていても、飽きが来ない。
というか、いいとか悪いとか、
そういった評価、というようなレベルでは感覚できない。
それ以上に、この樹木それ自身が直接、語りかけてくるように思うのです。
この木はたぶん、樹齢が300年は超えているようなのですが、
そもそも生き物としてこの地上にあり続けている時間が
わたしたち夫婦を遙かに超えているのです。
で、その過ごしてきたであろう時間が語りかけてくるようで、
強めの酒で感覚を研ぎ澄まそう、生き物としての本然の感性で立ち向かおうとしても
とてもとても、敵うような相手ではないと気付かされます。
ただただ、その語りかけてくるようなたたずまいの中で、
時間を過ごさせて貰う、というに等しい。
工事は、コーナーに置いたテレビ台造作にも及びました。
こちらも大工の山本さん、良い仕上がりの工事をプレゼントしていただけました。
まずは、こんな雰囲気のリビングルームが、10年以上掛かって
ようやく姿を現してきた、というところであります。
さて、椅子をどうしようか、
っていうのがいまの最大の悩みどころ・・・。
さっそく華やかに、にぎやかに夫婦喧嘩を始めております(笑)。
このナラの木目のように、
わが家というのは、強い個性同志の波瀾万丈そのものであるのかも知れません(笑)。
さてどのようになっていくでしょうか?
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Posted on 7月 9th, 2012 by replanmin
Filed under: リフォーム, 住宅取材&ウラ話 | No Comments »

写真は東京ビッグサイトで開かれていた
「クリエーターズEXPO」の様子。
昨年まではブックフェアと電子出版関係のイベントという
2つのイベントが一体になっていたのですが、
ことしは、前述のようなイベントも開かれていて
いろいろ面白い出会いがあって楽しかったのです。
作家であるとか、ライター、あるいはイラストレーター、絵本作家、
マンガ家など、実に多様な個性が一堂に集まっていました。
ブックフェアとか、電子出版関係の会場で出会う人とは
どうも人種が違って、ものすごく親近感が湧いてくる。
昔、バンクーバーに旅したときに、芸術家連中が集まっているような地域があって
そこに足を踏み入れた途端に、すっかり肩の力が抜けた記憶があります。
言葉はあんまり通じないけれど、
まぁ大体、考えていることは同じような発想をしているのだろうと
まるわかりする部分があって楽しかったのですが、
この会場でも、類は友を呼ぶ感じで、知らない人たちなのに
大体、その人となりが伝わってくるのです。
とくにマンガ家さんたちは、ひと言二言言葉を交わすと
掛け合い漫才を始められてくるから不思議。
いまでこそ、まじめそうな顔をしてビジネスマンの外観をしているわたしですが、
本当は、マンガ家志望であった、その素が顔を覗かせてしまうのですね。
いろいろなジャンルで、それなりに苦闘しながら夢を忘れずに
しかし、柔軟に生き抜いていこうとする、その姿勢に率直に脱帽させられます。
一昨日のブログで、瀬戸内寂聴さんの講演の話を書きましたが、
こうした「才能」の世界の人たちって、話していて爽快感がありますね。
あんまり雑念がないというか、売れる売れないという問題は別にすれば、
それぞれ、黙しがたいテーマへの偏りが面白い。
なぜかわからないけれど、各自独特の領域に不思議に惹かれこだわっている。
それがそのまま生き方になっていて、余念がない。
こういう生き方に、そうはなれなかった自分の人生を重ねてみて
ある痛痒感とともに、甘く共感の思いが止まらなくなってしまうのですね。
わけもなく応援したくなってしまう。
幾人かのみなさんと親しくお話しできて、楽しかったです。
考えてみれば出版社側の人間って、
多かれ少なかれこのような思いを持っているものなのかも知れません。
だから、思い入れを持てるような関係が相互に宿っているのかも知れません。
ウエットかも知れないけれど、
日本の出版って、こういう関係性を大きなファクターとして
存続し続けてきているのかも知れない。
出版の世界で未来の姿とされる電子的な形体が、本当に文化の中に根付くかどうか、
とくに知的所有権を巡っての両者の関係性が、どうなっていくのかに
大きなポイントが掛かっているのがいまの現実です。
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Posted on 7月 8th, 2012 by replanmin
Filed under: リプラン&事業 | No Comments »

寒冷地である東北の住環境を研究する学際組織である
「住まいと環境 東北フォーラム」(吉野博理事長)では、
東日本大震災を受けて、活発な研究・啓発活動を展開しています。
国の建築関係諸機関との研究連携の地域での受け皿として
被災地での、さまざまな「住環境」についての研究活動が行われている次第。
今現在は、仮設住宅から復興住宅へと向かう時期に差し掛かってきていますが、
しかし、被災地の住宅環境研究組織として
今後の国の「仮設住宅」施策についての提言をまとめていく活動もきわめて重要。
きのうは、そうした志向からの発表会が行われたのです。
テーマは、基本的な温熱環境についての調査報告から
空気環境、化学物質やカビなどの空気質についての調査研究活動報告。
「住みこなし方」研究といった建築社会学的なアプローチでの研究。
さらには、原発事故を受けてのまったく新しいテーマ、
放射能・放射線と住宅換気、除染の問題まで
いま、東北がナマで抱えている「住環境」問題があげられていました。
まさにリアルなテーマであって、東北に関係して活動されている
研究者のみなさんの最新の知見は、きわめて注目に値するものだと思いました。
ということですが、
やはり、福島原発事故以来のまったく新しい住環境テーマは
まことに重く、また慎重な対応が必要と痛感されました。
そういうなかでも、それぞれ丹念に問題点を抽出し、
科学的な態度で冷静に分析し、突破口を開いていこうとする姿勢は
研究者のみなさんのなかで、ある程度、見えてきているのではないかと思います。
エネルギーの問題は、国家運営から日常生活レベルでの人間の「快適性」まで
現代社会の根幹に関わる最重要テーマであることは明白。
これまでの社会が、エネルギーの自由主義、
〜利用できるものは徹底的に資本主義の論理で無限に利用し尽くす〜
そういう基本的態度で、「経済成長」のエンジンにしてきたことは事実。
今回の大きな事故をきっかけにして、
世界はそこからの変化の方向性を模索しているプロセスにあるとも言えるでしょう。
しかし激烈な資本主義の国際大競争のなかで、
現状の日本経済を維持するという必要性もある。
エネルギーキャップ、上限を決めて「節電」しようという考え方が
必然的に生まれてきているけれど、
そういう志向性で、本当に日本の経済成長性が維持できるのかどうかはわからない。
経済競争のなかでは、国家経済としてはマイナスの選択にもなり得る。
少なくとも、そういう覚悟まで踏み込んで論議していかなければならない。
で、そのことはいまのわたしたちの生活レベルの選択にも直結する。
現代の暮らしの「快適性」の進化・追求は、
エネルギー利用についての自由主義が根本条件でもあった。
そのことの放棄には、必然的に相当の覚悟が必要になってくる。
また、そのことによって生まれざるを得ないテーマ、
社会的なエネルギーの再配分についての原理原則を新たに定めなければならない。
こういった重大性を持ったテーマを、今現在の日本の社会が
理性的に、合理的に結論を出せるのだろうか。
あるいは、結論に至る理性的論議を行っていけるのだろうか?
結局、このような現代が抱える問題が
住宅の環境の中でも大きなテーマになって行かざるを得ない。
そんなふうな受け止め方をさせていただいた発表会でした。
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Posted on 7月 7th, 2012 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備 | No Comments »

きのうまで、東京ビッグサイトで開催されている
「東京国際ブックフェア」を視察してきておりました。
ご存知のように、出版の危機状況が続いてきております。
概算の総売上で、2001年には3兆2,700億円だったものが、
2010年には2兆1,300億円というように推移してきている。
なんと10年で35%も総売上が下落してきているのです。
ものすごい地殻変動が起きているなかに、わたしたちの現在はあるわけです。
新聞もひどい状況で、いまや若年層30代くらいまでは
ほぼ購読していない状況。そんなことを反映してなのか、
社会の常識と、新聞が書いていることの間にはいまや相当の距離感がある。
ほぼ日本の主要新聞すべてが消費税を上げる方に翼賛し、右へ習えしている状況って
それが日本の「世論」である、とはどうしても思えない。
まぁ、総体としての「活字文化」というものが存続の危機にさらされています。
事情は欧米でも同様で、もっと極端に事象が発現している部分もあるので、
まさに現代世界の抱えている問題露呈なのでしょう。
そういう危機からの脱出のヒントを求めて、年一度の出版エキスポのこの催事には
ここ数年は参加しています。
いろいろな意味で状況を把握することが出来るし、
またいろいろな人と情報交換することで、出会いが広がったりもする。
で、そうした悩み多き衆生に、説法を傾けるべく駆けつけた
日本の元気なお母さんとでも言える瀬戸内寂聴さんの講演には
すがるように多くの出版関係者が集まってきておりました。
2300名とかのアナウンス。
出版危機に、ビッグネームならなにかのヒントを出してくれるのでは、
っていうような期待感ということでしょう。
作家の方というのはベースが人間探求型なので、ビジネス的な視点から
求めているような答え方は期待しにくい。
「ビジネス」は、実態のよく見えない「世間」と向き合わなければならないけれど
作家はあくまでも個人個人のこころと対話する専門者なのですね。
なので、会場との質問応答タイムでは
論点の食い違いがほほえましく展開しておりまして(笑)、
それはそれで瀬戸内さんの個性全開とでもいえるようで楽しい。
それにしても、ことし90歳ということですが、
1時間10分くらい、講演はずっと立ってこなされていました。
ものすごくエネルギッシュで驚愕します。
この年代になってくると、たぶん、世俗的部分ではなく、
内面から突き動かされる部分のほうが
大きくなってくるだろうと思われるのですが、
まさにそういったエネルギーが彼女から立ち上っています。
独特の早口で、「わたし、昔っから面食いですから(笑)」なんて、
まぁもう、何を言っても許される解脱者の境地なのでしょう。
そういった瀬戸内さんですが、
さすがの彼女の著作を持ってしても、
電子出版というのはきわめて難しいようで、
彼女の最初の小説の初版が、60年前に6000部だったのが、
積極的に取り組んでいる電子出版での販売では、3000部に止まっているのだそうです。
ここまでのビッグネームを持ってしてもそうなのか、
っていうような暗澹としてくるような数字です。
しかしまぁ、なにかの突破口を開いて立ち向かっていくしかないのでしょうね。
その「元気」だけはしっかり会場に充満させられた講演でした。
瀬戸内さん、ありがとうございまいた。
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Posted on 7月 6th, 2012 by replanmin
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先日の東京出張の折、
っていうか、民主党を離党しちゃった中村哲治さんの講演会の日に
たまたま「記者発表会」と銘打って行われていたのが
表題のようなテーマの住宅発表会。
北海道では、こういった住宅は実質的にたくさん建設されているので
わざわざ、「記者発表会」みたいなことは想像できないのですが、
東京では、なにをするにも大がかりなことになってしまう。
東京駅八重洲口近くの会場を借りて、
建設地である「河口湖畔」までバス見学会も用意されている。
まぁ残念ながらわたしはその後に予定が入っていたので参加できませんでしたが、
他人事ながら、予算はたくさん掛かるだろうなぁと心配していました(笑)。
東京、首都圏での仕事って、こういう目に見えない経費がすごくかかる。
実質よりも、バーチャルな部分での費用が巨額になる。
で、その結果、等身大よりも「少しずつ」大袈裟になってくる構造がある。
建設したのはアサカワホームという会社なのだそうですが、
前東大教授で、現在は建築研究所理事長の坂本雄三先生が監修した住宅です。
会社名は知らないのですが、
どちらかというと、坂本先生の話が聞けると言うことで参加した次第。
首都圏地域でも、エネルギー問題の高まりから
省エネ・断熱へのユーザー需要が高まってきている、とされていました。
会場に行ってみると、知り合いのアキレス社のHさんもお見かけ。
いろいろ人も紹介してもらえました。
で、発表会なのですが、
断熱は外張り断熱を採用。空気中の湿度もコントロールする
デシカント空調・換気を採用したり、窓では通常の樹脂サッシにプラスして
内窓も付けたりしています。
この空調や内窓は、熱計算的にはオフィシャルには表現できない部分もあって
建築本体の熱性能的なスペックでは、熱損失係数(Q値)は1.41とされている。
「え、ゼロエネがこんな程度でいいわけ?」であります。
一方パンフレットでは、熱損失係数(Q値)は0.91と書かれている。
素朴に、たいへん疑問とされる表現がされているのに、
何人かの「住宅メディア」の記者さんの質問はそれについて誰も触れない。
「ふつうの住宅の熱損失係数(Q値)はどれくらいなのですか?」
みたいなトンチンカンな質問が飛び交っている。
坂本雄三先生も、「そうですね〜・・・」というような状況。
仕方なく、わたしのほうで素朴な質問として申し上げた次第。
ただ、この建物では熱損失係数(Q値)は、「実測」されており、
この実測は坂本雄三先生が手法を開発されて実践されているのですね。
ここで表記された熱損失係数(Q値)は、この「実測数値」であることは
わたしは理解していたのですが、
しかし、オフィシャルに書ける熱損失係数(Q値)は1.41であるのに、
そこまで、実測で0.5も乖離させるには、
窓まわりと空調換気システムが与っていることが明らか。
そんなにも違いが出るものなのか、質問した次第です。
坂本雄三先生から、お答えがあったのですが、
ちょっとかなり専門的な、熱損失係数計算方法の根幹にも関わるお答え。
にわかには判断も出来ず、時間もないことから、
追って、疑問は解決したいと思いました。
発表会後、坂本先生とも言葉を交わさせていただいたので、
じっくり質問の追加もさせていただきたかったのですが、
先約もあって、残念な思いを致しました。
たぶん、空調換気のシステムがポイントなのだと思いますが、
メーカーのダイキンさんも企業秘密の固まりのようなシステムのようで
担当者の方の対応もきわめて慎重でした。
これらについては、もう少し周辺を取材したいと思います。

しかしこういう発表会では
サプライズのような仕掛けも必要のようで
最後の発言者には、芸能人の清水國明さんが登場しておりました。
このモデルハウスはかれが河口湖畔で展開している遊園施設に近接していて
その縁で提携しているのだとか。
会社のCMにも出ているのだそうです。
まぁ、コミュニケーションにはお金を掛けています(笑)。
やはり「わかりやすさ」はきわめて重要ということですね。
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Posted on 7月 5th, 2012 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備 | No Comments »

もう、今から何年前だったか、定かではないのだけれど、
建築関係の知人から、無垢材のナラをいっしょに購入しに行きませんか?
というお誘いを受けて、旭川の近くの芦別の山に行って購入しておいたナラ材です。
まぁ10年は経っているのですが、
その購入した時点でもすでに伐採してから10年寝かしておきました、
っていうようにいわれていた。
で、どんな家具に仕立てるにせよ、置く家に持ち込んでそこの空気を吸わせていた方が
いい仕上がりが期待できる。
それ以上は反ったり、暴れたりはしなくなりますから、と言われていた。
ということで、わが家に持ち込んでいずれ、テーブルにしようと思っていたのですが、
とりあえず脚としてブロックの上に載せて、
ご覧のような座卓テーブル的な使い方をしてわが家の居間の一隅を占拠していた。
今回、椅子の張り替え時期と言うことで
その玉突き的に、「いよいよやるか」ということになった次第です。
なんですが、工務店の土場である程度は加工してきたのですが、
わが家に来てからもこのナラ材、ものすごい暴れ方をしていた。
こうやって置いておいたのですが、
4隅はそれぞれ勝手バラバラにあちこちの方向をそれぞれ向いています(笑)。
年輪を見てみると、300年くらいの樹齢のようです。
長さで250cm、厚みは10cmはあります。
で、今回じっくりと大工さんと観察してみたら、
どうも、根元方向で見るとこれは素性の違う2本のナラが、
くっついて1本の木になっているように思われます。
で、それぞれが強く個性を主張して、調和と言うよりもてんでんばらばら志向。
「まるで俺たち夫婦みたいだな」という、わが家らしい材であります(笑)。
さぁ、そういうナラ材がおとなしく、ひとつのテーブルに治まってくれるか、
本日朝から、大工さんに委ねることになります。
山本さんという方ですが、わたしたち夫婦の子どもを預かってもらった
保育園での保護者会で、ご夫婦ともいっしょだった方。
なので、わたしたちの呼吸も知っていることから、
きっと上手に仕上げてくれるものと、祈るような心境であります(笑)。
しかし、こういう経緯で見ていると
このナラ材、まるで生き物のように思われるから不思議であります。
まぁ、動物でもないのでそんなに意志があるとは思えないのですが、
さりとて、とてもとても無機質なものとは思えない。
観念して美しいテーブルになってくれと、じっくり語りかけております。
さてどんな仕上がりになってくれるものか、
あるいはつむじをさらに曲げて、
手に負えないような大暴れを見せてくれるかも知れません。
いま、コーティングしてある塗装面を落としたら、
材の本性がふたたび露わになる、というようにも言われているのです。
まことに「無垢」という語感にぴったりですね。
ということなのですが、
今朝、山本さんを少し手伝ってから、
わたしは、東京でのイベントに出張しなければならない。
なので、どんな風になるのかは、帰って来てからのお楽しみなわけであります。
ハラハラドキドキ、一期一会のカンナ掛け、間もなくであります。
どうなっているか、たぶん、日曜日のブログでご紹介できると思います。
乞うご期待!
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Posted on 7月 4th, 2012 by replanmin
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わが家ではこれまで布張りの椅子やソファを新築以来使ってきました。
さすがにその布が、長年の愛着の積み重なり(笑)、
かなりの傷みが出てきていて、
もうこれは限界点に突入であります。
で、先週に表装の張り替えと、クッション部分の補修などを
椅子専門修理屋さんにお願いしました。
やはり座り心地や、デザインには愛着が湧くもので、
これは死ぬまで使っていこうとなった次第であります。
HUKLAというメーカーの肘付きの椅子です。
この椅子がわが家には12脚ありまして、半分を修理に出して、
半分だけでいまは回して使っています。
しかし、このメーカーのソファについては、もう修理せず廃棄することにしました。
だいぶ傷んでいたこともありますが、一番の問題点は
わが家では、ついゴロッとなってしまって、
ソファって、ライフスタイルを悪い方に導いてしまっているという反省からです。
居間でゴロッとなって寝てしまうくらいなら、
そのままベッドや寝室で寝た方がいい。
なんでも亭主を早死にさせるには、ふかぐかのソファがいい、という俗説もあるとか。
というカミさんの申し出に添って、この12脚の椅子+大きな無垢板のテーブル
というふうにリビングスタイルを変更することにしたのです。
無垢板って、実は2.5m×70cm×10cm(厚み)というナラの無垢板が
わが家の居間には、かれこれ10年近く放置されてきたのです。
以前、知人の紹介で原木をスライスした状態のものを
設置する場所で、思いっきり暴れさせてからテーブル面板に仕上げましょう、
という計画を立てていて、それをそのまま放置し続けてきたのですね(笑)。
まぁ、椅子の耐用年数が来たので、
それに合わせての玉突き的な模様替えがこのように進行中なのです。
きのうはその計画をお願いする知人の大工さんと
わが家で打合せ。
テーブルのこの場所でのカンナ掛け、脚の取り付け方針などについて
おおよその打合せを行いました。
わたし自身としては、ひとり掛けのソファは欲しいのですが、
今のところ、カミさんからはダメ出しが出ております。
さらに主要居室が2階でありながら、以前のリフォームの時に
階段がちょっと窮屈にならざるを得なかったので、
その変更も、知り合いの工務店さんと相談。
さてこちらもどれくらいの見積もりになってくるか、不安でもあります(笑)。
しかしこうやって模様替えやリフォームのことを考えるのに
やはり歳を取ってきて
その主要因が加齢による使い勝手の良さの追求に変化してきているのを
強く認識させられますね。
これから先、このわが家、どのような運命をたどっていくのか、
ちょっと現実的にそんな使用途を考えるようになってくるものですね。
否応なく現実は迫ってくるものだなぁと実感させられます。
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Posted on 7月 3rd, 2012 by replanmin
Filed under: リフォーム | No Comments »

最近読んでいる本、網野善彦さんの「日本の歴史をよみなおす」。
わたしは、乱読するというよりも
どちらかというと、特定の方の本を徹底的に読み続けるというケースが多い。
歴史や歴史小説というわたしの趣味世界のホームグラウンドでは、
若いときからずっと司馬遼太郎さんがメインの世界に没頭し続け、
その後、っていうか、ここ5〜6年でしょうか
司馬遼太郎さんが亡くなってからは、この網野善彦さんに惑溺しています。
とはいっても網野善彦さんも2004年に亡くなっています。
司馬遼太郎さんは歴史文学作家であり、
網野善彦さんはれっきとした歴史学者、という違いはあるのですが、
どちらも一貫して、「日本」を全身全霊で考え続けたひとだと思うのです。
そのアプローチの仕方は違いがあるけれど、
このふたりのアプローチの仕方の総和の中に、リアリティがあるのではないかと。
そんな思いで読み続けております。
で、いま読んでいるなかで、「貨幣経済」のことが出てきます。
いまわたしたちは、日々、この貨幣を中核的価値観とする世界観の中にいるわけですが、
考えてみれば、貨幣は日本社会に根付いたのは、
高々、1000年ちょっと。
それ以前からも、いや、人間社会発生と同時に「交易」は存在していた。
たしか、わたしが習った日本歴史では、和同開珎とかの
ヤマト朝廷が試作した貨幣のことが教えられた記憶があるけれど、
この本の中では、日本の朝廷や歴代の権力構造は貨幣鋳造の意志を
それほど持っていなかった、とされています。
それに対して、主に平安末期に大量に「宋銭」が
日本社会に導入された様子が詳述されている。
宋から朝鮮を経て日本に交易された宋銭が、
朝鮮近海で船丸ごと発見されたりしているそうですね。
そのような「貨幣経済」は、中国を中心とした経済圏に入ろうとする意志を持った勢力、
平清盛などの平氏政権を嚆矢として、足利義満などが挙げられるのでしょうが、
そうした政治勢力が繰り返し日本の権力機構の中で力を持ち続けたとされている。
不勉強だったのでわからないのですが(笑)、
貨幣って、いったいどういう成立条件があれば、活発に流通するのか、
その成立条件がイマイチ理解できていません。
網野善彦さんも、経済論自体はあんまり得意ではないようなのですが
日本社会と貨幣、ということの解明って誰か、取り組んでいるのだろうか?
貨幣の必要性っていうのは良く理解は出来るのですが、
原初的な貨幣、もしくは代替物〜日本では米や絹布などが多く使われたようですが、
それらの交換比率の設定などはどうなっていたのか?
貨幣が存在しない段階では、そもそも交易ってどのように行われてきたのか?
人間社会発生と同時に、交易活動は行われてきたわけで、
そのルールって、なんだったのだろうか?
たぶん、その変形の形態が戦争だったことはよくわかるけれど、
そういう力関係のなかで、バランスを取りながらも交易活動自体は行われてきた。
そういうあたりで、最近、思考がループし続けております(笑)。
誰か、一気にこの悩みを解決して欲しいものだと思っています。
以前、考古学関係の発表会で、素人の素朴な疑問として
北方民族は「塩」は自力では生産できないはずで、それはどのように得てきたのか、
また、それは考古的に研究されているのですか?
という質問をした経験があるのですが、
どうも要領を得た回答は得られなかったのです。
まことに、「交易」ということは奥が深いなぁと思わされている次第。
写真は、そういう民俗的疑問を表徴するような(笑)
時代に大きく取り残されたような「店舗」であります。
でもまぁ、きわめてノスタルジックで、大好きであります。
Posted on 7月 2nd, 2012 by replanmin
Filed under: 歴史探訪 | No Comments »