
わたしは、記憶が残っている範囲でいえば
3才から住んでいるので、成長期の記憶はこの地でのもの。
なので、ほとんど札幌っこ、といってよく、
自然の記憶も、原風景的にはまったくそのようであると思っています。
雲の記憶、っていうような言い方って
そんなのがあるかどうか、わかりませんが、
折に触れて、季節感や自然への感じ方の部分で
あ、と思えるような瞬間では、そういう記憶がよみがえるようです。
なんか、わかりにくい書き方で申し訳ありません(笑)。
こんなことを気にするようになったのは、
大学生の頃に、東京で生まれ育った人たちと知り合うようになって、
「わたし、地平線を見たことがない」
みたいな会話があって、信じられずに問い返した経験があるんですね。
自然への対し方で、こういった経験の差って大きいなぁと思ったのです。
たぶん、単位面積あたりの建築物の数が、
首都圏地域では圧倒的に多くて、
自然を感受するにも、そういう人工物が必ず介在するのだ、
というような新鮮な驚きを感じたのですね。
でも、その後、関東での暮らしも経験すれば、
確かに、人工物は多いけれど、
いかにも、「板東太郎」的な雄大な雲の流れもあるし、
天地の大きさを感じる自然の景観も数多く体験もしました。
まぁ、そんな体験って、
きっと多くの人が感受していることだろうと思います。
で、わたしの場合、札幌にいて、
どっちかというと、北側の空を見続けてきた経験が多い。
札幌は、南が大きな山塊に区切られていて、
むしろ北側に向かって視界に広がりがある街。
北側には、石狩川の流れがあって、
その石狩川に沿って、雲が異形な姿で盛り上がる、
というような光景を繰り返し見続けている気がします。
写真は、けさの、わが家から見た北方の景色。
低い位置にさまざまなかたちの雲が発生している。
嵐のときには、この形成される雲がまるで地をはう、恐竜のようで
子ども心に、畏怖とも憧れともつかない、
印象を持ち続けていたように思います。
雲は、その地域の地形や、
季節風の方向などの条件から、ある程度決定される部分があるでしょうから、
こういったわたしの印象にも
何らかの根拠はあるのだろうと思っています。
小学校で、なんとか雲っていうのは習った記憶がありますが、
地をはうような雲と、上空のうろこ状の雲、
なかなかにドラマチックだなぁと思えます。
考えてみると、こういうふうに
小さいときからの記憶に残っている自然感覚につつまれて暮らせる、
っていうのは、しあわせなことなのかも知れません。
本日は、まことにとりとめのない、
それこそ、雲をつかむようなテーマで申し訳ありませんでした(笑)。
北のくらしデザインセンター
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北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 8月 26th, 2010 by replanmin
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次号、Replanでのリフォームページでは、
北海道R住宅の施工事例と同時に、
新住協による、長期優良住宅先導事業の
「断熱耐震同時改修プロジェクト」についての特集記事も掲載します。
この「断熱耐震同時改修プロジェクト」は
かかる費用に対しての性能パフォーマンスがきわめて高く、
断熱と気密についての原理原則を理解しているビルダーが施工すれば、
金額的に廉価に、暖かく耐震性能も向上するリフォームが実現します。
まぁ、実際のリフォームでは
外壁が傷んできたから、直そうか、
っていうような動機が多く、その時点をとらえて
ちょっとの工事金額プラスで、断熱も耐震も向上させる、という提案なわけです。
どうしても内容はテクニカルな部分が多いのですが、
ぜひ、わが家の暖かさ向上に、お読みいただきたい記事です。
で、そのなかで、
この写真は、施工前の住宅の様子なんですが、
基礎から、コンクリートで縁側的に出っ張っている部分が必ずありますね。
玄関や、ここは「勝手口」ですが、
出入りする部分は、おおむねこういう構造になってしまう。
ところが、こういう部分は、断熱的に考えると
きわめてやっかいな部分なんですね。
一般的に多い、床断熱の考え方ではまずそのまま断熱欠損部分。
大きなコールドブリッジ、冷気を外部から住宅内部に導入するのですね。
基礎断熱でも、外側から断熱するということが事実上、できない。
たぶん、多くの家で「床が寒い」ということの大きな原因なわけです。
で、施工側の工夫は先端的に進んできていまして、
こういう部分については、基礎の内側から吹き付け断熱するのです。
基本的には基礎外断熱で外周を断熱してきて、
この部分に掛かったら、内側との合わせ技での断熱になるのですね。
素材技術的には、ドイツから
こういうコンクリート熱橋対策がもたらされているのですが、
既存改修には役立たない。
そこで、内外連携した断熱作戦を行うということです。
あとは、外断熱と吹き付け断熱の重ね合わせ部分を
どの程度考えるか、というのがポイント。
利便性と、断熱技術の整合性を取るという部分、
なかなか実際的で、興味深いなぁと思った次第です。
いずれにせよ、
この新住協の「断熱耐震同時改修プロジェクト」
たいへんユニークな試みで、
しかも、「工事金額の1/3以内で、上限200万円」という補助金が受けられるのです。
ことしの規定では、他の工事についても
「総工事金額」ということで含まれるということなんですね。
水回りや外壁の改修をお考えであれば、
こういうチャンスを生かさない手はないと思います。
リフォームに対しては、国の施策、相当に手厚く今後も継続するようです。
ぜひ情報を上手に活用してください。
あ、Replanは北海道は9月末、東北は10月21日発売です(笑)。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 8月 25th, 2010 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備 | No Comments »

写真は、先般の建築家住宅バス見学会での家。
書斎生活、っていうのが多くの日本人にとって
高齢化とともに、多くなってくるライフスタイルだと思います。
人口もそう大きく増えることはなく、
ましてや、これまで継続してきたように
アジア世界からの積極的な移民政策も採らないだろう。
そうなれば、高齢化が基本的に進行するのみの静かな社会。
まぁ、それがいいのかどうかは、
国民が何回かの選挙を通して意思表示することになるのでしょうね。
ただし、そのように人口静止から減少社会になって、
じゃぁ、どういう「豊かな生活」ができるのか、
もうすこし、突き詰めた論議は起こって欲しいと思います。
明治以来の拝外主義的な、純粋日本人みたいな常識って、
歴史を学べば学ぶほど、異常だと思う。
日本という、極東の島国は、その歴史はすべてといっていいくらい、
アジア大陸からの移住民によって形作られてきた。
それが、天皇による支配を肯定するために
「万世一系」的なイデオロギー教育を進めてきた結果、
今日に至ってもなお、拝外主義的な固定観念に凝り固まっている。
逆に、インターネット時代になって、一部に威勢良さげに
排外主義を歌い上げるような傾向すらある。
アメリカのように、その成長性を
開かれた移民政策で補おうとするのか、
現状では、大きな開国は避けて、ガラパゴス化するのを
基本的には追求しているのが、日本だと思う。
って、あんまり関係ないですね(笑)、写真とは。
で、わたしも取材に行くと、こういう書斎に関心が高い。
この家では、いい雰囲気でピクチャーウインドが開いていて
まるで、森の中の思索生活、っていう
そんな、なりたい自分イメージが迫って参ります(笑)。
インターネットによって、知の拡散が起こり、
そして高齢化、という事態が日本で、
最先端的に進行するのであれば、じゃぁ逆に、
今後の日本の可能性を引き出していくのは、
高齢化と知的産業立国という方向性かも知れない。
いわば、高齢化社会の実験場的な位置づけで、
これから世界が体験する高齢化社会の先鞭を付けていくのもアリなのかも。
こういった書斎風景の先に、
あらたな産業的な視点を見いだせるのかどうか、
見方によっては、静かな風景の先に違った考え方も出来るのかも知れません。
たぶん、こういう写真のような知的老後生活を
1000万人単位でする人間が増えていく、と考えると、
じゃぁ、どんな社会変化があり得るのか、
かえって面白いかも知れませんね。
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Posted on 8月 24th, 2010 by replanmin
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前から構想していた物語、
おととい、スタッフのみなさんと取材に向かう車中で
構想として少しお話ししたら、
後ろを押されてしまう羽目になってしまいました。
っていうか、やはり、
もうそろそろ、熟成期間が終わって、
実際の時代背景の特定や、登場人物のキャラクタリングなど、
想像力の作業が必要な段階になってきたのかも知れません。
考えているのですが、
こうやって毎日欠かさずにブログを書き続けるって、
「文章を書く」ということにとって、
基本的な条件をクリアするのに非常に役立つと思っています。
まぁ、ブログなんで、
ある程度は気軽に取り組める部分があるわけですが、
さりとて、毎日書く以上、
自分の基本的興味分野にたいしてウソをつくわけにも行かない。
そういう意味では、思索の方向を深めるという
そういった効用はきわめて高いなぁと思います。
しかし、物語(小説、という書き方はしたくない)というのは、
そこで息をする登場者、人物が必要なわけで、
かれら、彼女らが、
どういった「生き難き世を生きたか」という部分への想像力が
最大のテーマになりますね。
なぜ、どうして、という動機の部分の構想が
人間的判断とともにあって初めて、
その人物への共感というモノがありうるのだと思います。
こういったテーマは、
さすがにブログで深く考えるということは難しい。
断片的なことがらや、事象について考えるには適しているけれど
生き方を考える、というのは難しいというところ。
考えてみれば、人生を構想する、
っていうようなことって、現代では
非常に狭い範囲にとどまっている部分がある。
最盛期のイギリス人の青年の中には、
世界中に冒険的に人生を探しに行くような若者が多かったという。
たとえば、チンギスハーンのような人物は
そもそも民族自体が、放牧牧畜を基本にして、
パオと呼ばれる移動性のテントを住み処として暮らす民族。
そういうなかから、どういう人生構想を持つのか、
そういった想像力が現代日本では極めて希少になっていると思う。
過酷に見えるような人生行路であっても、
そこにやすらぎもあり、豊かな愛情生活もあったに違いない。
もうちょっと、生き方の枠を広げて考える方が
楽しい生き方を発見できるのではないかと思います。
さて、長編なので、すこしづつ、頑張ってみたいと思っています。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 8月 23rd, 2010 by replanmin
Filed under: こちら発行人です, 歴史探訪 | No Comments »

きのうの予報では雨と言うことでしたが、
あさ起きてみたら、曇り空。
雨の心配はなさそう、ということで、
ここんところ習慣化している野菜つみ取り作業であります。
インゲンと、ササギ、その他ナスや、キューリ、トマトなど夏野菜。
主としてササギでありまして、緑一色の世界に没入しての作業。
背丈を超える高さの蔓草の中に分け入っての探索です。
1週間時間を空けると、もうこれでもか、
という大きさのものが、どっさり、であります。
とてもじゃないけれど、週末農業の不確かな探索作業では
時間もかかる。
けれど、無上に楽しい。
義母の計算違いによるササギ大豊作なわけですが、
せっせと食べたりしなければもったいない。
坊主には無理矢理、野菜たっぷり生活を強いていると
最近は向こうの方から「きょう、野菜もの足りないね」
なんて、殊勝な言葉が返ってくる。
そのうえ、最近は沖縄産のもずくが安くスーパーで売っているので、
甘酢で味付けして、試しに食べさせたら、
これが大好物になってくれた。
わが家の朝食、野菜系のサラダなどと、このもずく酢で2品は確定。
あとは味噌汁・塩鮭などで、メニューは完成いたします。
若いときから野菜をたっぷり食べさせれば、
あんまり病気もしない健康な体力を作れるのではないか、
などと、ほくそ笑んでおります。
まぁ何はともあれ、
景気は悪いけれど、天気は思いっきりいい。
北海道は、暑い日が続いているけれど
適当に雨が降ってくれているので、
モノなりが最高にいい条件なのではないでしょうか。
お米や、農産品、これが良くない、という話題は
ここんところ聞かないので、
まずは下支えの農業は、そこそこなのかなぁと思われますね。
とくに農業依存性の高い、十勝などは
景気条件が上向いてくる可能性がありますね。
政治が悪いとか、日本経済は最悪だ、など
メディアなど、世間の状況を映し出す世界では
悪いことばかりが強調されていますが、
足下や、自然の移ろいを見れば、底堅いものもあると思います。
自然の恵みに感謝しつつ、
せっせと野菜を片付けております。
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Posted on 8月 22nd, 2010 by replanmin
Filed under: おとこの料理&食 | No Comments »

断続的に続いている、リフォームの工事中継です。
先日は、既存住宅の改修での「気密の連続」に触れました。
1〜2階の階間部での気密層をどのように連続させるか、
なかなか施工的には難しい部分なので、
触れた次第です。
っていうか、施工されたヨシケンさんが
しっかりと写真で工程を記録していたんですね。
こういった工事のプロセスをきちんと踏まえられるという意味で
北海道の工務店のレベルというのはほんとうに高い。
で、写真は気密層が連続して、
その軸間に断熱材が吹き込まれた状態であります。
断熱は、ここではロックウールの吹込を選択しています。
既存構造に筋交い部分が多いので、
そういう箇所の施工レベルを高めるために、
充填よりも、吹込を選択したと言うことですね。
壁面に空いている穴は、吹込の残骸とでも言えるでしょうか。
きれいにテーピングして、処理することは言うまでもありません。
だんだん、こういった様子の写真が美しい、と感じるようになってきました(笑)。
すこし、病気っぽいかも知れませんね。
でも、仕上げの美しさももちろん大切ですが、
壁の中にしまい込まれてしまう手業の部分では、
こういう住宅性能部分の仕上げも、それ以上に重要な部分。
こういう部分を正しく伝達し、わかってもらう努力が必要でしょうね。
床面立ち上がり部分には、気密層が床下から連続させている様子も確認できます。
さて、きのうはわが北海道日本ハムファイターズ、
9回2死まで、ほとんど敗戦というところから
奇跡的な逆転劇を見せてくれました。
ふだんは、打つ方でまったく期待されていない2名の選手が
同点HR、逆転タイムリーというビッグサプライズ!
見ていた坊主も興奮して親子でテレビ前でハイタッチ。
いやぁ、興奮いたしました。
ダルビッシュくん、最近大量点を献上するシーンが見られ、
きのうも頼みのダルビッシュも打たれて、
ここにきての首位西武との直接対決で、なんとも厳しい負け方、
と覚悟させられていた、そのときに起こったのですね。
よしよし、選手たちは全然諦めていない、と
思いっきり思い知らされた気がいたします。
なんとか、この奇跡的勝利をつなげて、
ことしの夢の続きをまだ楽しんでいきたいと思います。
頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!
北のくらしデザインセンター
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Posted on 8月 21st, 2010 by replanmin
Filed under: リフォーム, 北海道日本ハムファイターズ | No Comments »

家の方では、増改築したときに庭のスペースを確保出来ず
猫の額ほどの植栽を植えることしかできていないのですが、
ほど近い位置に建てた事務所の方では、
面積にすると10坪分くらいの
庭木のスペースを作ることが出来、
小さな木を、7本ほど植え込んでいました。
8年ほどになります。
で、そのなかで樹種は不明なんですが、
アプローチに面して植えた2本の木が、ことしは
ずいぶんと急に大きくなって、豊かな緑を見せてくれています。
下の方にはツツジなどの植え込みもあるのですが、
写真のような角度で見ると、まるで森のようなこんもりぶり。
歳月というのは、こういうことなのかと改めて感じ入るところ。
新築当時、設計の圓山彬雄さんから、
「木はすぐに大きくなってきますよ、びっくりするくらい」
って言われていましたが、まさにそのまんま、であります。
樹種を確認していなかったものですから、
っていうか、教えてもらったかもしれないけれど、
忘れているのでしょうね。
先日、会合で来てくれた武部建設専務さんからは
「この木、すっごく大きくなるんだよ」
と脅されておりまして、
行く末、木のメンテナンスを考えないと隣近所に迷惑があっては・・・、
というようなことを心配し始めておりました。
っていうようなこと、すぐに現実化するもの(笑)。
なんと、お隣にあった駐車場、たしか北電さんの所有の土地だったと
記憶していたのですが、
なんと、買われた方がいて、ことし新築工事が始まって
もうすぐ完成というところになっております。
先日、工事の都合もあるので、境界を越えている部分、
伐採してもいいか、お問い合わせをいただきました。
こちらとしては、恐縮するしかなく、
結構ですとお答えしていたのですが、
まだ枝の伐採などは行われておりません。
まぁ、そのうち、越境部分が枝落ちされた姿になるのが確実なので
その前に、繁茂した状態を写真に残しておきたいと考えた次第です。
こういうの、なかなか難しい部分もありますね。
おとなりの方が、この木の生み出す木陰が気持ちいいと考えていたりすると
こっちも、うれしいですが、
それを言い出すわけにも行かず、また、逆に言うと
お隣さんでは、全部切って欲しい、とも言えない遠慮もあるかも知れない。
いまのところ、どうされたいのか、わかっておりません。
まずは、近隣関係に配慮すると言うことが優先しますが、
どうなるか、と思っている次第です。
しかし美しい緑は、愛おしく、楽しませてもらっているところであります。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 8月 20th, 2010 by replanmin
Filed under: こちら発行人です | No Comments »

けさの日経メルマガ・ケンプラッツで
「美味しんぼ」に学会反論 という記事が出ておりました。
▼日本建築学会が木造禁止を巡り「美味しんぼ」に反論
日本建築学会は、1959年に同会が「木造禁止」を提起した際の
経緯などを解説する文章を公表した。
人気マンガ「美味しんぼ」のなかの、
「日本の家屋で国産材の使用率が著しく低い一因は、
日本建築学会が59年に木造建築を否定したため」という趣旨の記述に関して、
読者から事実を確認する問い合わせが2件、寄せられたためだ。
▼日本建築学会のウェブサイトに掲載された解説文
マンガにもいろいろありますが、
わが家では、美味しんぼは親子2代にわたっての愛読書。
最近1年くらいの最新版はどうしているか
記憶にありませんが、
初巻から全部を通巻で購入して、日々誰かが愛読する、
という本になっております。
最近は坊主が愛読しておりまして、
食事時など、たのしく読みふけっております。
食べ物に対する感受性もあるようなので、
かれにとっては、まぁバイブル的な存在ですね。
これまでも、美味しんぼはいろいろなことについて
社会的な問題提起も行ってきたと思います。
作者の方の姿勢が、そのような部分を持っているのだろうと思っています。
今回は、その矛先が日本建築学会に向けられたという次第。
内容を読んでみると、美味しんぼの指摘は
おおむね常識的なことであり、
そのまんまだと思います。
一方で、過去の伊勢湾台風の住宅被害をつぶさに検証した
日本建築学会の「木造禁止」提案も、その時代的背景からすれば
やむを得なかった部分はあると思います。
また、日本の建築教育が木造をまったく無視しつづけてきた
というのは、その通りであったと思います。
最近になって、部分的に修正してきているけれど
一貫してコンクリート建築にシフトし続けてきたのが実態。
そういう姿勢の結果、日本国産木材が使われなくなってしまった
背景を構成していた、というのはその通りでしょう。
伝統的木工法という工法に対して
その耐震性能判断を一貫して忌避し続けてきたことも事実。
まぁ、美味しんぼは、いい指摘をしてくれたものだと思います。
一方で、ヨーロッパでは、
省エネの流れもあって、木造に対する関心が非常に高まっている。
木造で作ることが、CO2を削減してサスティナブルである
という考えが、深く浸透してその方向に発展を遂げている。
この分野で、立ち後れている日本の建築が
本来、世界をリードする大型木造技術蓄積を持っている国であるにもかかわらず
世界から置いていかれる危険性まで高まっていると思います。
いま、目先は人気がない民主党ですが、
公共建築を木造で建てるべきだ、という主張をしているところは
評価すべきでしょうね。
さてこの論争、というか、きっかけ、
なにか、変化を生み出すことができないものでしょうか。
ということで、
今晩は、久しぶりに美味しんぼ、読もうかなぁ(笑)
北のくらしデザインセンター
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Posted on 8月 19th, 2010 by replanmin
Filed under: 状況・政治への発言 | 2 Comments »

きのうは久しぶりに北海道庁で会議。
どうも最近の住宅施策というのは、予算がなくなってきて
国の補助金をどう活用するか、というような
方向性になってきていると思います。
で、国の補助金って
国、それも中央省庁の官僚のみなさんが考える
方向性を「先取りし、先導する」ような提案を
採択するというようになってきています。
まぁ、そのこと自体は当然ではあるのですが、
どうにも「後出しじゃんけん」という印象が否めません。
極端に言うと、説明資料のどこにも書かれていないような事柄が
実は、選択条件の一番大きなフィルターだ、というようなことが多い。
っていうようなことを書いてみても、
まぁ、なかなか現状は変わっては行かない。
赤煉瓦庁舎であります。
この建物は、札幌市の中心地域に建っていて
多くの観光客のみなさんが訪れます。
札幌には、歴史が少ない分、ほかの日本の都市のような
神社仏閣という建物がない。
また、政治の中心的歴史装置としての城郭などもない。
そういったものの代替として、この庁舎があると思います。
この建物も、時計台も、基本的には明治の
北米から来た、開拓技術者たちが
北海道に似合う建築として、置いていったもの。
でも素材はおおむね、北海道で生産された材料を使っていると思います。
このレンガは、札幌近郊の工場で焼かれたもの。
レンガの庁舎って、緑の季節にはみごとに補色関係なので
緑と青空を背景として、くっきりと映える。
また、冬の白い雪にもまことにみごとに美しいコントラストを見せる。
久しぶりに見ていると、やはり好きなんだと思いますね。
で、北海道・札幌の人間って、
こういう西洋・北米の建築様式が、
もっとも守るべき地域のアイデンティティなんですよね。
瓦屋根の重厚な屋根の建築は北海道には存在せず、
こういった北米デザインを基礎にしたかのような
「擬洋風建築」というのが、都市民家レベルでたいへん多い。
そのスタートから、エキゾチズムから始まっている。
札幌の地域性、とか風土を考える上で
きわめて大きな存在だなぁと感じる次第です。
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Posted on 8月 18th, 2010 by replanmin
Filed under: 「都市の快適」研究 | No Comments »

リフォームで一番大切なのは
住宅の住み心地に関する改修です。
住み心地といっても、言葉で言えばなんでも入りますが、
要するに、低コストで冬暖かく、夏は涼しい環境を維持できること。
このこと自体は、寒冷日本であれ、蒸暑日本であれ、
基本的にはユーザーの希望は同じだと思います。
そして、このことは住宅技術で言えば、
室内環境をコントロール出来るようにする、ということです。
そのもっとも大切なことは気密化工事の出来不出来でしょう。
断熱材の厚さや、その性能優位性をいくら謳っても、
その性能がきちんと発揮されるためには
気密化が基本的に出来ていなければ、意味がありません。
また、デザイン的にただ「見た目が気持ちいい」家でも、
冬にすきま風が入ってきたり、夏に耐えられない室内温度上昇があれば、
豊かな気持ちを持つことは出来ないでしょう。
そういう意味で、気密化は基本であり、
とくに北国のビルダーの優秀性はこの技術要素だと思うのです。
で、新築の方はマニュアルも揃い、
経験も豊かになってきているけれど、
やはりリフォームでは、既存状態との兼ね合いもあって、
「気密層を連続させる」という基本が、貫徹することが難しい。
手間と段取り仕事が大半であって、
工事としては、比較的単純とは言えるのですが、
あらかじめ理解していないと、ちぐはぐになり、結果を出せない。
写真は、リフォーム工事で1階と2階の間の外壁側外周に気密シートを
工事しているようすです。
一番基本的な部分なのですが、これをやるには
工程管理上の理解と段取りもきわめて重要だと思います。
この家では、この気密化工事に障害になりそうだった
外壁側に造作されていた書棚も別の場所に移設するなど、
設計的な配慮もされていました。
そうすることで、外周部を工事しやすい環境にして、
その上で、2階の床張りの外周側端部を切断して
気密シートの連続化工事の条件を確保しています。
写真のように、2階床面外周側で気密化工事を行うのです。
構造が取り合う部分などは、綿密にテーピングなどを行って
気密性能の向上をめざしています。
新築時の「先張りシート」を後から施工するようなものでしょうか。
この工事は、北海道R住宅基準に則った工事なので
仕上がりの気密性能で、相当隙間面積が2cm平米以内に納めなければならず、
なかなかこのレベルは既存改修ではむずかしいのです。
建物が出来上がってしまってからでは、
こういう部分は、ただの壁になってしまう部分なので、
建築の側では、いくらでも手抜きできてしまう部分。
まぁ、たとえば本州地域では
こういった工事に多くの工務店がきちんとした対応ができているかどうか、
やや心配な部分でもあるのですね。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 8月 17th, 2010 by replanmin
Filed under: リフォーム, 住宅性能・設備 | No Comments »