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盛岡再生19_お風呂

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カナダで、現地の住宅の設計スタッフにインタビューしたときに
「日本の住宅で一番変わっているなぁ、と思える部位は?」
って聞いたときに、即座に帰ってきた答えが「お風呂」でしたね。
外国の住宅を見学して、一番違和感を感じるのもやっぱりお風呂です。
日本のようなユニットバスって
習慣が違うので、大型住宅のジャグジーなんかは別として
日本のようにゆったりと深いお風呂はありませんね。
あっちではほとんどがシャワールームで
下地の防水処理も見ましたが、ごく簡便な仕様。
シャワールームの周囲、壁でほんの50cm、床でもまわり50〜60cm程度の範囲で
合板の上にビニールを敷いておしまい。
まぁ外国では洗い場もバスタブの中で、カーテン1枚の「防水」で
入浴する習慣だから、必要ないのだから、当然ですけど。
そこへいくと、日本のお風呂はCMじゃないけど、「世界一」。
ほぼ完璧に近い防水下地を施して
工場出荷で、成形も完全なユニットバスですから、
どんなに大騒ぎして入っても、防水など性能は万全ですよね。
このユニットバス、初期は、ビジネスホテルなどでの需要が
導入期には多かったのが、北海道で
高性能住宅が建てられるようになって、それに似合う
密閉性の高いものができてきたという経緯があります。
北海道発のユニットバスメーカーもあったりしたほどなんですよね。
最近では、面積も大型化してきていて、
ちょっと前までは3/4坪が一般的だったものが
1.25坪や、1.5坪という大型タイプも広く普及してきていますね。
ところが、沖縄で部屋を探して
びっくり新発見。
沖縄では、ユニットバスってあんまり普及していないんですね。
というより、浴槽があるお風呂はむしろ珍しい。
習慣的にシャワーが多くて、より簡便なんだとか。
場合によっては、賃貸でわざわざバスタブを撤去してほしい、という
注文が出る場合まであるそうです。
へぇ〜、って。
所変われば品変わるとはよく言ったものだなぁと。
どうしてなのか、今度研究してみなければと思っております。
ということで、お風呂の話題でした。
写真は、リフォーム前後の様子です。
以前のお風呂はタイルの造作でしたが、思いっきり寒い風呂だったそうです。
気合いを入れてからでないと、入れなかったとか。
健康にも思いっきり悪いんですよね、そういうの。
こういうアメニティの進化は、すごいですよね、日本って。

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