
前に一度、おいしいです、と紹介だけした盛岡の食道園。
今回の取材ツアーで2泊しましたので
一度行ってみました。
風邪を引きそうになっていたので、すこしスタミナ付けなくちゃ、
ということで豪華に焼き肉2品プラス冷麺。
カルビとロースに舌鼓を打ちました。
あぶる程度に焼き込んで卵でつないで、サンチュに巻いて
かぶりつく。
これを繰り返す至福のひとときであります。
冷麺は正調のしこしこ麺に、さっぱり風味の利いたたれ。
辛みは選べますが、ごく一般的な辛さでお願いしました。
焼き肉でこってりとした舌先が
ここちよい清涼感で満たされますね。
盛岡って、北海道の旭川に雰囲気が似ているように感じます。
北海道と東北での位置関係も大体似ているし
川が複数流れて合流しているところもそのまんま。
人口もほぼ一緒だし、なんといっても寒さでその地域を代表している。
盛岡も盆地っぽい地形で、冬になるときびしい放射冷却がすごい。
札幌から来ると、札幌以上の体感の寒さにびっくりいたします。
雪という断熱材が多い分、冬は札幌の方が温暖な感じ。
こんな印象を地元の方からも聞かされて
思わず膝を打った次第。
寒さに震え上がっていましたが、焼き肉と冷麺で
体がぽっぽっと、ほてってきましたので、早々にホテルで
風邪引かないよう、あったかくしておりました。
ごちそうさまでした。
Posted on 2月 10th, 2006 by replanmin
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さてわが社の建築プロセスから
きょうは、いよいよ「建て方」作業です。
ウチの場合はとにかく「どうやったらコスト削減できるか」
「どうやったら工期を短縮できるか」というポイントを最優先しました。
そうすると自ずと、写真のように、建材をプレカットしてきて
現場ではクレーンなども使って迅速に組み上げる、ということになります。
あらかじめ構造材の柱や梁に他の構造材を受ける金物を取り付けてあって
その位置にどんどん接合させていって、スピード優先で作業。
強度の面も考え、さらに作業効率的にも
柱はほとんどが通し柱を採用しています。
平面計画もほぼシンプルなボックスプランになっていますから
かなり合理的で無理のない設計になっています。
柱・梁とも集成材を使用していますから、その面でも合理性優先。
でも、ホントは最初のプラン段階では
三内丸山遺跡のような、自然木を「掘っ立て」で列柱のように立て並べて、
そのプリミティブな「建築」のさまを楽しみたい、
という無謀なことも考えていたんですよ(笑)。
現代にそういう列柱空間を蘇らせるのって、いいじゃないですか?
すっかりその夢にのって、留辺蘂の建材屋さんに聞いてみたりしました。
ところが、話を進めてみると、その自然木を切って、
乾燥させ、しかも必要な本数、確保した上で
こういう均質な列柱として使用できるものを選別する、
そこまで考えたら、さて、費用と期間はどうなるのか、となって断念したのです。
でも、このブログ見ている人で、だれか挑戦してみませんか、ね。
絶対、チョー面白い空間ができあがると思うんです。
途中まで考えたので、アドバイスは出来ますよ。
費用も時間をしっかり掛けられる方であれば、なんとか合理的な
レベルに納められると思います。いかがでしょうか?
なんて、完全に無謀プランの押し売り状態(笑)ですね。
さて、工程の方ですが、写真のように
フラットな土間床の上での作業なので、非常に楽。
これから2階の床を張っていくことになるのですが、
工事現場の作業性の高さは、ツーバイフォーの影響が感じられます。
在来木造による建て方なんですが、これからツーバイフォーの
よい面を積極的に取り入れた作業になっていきます。
その辺の様子は明日以降にしましょう。
<あすにつづく>
Posted on 2月 9th, 2006 by replanmin
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昨日の続き、東横イン盛岡駅前は本日満員の大盛況です。(笑)
やっぱね、横浜市長が「もう泊まるな」っていっても世間は正直なんですねぇ。
7日は岩手県二戸と青森県上北で取材。
久しぶりに取材スタッフと合流しての昼食でした。
取材ではなかなか昼食時間が取れず、移動に時間が割かれるケースも多いので、
たまに時間が取れるときは、しっかり食べています。
三沢市内になったので、地元のカメラマンNさん情報から
最初は洋食屋さんで、大好評のカレーを食べる予定が・・・
残念ながら、店が閉まっていました。なんか店の人が体調を崩しているんだとか。
そこで、三沢市の老舗中華料理屋さん「みやき」へ。
お店は繁華街通りに面しています。
店内にはいると米軍基地の街らしくアーミーさんと家族連れが散見されました。
それもあってか、店の雰囲気はアメリカの中華料理店、って感じたけど。
中華料理屋っていうのはどこも同じかなぁ、
けっこうきつい色彩感覚で、ごてっとしたインテリア。
でもま、大衆的な雰囲気で、よろしんではないでしょうかね。
ランチらしく、4人で一品ずつ頼んで合計4品。
でも、「下から(安い値段から)4品」(笑)選んだのが、ごらんのメニューです。
これでごはん食べ放題セットになっていて
(って、そんなに食べられません、無理)
けっこうなボリュームで、まずは目で量感に圧倒されますね。
小皿に4人で仲良く小分けしあって、楽しくお食事。
マーボはちょっと独特でしたが、慣れるとなかなかいけそうな味。
回鍋肉が結構旨かったという印象でした。
これに食後にコーヒーがサービスに付いてきます。
さてこれで、締めて、800円×4人=3200円也。
小1時間楽しめたので、大満足できたランチでした。
さぁさ、雪にまけず、撮影がんばるぞ、っと。
Posted on 2月 8th, 2006 by replanmin
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最近お騒がせの東横イン、本日宿泊しています。
料金がリーズナブルだし、なんといってもインターネット接続が全室LAN。
いまはビジネスホテル常識化してきたけど、最初はウン、こりゃいいって思った。
全国どこに行ってもHP更新や、ブログアップできるのはうれしい。
いまだにインターネット接続別料金、っていうのありますけど、いいかげんにして。
ホテルに高級感求める人より、実利求める人の方が多いでしょう。
部屋の感じもまぁ、全国どこに行っても同じ、
ってことは設計には一回しかまともに金かけていない、ってことでもあるんだけど(笑)。
こんだけ騒がれていても、やっぱ宿泊してしまうのは、
商売として成立している、ユーザーとの関係があるからでしょうね。
ライブドアのように、実業の部分は買収した子会社くらいしかない
というのとはかなり様相が違うと思う。
むしろ耐震性能とか、そっちのほうを心配していたけど、
マスコミに出てこないところを見ると、まぁ適法なのかな。
フロント前やエレベーター内には「お詫び」の張り紙。
昨日の報道から。 (以下朝日インターネット抜粋)
東横イン社長謝罪「全部私の責任」 改造経緯、言葉濁す
2006年02月06日22時06分
西田憲正社長の記者会見の主なやりとりは以下の通り。
——なぜ、こうした事態を招いたのか。
「申し訳ございません。反省しております」
——理由は。
「やっぱり、利益追求でした」
——改造を認めていたのか。
「了承していました」
——件数が多すぎる。
「私が、本当に全部悪い。ワンマンでやってきました」
——すべて検査後に改造するための図面を用意していたのか。
「図面がなくても改造したものがあるかも知れません」
——経営責任は。
「一日でも早く(ホテルを適法の状態に)直したい。それから(利害関係者である)ステークホルダー、(ホテルの)大家さん、社員の意思に従いたい」
——(実践している)「内観」とは。
「自分自身を見つめて自分を築く。何の役にも立てられなかった。『自分は上等な人間だ』なんて思っていたことが、悔しくてしょうがない。反省しています」
っていう、ほぼ坊主ざんげ。ここはまぁ、ほとぼりが冷めるまで忍の一文字、の心境でしょうね。
日本的勧善懲悪ドラマとしては、こういう場面での出処進退が大切。
潔くすべてを認めて、ひたすら低姿勢というスタイルを続けて
まぁこれだけ反省しているようだから、という印象を植え付けるのが得策なんでしょう。
東横インについては、たぶんこうしたやりとりが世間とあって
それでも多くの客足はそう途切れもせず、いつしか時間が経って・・・
という結末になりそうですね。
一方で、例のホリエモンはアメリカンスタイルの全面否認で争うと言うことのようですが
さて、どうなんでしょうか。
日本の司法って大岡越前、銭形平次、東京地検特捜部、と連なる
「正義の公務員」系譜がふりかざすマスコミ誘導に大きく影響されるパターンが
一般的なので、「疑わしきは無罪」というアメリカンスタイルは
どうもあんまり勝ち目はないと思うのですが。
Posted on 2月 7th, 2006 by replanmin
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わが社の工事進行行程チェック、きょうは足場掛け・プレカット。
以前カナダの家づくりのシリーズをやりましたが、
あちらでは、工事にあたる人が危険だと判断すれば足場を掛ければいい、
という考え方で、掛けるとしても作業に必要な範囲で簡単にやっている。
そういう意味では、基本的には自己責任が徹底している。
一方日本では、仮設足場について細かいディテールが定められていて
罰則もきびしく定められているので、もちろんみんな法を守るように遵守している。
言葉は極端かも知れないけれど
前日深酒して二日酔いで、誤って足場から落っこちた職人さんの事故があったとして
カナダでは、その職人さんの不注意が問題とされるのに対して
日本では、その職人さんの上長および組織の「監督責任が問われる」。
こういうの、必ずしも「とんでもない」とは思わないけれど、そういう結果コストアップしている
事実はみんなで、しっかりわきまえないといけないですよね。
足場って、請求書明細を見ると「損料」ってなっています。
資産としての足場の消却減価の相当分を建て主が支払うというような形なんですね。
なんか原価構成としてよく見えない費用だなぁ、と思ったものでした。
まぁしかし、わが社の現場の場合は適法な足場を掛けてもらい
適正と思われる金額の支払いをいたしましたことをご報告いたします(笑)。
さて、引き続いていよいよ、「建て方」ということになります。
が、きょう紹介する写真はその準備段階。
在来工法を採用した木造なのですが、いまは合理化されたプレカットが主流。
工場であらかじめ機械を使って墨付け・加工した構造材が現場に
運び込まれ、現場ではそれを手早く組み上げる作業になっているのですね。
すでに必要なカットが施され、しかも構造金物も取り付けられた状態の
柱や梁が使用されるのです。
写真右側の基礎の上には、もう土台が取り付けられ、
アンカーボルトで基礎とボルトで緊結されています。
この上に、柱が立てられて構造が立ち上がっていくのです。
<以下、あしたにつづきます>
Posted on 2月 6th, 2006 by replanmin
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きのう紹介した家の住宅部分の写真です。
小樽市銭函地区は、札幌から最も近い海で、アクセスは
札幌西インターから夏場で10分ほど。気軽に海遊びするには便利な場所。
冬場の時期でもまぁ15分くらいでしたので、札幌市内の渋滞が抜けられたら
あとは早い。ただしこの時期は高速道路がまずわかんない。
運がよければすぐに到着するけれど、そうでなければ高速が閉鎖とか。
時間的には近いけれど・・、という位置なんですね。
でも仕事の環境としては考えてみればそう悪くもないかも知れませんね。
さて写真は2階の居住部分の様子。
らせん階段を上がって目の前には石狩湾の海が広がっています。
崖地に立っている自然木が贅沢な庭木。冬には葉も落ちて
荒涼とした冬の海が視界に。夏の眺望を考えて
居間の一部がテラスのように張り出す感じで出ています。
パノラマビューを存分に楽しめるように掃き出しの床までの窓が
連なっている。冷輻射を押さえるために窓下に
スッキリとした1本のスチール製の温水ヒーターが回されています。
面白い照明は、師匠の建築家・倉本龍彦さんから頂いたもの。
左手奥には浴室が配置されていますが、
隣家からの視線はないので、海に向かって全開放の窓。
「この家に来てから、やっぱり風呂での滞留時間が長くなりました」
ということ。何とも羨ましい限りですね。
崖下には函館本線の鉄路が通っていて、夜汽車など
ロマンチックで、美しい眺めなのだそうです。
ロフト階はほぼ全天の眺めが見渡せるこぢんまりした空間。
いろいろ瞑想したり、夫婦喧嘩の熱冷まし(笑)など、多目的に使えるのだとか。
北海道では、こういう住宅デザインのプロに家を頼むひとが多い。
何世代もの大家族が集うような伝統的な家とかはほぼないし、
また一方で大手ハウスメーカーの宣伝に惑わされるようなケースも比較的少ない。
だからこういう過激な住宅作家も活躍できる素地があるんですね。
こういう住宅、けっこう多いので、見学に来るみなさん
目を丸くしています。こんな寒冷地だけれど、住宅の開放感は
けっして本州以南の地域と差はない。
ただし木製サッシや、暖房機器のバラエティなど、住宅の設備関係の
技術蓄積は、一般的な住宅のレベルをも引き上げてくれています。
北の暮らしも、なかなか楽しめるようなシェルターが実現しているんです。
Posted on 2月 5th, 2006 by replanmin
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きのう・おとといと岩手県宮古市のビルダーさんと東北電力さんの
北海道住宅視察のみなさんが来ていただきました。
おとといはデジカメを忘れていたのでアップできませんでした。
昼に旭川からJRで札幌へ到着。
断熱気密化の工事が終わった工事中のQ1.0住宅、(北海道内の新住協メンバーが進める、
次世代省エネ水準から、さらに灯油使用量を半減させる高性能住宅)や、
デザイン生の高い三五工務店さんの最新住宅などをご覧いただきました。
折から札幌はこの冬でも一番という寒気が襲っていました。
そんななかでも、断熱が終わったQ1.0住宅(勇和建設さん)では、家に入ったとたん
あきらかな暖かさのレベルの違いを体感しました。
また、三五工務店さんの住宅では、メンバーのみなさん全員
ためいきをもらすようなインテリアの秀逸さを絶賛していただけました。
その後、私どもの社屋で、当社建築中の様子をスライドで紹介。
北海道の家づくりをさまざまな角度で見ていただけたと思います。
で、きのうは小樽市銭函の若い設計者の自宅を訪問。
戸島さんという建築家のアトリエ兼用住宅です。
写真は、1階のアトリエの様子なんですが、
いかにも、「崖っぷち」というフレーズが明確な眺望の中にあります。
宮古のみなさんから、絶対宮古ではこういう家は建てられないというお話。
リアス式海岸ということでの建築法規制から崖地には基本的に家を建てにくいとのこと。
「崩壊のおそれ」ということへの配慮だそうです。
ところ変われば建物の基準も変わるものですよね。
まだ独立したての戸島さん、仕事の面で「崖っぷち」というネーミング(笑)。
でもこんな眺望の中で仕事していて、身が入るのか
って冗談も飛んでおりました。
でもいいよね、こんな眺めの中で1日過ごせているなんて。
それだけでも、人生の中での楽しみを大きく実現できているのですから。
そう考えるのは、はたの人間だけですがね。
みなさんいかがお思いでしょうね、こんな眺望の中で仕事している、って。
宮古からのご一行のみなさん、いろいろなデザインディテールに
興味深そうに見入っておりました。 面白かったでしょうかね。
あしたは、この家の内部の様子を写真で紹介します。
<あすへつづく>
Posted on 2月 4th, 2006 by replanmin
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この時期、札幌は夜の街を歩くのが面白いです。
雪祭り期間は来週の月曜日、6日からのようなのですが
大きな雪像はほぼ形を表していて
出来たての美しさを見せています。
久しぶりに外出したついでにタクシーをちょっと降りて撮影しました。
大通り7丁目か、6丁目の大雪像です。
きっとヨーロッパの街の建物なんでしょうね。
雪祭りに慣れた観光客のみなさんがけっこう見物しています。
年々アジアからの観光のみなさんが増えてきています。
英語の他に中国語やハングルなどの標識が目に付くようになってきました。
何年か前、香港が中国に返還される頃、
香港からカナダなどへ移住する中国の人が多かった時期がありましたよね。
あのころ、カナダへ行ったら
かれらは本当は「雪の降るアジア」として北海道への移住を希望しているけれど
日本の政策で仕方なく諦めているんだ、と聞きました。
そういうことなら、北海道だけ「特区申請」して、外国人移住をもっと緩和できないのだろうか
って、思ったものでした。
中国語圏の人たちは商売が旨いから、経済を乗っ取られる心配はありますが、
北海道はまだ利用の進んでいない地域も多いし
産業発展の基盤はまずは、やる気のある人間ですから
別に日本人だけにこだわる必要はないのではないでしょうか。
人口減少社会を乗り切るには
アメリカの社会構造のように、あらたな移民の受け入れしかないと思うんです。
日本全体っていうことになると大がかりになって大変だけれど
北海道だけなら、こっちにもメリットは多いはず。
で、規制緩和の「特区申請」って、一個人や一企業なんかでも
申請主体になれる、と聞きました。
そういう国際化を積極的に図っていくとすれば、北海道の価値って
アジア全体の中で非常にウェートが高い。
日本とは明確に海を隔てているので、いろいろやりやすい面は多いと思う。
中国語圏のひとたちには、エキゾチズムを刺激もするそうだし
第一、北海道の海産物は中国への大きな輸出産品だった、歴史的つながりもある。
思い切って公用語を日本語の他、英語・中国語も使って
国際化の日本全体の実験場にするっていうの、
どうなんでしょうかね。
製造業の生産指数ではここ3年間で8%ダウン、ということなのですから
北海道は、その強みを生かして地域の活性化を図る必要がある。
そう考えれば、こういう発想をそろそろしていかないと
未来がなくなってしまうように思うんですよね。 みなさん、いかがお考えでしょうか?
雪祭りの写真から、ちょっと飛びすぎたかな(笑)。
Posted on 2月 3rd, 2006 by replanmin
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写真は完成したわが社社屋の基礎です。
外側にスタイロフォームが張り込まれていますね。
これが「基礎(外)断熱」ということです。
こうすることで、基礎から内側は温熱的に室内という考え方になります。
コンクリートは、あるいは石系の素材は大きな蓄熱性能があります。
うまくこの性質を利用すれば、室内熱環境をコントロール出来るようになります。
せっかく作るコンクリート基礎を、ただ耐久強度だけに利用するのではなく
温熱環境としても十分に働かせることが可能なんですね。
この状態で通常は何日か、乾燥を進行させます。
年をまたいで、自然乾燥を待つ、というようなケースもあります。
コンクリートは、こうした時間が長い方がよい強度を発揮してくれます。
あまり急いで、すぐにこの上に建物を建ててしまうと、コンクリートの中の
水分が十分に放出されず、長期間にわたって室内に
湿気が放出され、室内結露の原因になることもあります。
雨とか雪とかの表面に溜まる水分はそれほど問題ではありません。
コンクリート内部から出てくる水分が問題なので
表面部はそれほど浸透するものではないのですね。
生コンが、時間の経過とともにしっかりした基礎に変わっていきます。
鉄筋コンクリートの発見というのは、実に大変な発見だったそうで
近代がモダニズム建築を生み出す元となったのです。
建築が、素材の制約から自由になった、ということでもあるわけですね。
考えてみればその通りで、
いろいろな素材、自然石やレンガ、木材などを組み合わせて、建築をつくってきた時代から
きっと大変自由な世界に変わったのでしょうね。
どんな形にも変わる人工の石なのですから。
鉄筋によって強度も補強されて、ほぼ不変な建築が生み出される
初期のモダニズム建築は、そうした喜びに満ちていたのだろうと思います。
規格的で合理的な建築が可能になった、という意味で画期的だったのです。
その恩恵のあまりの大きさに、ほとんど気づくこともないのが現実ですが。
いま騒がれている構造計算書偽造、って
ようするにこのなかの鉄筋の量をケチって、安上がりにしようということなんですが
前日までの写真のように記録に残しておけば
あとでチェックすることも可能。きっとヒューザーとかは
こうした写真をきちんと撮ってはいないのでしょうね、きっと故意に。
建て主の側としては、自分の財産を守るという切実な問題として
生コンに覆われる前の鉄筋の様子を撮っておくというのは
自己防衛にもなります。
Posted on 2月 2nd, 2006 by replanmin
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工事のプロセスシリーズ。今回は基礎コンクリートの打設です。
コンクリート屋さんって、面白い商売です。
写真左上のようなコンクリートミキサー車で工事現場に行って
長いホースから生コンを流し込ませるのが仕事です。
北海道は公共事業が多かったせいなのでしょうか、プラントの数も多く
東北各地と比較して生コン価格が安いように思います。
競争も激しく、生産・流通業者として、さまざまなサービスを展開しています。
走らせる距離の範囲から多くの工事現場をカバーして
効率いいデリバリーをすることが利益に繋がっていくわけで
買う人(建築業者)の利便をさまざまに図っています。
さて、配筋の完了した状態で、朝、ごらんのような生コンミキサーが来て
コンクリートが型枠に注入されていきます。
左上の写真を見ると、床面の配筋が田の字型になっていますね。
これは面が広いので、下側に田の字状に構造強化しているワケです。
札幌の場合は凍結深度(冬に地盤面が凍結することが想定される深さ)が
60cmと定められていますので、その必要な高さの立ち上がりの基礎。
プラス、この建物では天井の高さを高くしたかったので、基礎で
かさ上げしてもいますので、立ち上がりは1mくらいあります。
密度をしっかりさせ、ムラなく行き渡るように
写真右上のように注入した生コンをチューブ状の機械で撹拌しています。
生コンはすぐに硬化が始まるので、時間が勝負。
左下の写真のように、アンカーボルトをあらかじめ決められた位置に
埋め込み配置していきます。
アンカーボルトというのは、この基礎と土台の木材を緊結するための金具。
土台にあらかじめ開けられた穴の位置とぴったり合わせて
このボルトがはめ込まれて、上からナットで締め付けるのですね。
建物の構造耐力を高める大切なプロセスです。
わが社の基礎の場合、ベタ基礎なので床面も一体の形で
ごらんのように生コンが流し込まれて完成です。
地盤面をしっかりとグリップし、これから立ち上げられる構造を
力強く受け止める基礎部分。
地盤面からの冷気の侵入を防ぎ、しっかりと断熱しながら
地震などのショックから建物を守ってくれる
まさに「縁の下の力持ち」。先ほど触れたように凍結深度もクリアして
立ち上げられているので、北海道の建物は一般的に言って
地震などへの耐力が高いという考え方も出来ます。
こんな写真を撮っておくと、さらに安心感も倍増しますよ。
ぜひ、こういう部分の工事記録はしっかり残しておくことをお勧めいたします。
Posted on 2月 1st, 2006 by replanmin
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