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工期3ヶ月の「長期優良住宅」

きのうは北海道の工務店グループ・アース21の
「北海道選出参議院議員との懇談会_2」です。
今度は自民党の長谷川岳さんをお招きしての1時間でした。
長谷川さんは、身内に工務店などもあって
比較的スムーズに話し合いが出来ました。
また、自分でも住宅リフォーム体験があり、
そういった意味でも、話し合いの基盤があったと思います。

しかし、きのうの話し合いで
決定的な意見だったのは、
旭川の工務店さんから出た端的な発言でした。
「長期優良住宅は、とても3ヶ月じゃぁ出来ません!」というもの。
今年度で終了といわれている「長期優良先導事業」ですが、
これは毎年、国の政策がそうであるように
「単年度事業」で行われています。
で、国交省から事業規模や、応募要領などが示されるのが
5月から、場合によっては6月。
そこから提案応募があって、審査期間が設けられ、
事業の採択は早くても7月になります。
そこから事業者側では、顧客を募って
工事をスタートさせなければならない。
そういうプロセスになっていくけれど、
今度は、3月までの年度内に
基準を満たすすべてのプロセスを終了させる必要がある。
具体的には、書類作成送付などの事務手続きにも1ヶ月近く掛かるので、
その前の「現場公開」は北海道では2月中に終えなければならない。
そういうことが、
北海道では、ほぼ半年の間にすべてが集中化する。
通年雇用が出来なくなる、半年近く資金が眠るので工務店経営にも
悪影響を及ぼす。
実際上、工務に割ける時間的ゆとりは3ヶ月しかない。
2百年持たせるに足る住宅を3ヶ月以内の駆け足工事にしなければならない。
なんとまぁバカバカしい。
工務店の良心として、そういうプロセスには本来したくない。
けれど、国はそういうことを事実上強制してくる。
霞ヶ関の官僚機構の机上の都合にすべてを合わせろ、
といっているに等しい。

たぶん、こういう工務店の現場の声なんて
まったく理解していない、国の施策なんだから、当たり前だろう、
国には従え、というように感じられてならない。
この問題は、以前から指摘されてはいたことですが、
ここまで明快に意見として出てきたのは、すばらしい。
聞いていた長谷川さんも、すっかり納得して
「今度、国交省に・・・」と言っていただけました。
民主主義は、やはりこういう声を発信し、
それを汲み上げていく中にしか、進歩はあり得ない。
そう、深く感じました。

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利休と秀吉

最近、ある人から、お微行で高位の方が自宅に来られる機会があって、
というお話を聞く機会がありました。
接待、ということの究極的な体験を語られたのです。

そんなとき、いつも思い起こす事件が
利休の賜死に連なったとされる茶での秀吉との一件。
ときの軍事的最高権力者と
2畳の茶室で向き合って、接待するという
白刃の上で踊るような体験についてです。
かれ、利休の所有する茶室空間で
一面の朝顔世界の美しさが貴顕の間で話題になり、
秀吉も、そのアサガオの群生をぜひ見たいと所望した。
このとき「アサガオが見たい」と、たぶん伝えられたのだと思います。
「アサガオの群生が見たい」、ではなかったのでしょう。
このことは、秀吉の官僚群からの伝達という形ではなかったのかと想像されます。
まぁ一種の誤解が存在したのは間違いないでしょう。
天下人からの所望であり、しかし一方でかれは
茶人として、秀吉の宗匠でもある立場。
芸術家としての矜持も気位高く存在し、その表現も当然求めた。
そこで、秀吉来訪のその朝、
かれは、アサガオを全部切り落としてしまう。
「アサガオが見たい」と希望してきた秀吉は
一面、色のない緑一色のアサガオの小道を抜けて
茶室にたどりつく。
にじり口を抜けて、入った茶室の落とし掛けにか、
一輪のアサガオが活けられている。
となっていたか、あるいは
部屋一杯にアサガオが切り取られて活けられていたか、
いくつかの説があるそうです。

そういった演出に、利休は芸術表現を掛けたのでしょうね。
こういう表現が、
黄金の茶室とか、贅を尽くした趣味世界観を持つ
秀吉に対する冒涜と受け取られたのが、ことの次第だっただろうと思います。

心的世界を相手にする場合、常にこうしたあやうさはありえるのでしょう。
しかし、室町末期・安土桃山から江戸初期に掛けての
京都の文化世界というのは
すさまじい世界を作り出していたものだと思わざるを得ません。
茶の湯は、「茶の間」という言葉を日本語に定着させるほどに
日本人に愛される文化になっていくのですが、
その草創期に、利休のような死に様が存在したことで、
より、その権威性が高まったということは言えると思います。
なかなか、評価というのは難しいと思わざるを得ませんね。
<写真は、旭川で見かけた茶室>

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検察の犯罪発覚

かなり最近、おかしいと思いつづけてきたことに
やっぱり、という事件が発覚しました。
検察が暴走する、ということが現実になっていた、という。

今回の事態は、発覚したのは
高級官僚についての事件だけれど、
こういう手法は繰り返し行われてきた可能性の方が高い。
この事件についての捜査を、検察自身が行うなどは
泥棒に身内の泥棒捜査をさせているのと同じであって
その結論や、調査内容に信頼性などはあり得ない。
この捜査指揮は、すぐにでも政治が、
果断な姿勢を見せなければならないはずだけれど
あいかわらず、官僚主導型の菅直人では、
事態の基本認識すらきちんと把握できていないと言わざるを得ない。
すぐにでも、調査委員会を設置して
公平が担保しうると考えられる組織を作って
検察の公平性への信頼回復に努めなければならない。
それが、選挙によって選ばれた政治家がやらねばならない緊急の課題だ。

この同じ人物が、小沢の「事件」に対しても関与していた。
で、小沢という政治家は、検察の立件への執拗な継続の結果、
政治的なダメージを受け続けてしまった。
今回、民主党代表選挙で菅直人を押し上げたものは
小沢への胡散臭い、という政治と金イメージだけであり、
「世論操作」に敏感に左右される「民意」によって
結果は大きく出てしまったのだ。
鈴木宗男の収監決定のタイミングにしても、
なぜあの時点だったのか、
「政治日程」を組むときに、ああいうことがらは
当然にして、政治的利用をされるものだろう。
あきらかにおかしいと思う。

小沢の問題で言えば、
検察が立件不可能という結論を出し続けているのに
疑わしきは罰せず、という基本的司法手順が常識として通用せず、
心証は真っ黒だ、という世論操作がなぜ行われてきたのか、
その情報発信源である検察に、このような犯罪行為が発見されたのなら、
即座に直近の事件について、その社会的影響のすべてを
再検証する必要がある。
検察と、マスコミの情報操作の実態も
大いに解明される必要があると思う。
しかし、こうした情報操作の受益者であった菅直人には
そうした発想は期待できないし、また、マスコミも
自分自身への波及という地雷を踏むとも思いにくい。
闇は、2重3重に深く、濃いと思わざるを得ないですね。

戦前で言えば、関東軍の青年将校たちの暴走によって
日本が、破局に向かっていったようなことが
まるで生き写しのように起こってしまっていたのですね。
シチュエーションとしては違いがあるのですが、
戦前の事態が、「清廉」な軍部による統帥権悪用に起因するのに対して、
今次の事態も、官僚機構の清廉性神話を起因にして起こっている。
戦前の場合には、腐敗した政治家像をマスコミが繰り返し刷り込んで
それに対して、統帥権という天皇の非常大権を清廉な軍部参謀部が行使する、
っていうようなロジックで破局に向かっていった。
今回進行している事態も、
政治と金という問題をネタにして、
政治の側の無力化を繰り返し繰り返し、追求してきた先に、
こういう検察の手法にすら問題があった可能性が、
やはりあるのだという推定を与えてしまったのです。
このことは、きちんと納得できるまで解明される必要があると思います。
国にとって、なにがもっとも大切なことなのか、
マスコミ「世論」に流されず、国民の側で考えなければならないと思います。

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ペナントレース大詰め

写真とはまったく話題が関係ありません(笑)。
きのうも旭川に日帰りしまして、
ここんところ、クルマの長距離運転が続いております。
高速が、道央道ですと、岩見沢から北が無料なので
助かっておりますが、
しかし、腰や背中には張りが来ておりまして、
あんまり、無理な計画は立てられないと思っていますが、
まぁ、しょうがないところで。

で、日ハムであります。
今シーズンは、出足が絶不調でずっと最下位が続いていて
交流戦でも、まぁ頑張ったけれど、
他のパリーグチームもそれ以上に頑張ったので
なかなか追いつけない。
ようやく交流戦後、調子が出てきたのですが、
それでも一進一退の成績が続いておりました。
ことしはどこのチームにも決定力が不足していて
この時期になっても、マジック4の西武がまさかの2位ソフトバンクに3連敗。
1位と2位のゲーム差は0.5。一方、CS進出権を掛けた
3位争いも、3チームで熾烈な戦い。
現在わがチームは、ロッテと同率3位に浮上しています。
競馬で言えば「そのまま、そのまま」というところですが、
同率では対戦成績の関係で
ロッテが進出するのだそうです。
まぁまさに大詰めの戦いで、きのうは
最終回に同点タイムリーを打たれたと思ったら、
センター糸井くんからの好返球で、同点走者をホームで刺して劇的幕切れ。
ロッテも勝っていたので、負けられない一戦をなんとかものにしました。

さぁ、あとは5試合。
楽天と2試合、ソフトバンク・西武・オリックスと1試合です。
しかも、数字上はまだ1位通過や、2位通過の可能性もある。
目が離せませんが、現実的には
3位争いがギリギリの所でしょうね。
開幕の頃から考えると信じられない位置までこられましたが、
ここまできたら、最後の一踏ん張りで、
頑張って欲しいものと思っております。
頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!

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三段滝

きのうはふたたび富良野へ。
雑誌での、Replan誌としては画期的な大型企画です。
この内容については、Replan誌面や別冊企画誌面でお伝えします。
無事、大成功で終了しました。
記事まとめなど、今後の作業に全力を尽くしたいと思います。

さて、その札幌から富良野への道ですが、
道央道を札幌から三笠で下りて、
三笠市内〜幾春別〜桂沢湖というルートを通ります。
この幾春別、いくしゅんべつと読むのですが、
同行したライターさんに説明したら、
ずいぶん面白がっていただけました。
地名由来はアイヌ語なんでしょうが、
当てた文字がなんともロマンチックで素晴らしい。
いくつもの春の別れ、というふうに考えれば、
なんともストーリーが沸き立つように想起される。
炭坑で栄えた地域であり、その後は、鉱山系の工場がある。
炭坑住宅も残されていて、整然として慎ましやかな姿も美しい。

そんな地域を抜けると、北海道の地図の真ん中付近の
緑の中をひたすら走り続ける道なんですね。
30〜40kmほどは、原始の森の中を走り続けます。
その中間付近にあるのが、この三段滝です。
北海道には、他にも確か大滝村方面に同名の滝があったのですが
滝の迫力はこっちの方が数段上。
柱状節理の岩が、豪快な滝に打たれ続けています。
周辺は「まむし注意」の張り紙が多く、
って、どう注意すればいいのか、迷いますが(笑)
まぁ、慎重に足下を確認しながら、
滝に近づいていくわけです。

きのうはかなり水量も多い方なんでしょうか
ご覧のような元気の良い様子でありました。
なんでもこんなすごい滝の壁を季節になるとサケが上るのだそうです。
子孫のタネを残すという本能の力とはいえ、
まことにすさまじいものがありますね。
周辺の森も、やや黄色く色づき始めておりました。
北海道、この時期であれば、山間では紅葉が見られる時期ですが、
まだまだ、緑が元気よく繁茂しております。

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エコポイントでお買い物

以前に購入した家電製品のエコポイントハガキがきまして
「おう、あれは冗談ではなかったんだ」
っていうことで、これ幸いと
さっそく家族でお買い物にいってきました。
とはいっても、ふたたび家電製品でして、
しかも、壊れた家電の「ミキサー」の買い換え。
わが家では、夏の間にイチゴをたくさん収穫してあり、
それが冷凍庫でうなっておりまして、
なんとか毎朝、イチゴシェークを作って飲まなければならないのに、
ミキサーが壊れておりましたのです。
っていうか、ガラス部分を落っことしてしまって、
割れてしまったのですね。
で、それから2週間ほど、不便な生活を強いられておりまして、
イチゴのおいしいジュースが飲めなかったのです。
こういう事態の時に舞い込んだのが、くだんのエコポイント。
ヨドバシで買ったので、ヨドバシにもう一回
律儀にカムバックサーモンのようにいった次第です。

で、多機能なのはいらない。
フードプロセッサーは別にあるし、
っていうことで、シンプルな(単価の安い)きのうの絞れたヤツを物色。
ところが、「オススメ」というヤツは展示現品があるのに
在庫品がない、1週間掛かりますということ。
でもよく聞いたら、展示現品でもいい、と言ったら
包装の箱はありません、」って言う程度の話。
そんなのもちろん不要で結構だし、
展示品は多くの人がいじり回している、っていうのも
まったく気にしません。ということで話したら、
なんと、オススメ値段からさらに2割引いてくれるというありがたいお話し。
もう即決。
っていうことで、さっそく帰ってきて
ジュースを飲んでスッキリしておりました。
たいして景気回復には効果がなかったような次第で申し訳ないのですが、
まぁありがたく、利用させていただきました。
でもまだ、いただいたポイント、
9割以上は残っておりますので、
また、家電製品の購入、計画を進めていきたいと思っております。
ありがとうございました。

さて、本日は大型企画の取材日。
頑張ってやってきたいと思います。

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田舎の公衆トイレ

先日、富良野市を訪れたとき、
郊外で立ち寄った公衆トイレでの写真です。
山間の小学校の近くにあったのですが、
用を済ませたあと、なにげに見ていたら、
このトイレの清掃を、この地元の小学生たちが奉仕活動しているそうなのです。
え、としばらく絶句しておりました。

こういうことを奉仕活動のテーマにして
子どもたちに提起して、話し合っている様子を考えてみたとき、
なかなか、教育ってがんばっているのだなぁと
思わされました。

見てみたら、その下に募金ボックスもありまして、
こころからカンパさせていただきました。
学校での活動とはいえ、
こういう公徳心を教育するっていうことは
多少、勉強の暗記が進まなくても、百倍以上、
いや、比べものにならない大事なことですね。
わたしたちも、この小学生たちに恥ずかしくないように生きているか、
そういう顧みる心を想起させられる思い。

ちょうど、沖縄にいる娘が帰省しておりまして、
久方ぶりに家族の時間を一緒に過ごしています。
やっぱり人間は、人間によって癒されるものだと思います。
忙しい中ですが、
こどもたちと屈託のない話が出来て
無上に楽しい時間を過ごしています。感謝。
そうしたら、なんと、忘れていた電気製品のエコポイントが
ハガキでやってきました。
あとでちょっと、壊れた家電製品の買い換えに
家族で買い物、行ってこようと思います。

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民主党・徳永エリ参議と懇談

今週はいろいろな面談予定が目白押しで
下期の出版計画も取材佳境といったところであります。
世間の連休中も、大型企画の本番があり、
休みなく、多忙というところであります。ふ〜〜。
そんななか、きのうは北海道地域の工務店ネットワーク
アース21の出版企画での民主党・徳永エリ参議と懇談であります。
Replan社屋の2階で、参加者16名以上で開かれました。

北海道は地域工務店のパワーが強い地域であり
高断熱高気密という住宅性能技術も、こうした工務店が大きくリードしている。
しかし、これまでは
「住宅政策」というと、首都で大手ハウスメーカーから
意見を聞くというような対応しかなかった。
いろいろな住宅施策についての意見聴取・ヒアリングも
大手ハウスメーカーと、官の天下りとしての建築専門研究機関や
大学工学部権威というような関係性にのみ依拠して
徳永さんの言葉で言えば、
「いつも同じ人が、出てきてしゃべっている」というのが実態なのですね。
で、そういう関係性の中には、
現場的な感覚はほとんど存在せず、
途中からは、言葉のための言葉になってしまって
空理空論に陥りやすかったり、
もしくは現場で実行不可能な「施策」の押しつけになる。
住宅建築行政に限らず、いま、本当の日本の危機はここにある。
いろいろな行政機構の無駄とか、機能不全の大きな部分は
こういった部分にあることは明白です。
で、民主主義である以上、こういった状況を変えるには、
わたしたちは、選挙を経て選ばれた人を通して
状況を変革させていかなければならない。
そういう議員に大いに問題意識を持っていただいて、
少しでも改善させていく努力を、いましなければならない。

住宅建築を巡る現場で、どういった事態が進行しているのか、
そのナマの声を聞いていただいて、
官と学の硬直化した一体構造からのステロタイプな、
創造力のない、無駄を生み出す構造を打破していく必要があります。
北海道の大きな資産である住宅建築技術、その基盤としての
地域の大きな製造業・工務店とユーザーの声をすくい取っていただきたい。

そんな願いの会でしたが、
まだナイーブな感覚の徳永さん、大いに触発を受けていただけたようです。
また、会の側でも、期待感を持てる状況でした。
今後、引き続いて地元選出の参議さんたちと
3週に亘って、懇談を続けていく予定です。
この模様は、11月か12月発売の「アース21」の本でお伝えする予定です。

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不動産取得税ってなにか

きのうは千客万来で、東北各地からの
北海道住宅見学ツアーのみなさんのご案内などをこなし、
その後、所用を大急ぎで片付け、
夕刻からは、北海道R住宅の会議に出席。
っていうスケジュールで、疲労困憊しておりました。

会議では、住宅リフォームと中古住宅流通促進、
っていう2つのテーマを扱いながら、
根源的には、新築依存型から既存住宅の価値を高める方向への施策を
考えていくというのが、本筋の目的であります。
なんですが、どうしても補助金政策への対応をやっていくと
その目的へのアプローチという枝葉末節論議に巻き込まれやすい。
しかし、本当の問題は、
日本では、住宅投資が資産形成にならず、負債形成であり、
土地だけは価格が上昇するというということで、結果オーライとされてきたことが、
その土地価格上昇という基本構図すらバブル崩壊以降、消え去っていく中で、
まったく制度疲労を起こしていて、
そういうことへの異議申し立て、あらたなシステム構築が求められている。
この会議では、制度的な問題も含めて論議しているのだけれど、
既存住宅の「住宅検査人」という概念を創出してきた。
この住宅検査を一気に進めさせることは、
既存住宅の価値を再認識し、資産価値を再確認することに繋がる。
それを社会常識として根付かせるのに
利用できるものは大いに活用すべきだと思います。
そういう論議の中で、「費用負担」の問題が出てくる。
そうすると誰が言うともなく、「受益者負担」という方向になって、
結局は最終ユーザーに負担させるという構図になっていく。

なにかおかしい。
利益があるんだから、いい制度を作ったから金を払え、
っていうのは乱暴すぎないか。
ひるがえって考えてみたら、不動産の取得には必ず税金がかかっている。
必要で有益な新たな社会システムであれば、
この税金の運用、ということで費用を考えるべきことなのではないか。
不動産取得税、と明瞭に目的税として取り立てているのだけれど、
これは、どういう目的で取っている税金なのか、
さっぱりわからない。
それはいいとしても、国策として中古住宅の流通促進を考えるのであれば、
不動産取得税の使い道について、
明確に開示してもらう必要がある。
どうも地方自治体に、「一般財源」として繰り入れられているのではないか。
税は、社会の構成員の共通認識にしかその拠り所はないはず。
不動産流通を促進したいのであれば、
この税を目的税と考えて、その運用益から制度費用を捻出させるというのが
最低限の民主的な手法といえるのではないか。
通常、4%の税金が掛けられていて、われわれは税を納めている。
巨大な金額だと思う。
こういう税金を取るのなら、その対価として
国や地方政府は、なにをユーザーにサービスとして提供しているのか、
そのあたりの論議が必要だと思う。
みなさん、おかしいと思いませんか?

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ロフト茶室という発想

住宅と文化、ということを考えていくと
日本では、茶室という文化に行き当たると思います。
茶室というのは、「茶の間」という一般語を生むほどに
日本人の空間意識そのものを変えたものだった。
古民家では、「でい」というような言い方を
「家族の共有空間」に対して命名することもありますが、
近現代では、サザエさん家の家族共有空間がそうであるように
テレビの据えられた空間は、茶の間という言葉が使われる。
まぁ、最近ではそうでもなくなってきて、
リビング、という言い方の方が多くなっているかも知れません。
しかし、文化伝統で考えると茶の間という言葉は
ものすごい普遍性を持っていたことは間違いがない。

で、茶というのは、
都市型生活者である京都の街の商人たちの間で
数寄、という一種の遊びで始まっていると思います。
茶室も、京都的な狭い都市住居を前提にして、
そういう場所に、たとえば、田舎のひなびた草葺き小屋とか、
さまざまなイメージを小建築に託して、
そういう場所で、集い、茶を楽しむというものだった。
非日常的な空間性を創造し、そこで寄り合うことの楽しさを追求した。
こういう文化を生み出した背景には、
戦国期を通しての生産性の向上があったと思います。

そういう流れの中で、
茶の間というものが生まれるほどに
茶室というものは普及し、その文化性も高まったのですが、
今日建てられている住宅は、
そういった意味の民族的発展、というか、
文化の発展に対して、どれだけのものを生み出しているのか、
はなはな疑問だなぁ、と思っております。
後世、わたしたちが今、建てている小住宅群は、
たぶん、「住宅金融公庫文化」時代、とでも呼ばれることだろうと思います。
これほど大量に家族向けの住宅が建てられる時代って、
稀有な時代であるのではないかと思います。
しかし、京都町家が茶室という文化を育てたように、
現代住宅はなにかの住文化を生み出せているでしょうか?
いろいろなものは生み出されているとは思うのですが、
まだ、目的的に、意識的にそれを追求することは育っていない。
そう思っています。

で、先日の住宅見学会で
面白かったのが、ごらんのロフト空間です。
ロフトって、居室空間としてカウントされないために
天井高さが低く抑えられるものです。
このロフトも、上がっていくのはハシゴで、
上がりきると、その天井高さはほんの1m弱。
もっとも高いところでも1.4m以内だそうです。
そうすると、入っていくのもいきなり座らないと入れない。
なかで過ごすにも、座るか、寝るしかない。
空間が人間に動作を規制するようになっている。
そう、茶室のにじり口や、2畳の空間性に似通っている。
こういう空間に、文化性をもたらすことを発想する人はいないかなぁ、
っていう妄想に駆られた次第なのです(笑)。
現代での友人たちとの語らいに、こういう空間は活かせないものか、
そういう発想を持つ人は現れないだろうか、
いかがなものでしょうか?

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