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「気候条件の違い」の奥深さ

図は、福島県の気候条件を詳細にマッピングしたデータです。
先日発表された知見で、住まいと環境 東北フォーラムの研究成果のひとつで
秋田県立大学・松本真一先生が発表されていました。
気候風土というとき、その中身は実にさまざまな条件がそこにあります。
寒い、というのは単純に気温が低いというのが基底的な条件ではありますが、
それに加えて、日射がどうであるかによって大きく2つに分かれます。
冬に日射が少なく、しかも湿度が高いとか、
一方寒さは厳しいけれど、日照率は高いとかで、
そこで建てられる住宅が満たすべき「性能要件」には違いが出てくる。
北海道の場合だとこういった区分けではまず、
日本海側地域の、冬にたくさん雪が降る地域というのがあります。
そのなかでも比較的気温が高い札幌などの地域と、
そうでありながら、同時に気温はマイナス30度くらいまで下がる厳寒の旭川では
相当な違いがある。
雪についていえば、ことしの岩見沢地域のように
発生頻度が高い「石狩湾低気圧」の通路になりやすく
局所的に集中してくるような地形的な特異点というのもある。
一方で、帯広を中心とする太平洋側地域では
冬場は安定した晴天が続く。
ほとんど雪は降らないのだけれど、
寒さは、雪による地表の被覆がない分、放射冷却的な気温低下が激しい。
ちょっと前までは、冬の十勝地方と言えば晴天続きが普通だった。
まぁこういったような地域性が顕著だったのだけれど、
最近、ここ10年ほどは温暖化の影響からか、
帯広を中心とする十勝地方では冬の初めにドカ雪が降って、
その雪が融けないで、春遅くまで残るという傾向になってきている。
南北による地域の違いの他に、このような日射条件の違いというのも、
日本海側と太平洋側では、違いが格段に大きい。
このように違いがあると、必然的に外観にもその特徴が現れる。
太平洋側地域では、ほとんど屋根に関心のないデザインが多くなる。
一方で札幌では、いかに「雪を落とすか」という屋根のデザインポイントが
きわめて関心が高くなってくる。
また、どういう日射条件かによって、窓の開け方には考え方の違いが出てくる。
どう「取り込むか、遮蔽するか」の違いが必然的に現れるのですね。
同じ「寒冷気候」でもこういった違いが大きい。

で、事情は他の地域でも同じ傾向にある。
福島県は、そういうなかでも特異点といえるほどに
「気候区分」が実にさまざまであります。
省エネ区分で見た「地域区分」指標では、たとえば北海道は均一に1地域なのですが、
面積はグッと狭いのに、福島ではなんと2地域から4地域まで幅広くあって、
気候についての地域の主要関心事の所在点がさまざまというのが現実。
端的に言って、いわきを中心とする「浜通」と、
会津若松を中心とする「会津」では、盛岡と千葉くらいの違いがある。
さらに最近は、高断熱高気密の知識や技術を踏まえた上で、ふたたび
日本家屋本来の知恵である夏の対策も住宅づくりで大きな要因になってきた。
夏場の「卓越風」というような言葉も知られてきている。
これは、その地域で季節ごとにどんな風向き、強さの風が吹くかの指標。
こうした知見が、より細かいメッシュで、どんどん進化してきています。
家づくりに当たって、気候風土の違いということに、
もっともっと関心を持っていただきたいと思います。
それが、「地域性を踏まえたいいデザイン」を生む基礎的な条件なのですね。

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北海道神宮境内の御神木

さて、病院でいろいろアドバイスをいただいているγGTPの件、
数値回復には特効薬はなく、やはり運動による減量が王道であり、
また恒久的な対処としても、それしかないということになりまして、
サボり続けてきていた散歩、昨日から始めております。
札幌にいるときには、コースは2通りなのですが、
いちばん気分がいいのは、やっぱり北海道神宮の境内および周辺散歩であります。
自宅の西区山の手からクルマで5分ほどで神宮の駐車場に着き、
そこから神宮境内〜円山公園緑地〜円山登山口〜動物園前といったコースを巡って
最後はふたたび北海道神宮に立ち寄り
毎日のようにお参りして帰ってくるというコース。
しばらくサボっていると、いろいろ変化があって、
興味を惹かれる光景が目に入ってくる。
写真は、わたしのいちばん好きな木、っていうのもヘンなんですが、
枝振りといい、幹の太さといい、神宮の中でも王様のような
「柏の木」であります。
なかなかの巨木で、散歩し始めて見続けている公園のなかでは目を引く。
久しぶりに対面したところ、
なんと、注連縄がまわされていて、どうも御神木の指定を受けたようなのであります。
自分が長い間、もうかれこれ30年以上、見続けていて
愛着を持っていた木が、わたし以外の人々からも尊崇を受けていたということを
こういうかたちで知ることになった次第であります。
なんともうれしいような気分であります。

先日来、ブログでご紹介している
ナラの無垢材をテーブルに加工したのですが、
ここんところ、このテーブルの木目に複雑きわまる様子を見ていて
長い年月を経ている樹木に対して、敬虔な気分が盛り上がってきております。
その過ごしてきた時間経過の雄大さに、自然と心が奪われていく。
率直に感動させられることが多い昨今であります。
さてさて、きょうも頑張って、散歩習慣を根付かせたいと思います。

ありゃりゃ、雨が・・・。

メディア報道の偏向性

どうもこのところのメディアの報道ぶりにはやや、奇異の感がぬぐえない。
消費税を巡っての大手マスコミの軌を一にしたような
「増税大賛成」の論調が顕著であります。
そして民主党から増税反対で離党した小沢新党に対する敵愾心は
メディアとしての「中立性」をかなぐり捨てている。
マスコミというのは、なぜこうまでかれを叩きたいのか?
もはや、異常なレベルのように思われる次第。

日本の大手マスコミというのは、新聞が一番顕著ですが、
もはや、30代以下の年代層の読者を基本的に失っている。
そういう意味では、存在自体が「既得権益層」になっているのではないか。
いつまでもステレオタイプの「政治と金」というような
殺し文句を書いていれば、民衆から拍手喝采でも飛んでくると
かたくなに、その地点にしがみついて、
蛸壺のような穴の中から世界を論難しているように思えてならない。
しかし、若い世代はそのような古い価値尺度の正義感の振り回しに
けっして同調しているとは言えない。
希望もなく、この国の絶望的な未来を見据えながら、
負担だけが増えていくことを「決める政治」を見つめ続けている。

新聞は再販制度によって守られた業界。
マスコミというのは、さまざまな利益供与を体制側から受け続け、
いつしか、体制の最大の与党勢力に変わってしまっているのではないか。
少なくとも、ひとつくらいは消費税反対を言うメディアが
普通の民主主義国家なら、あってもおかしくないと思うけれど、
ここまでみごとに体制翼賛であるというのは、まことに変な光景。
普通は少数意見を言う勢力に対して十分にその意見に対しての配慮を、
これまでのメディアは心がけてきたように思う。
それがいまやむしろ、寄ってたかっていじめているように思われる。
特定の政治的意図を持って流された可能性が高い
小沢の妻の「手紙」なるものが
なぜ、どのようにして、あの消費税政局のただなかの時点で流されたか、
そういう検証を行うメディアひとつもない。
素性不明な「怪文書」が、民主党議員全員や民主党支持者に郵送で配られていた
という謀略めいたことが白昼公然と行われたことについて、
読売新聞に至っては、それを事実と判定したように報道もしていた。
まぁ、事実関係については一般市民であるわれわれには検証しようもないけれど、
ああした文書が大量に配られたこと自体は、
なんらかの組織的な狙いがあったことは常識的に明らかだと思われる。
むしろそのことに、メディアは社会の木鐸として興味を持つべきではないのか?
しかし現実には、かれはまるで金権政治家の権化のように見えるから
事実なのかどうかは別にして、
小沢は叩いても当たり前なのだという「世論」が
メディアによって燃えさかっている。
ここ数十年にわたって、こうした状況が続いているけれど、
小沢一郎という人物は、そんなに悪い政治家なのだろうか?
メディアは、物陰から撃つようなことはやめて、
なぜ小沢を攻撃するのか、正面からその根拠を示すべきだと思う。

しかし変化というのは、こういう状況が崩れるときに
顕在化するというのも、これまでの日本の政治の特徴でもあったと思います。
日本のマスコミが願望するような方向に必ずしも日本の民意は
動いてこなかったのが実態だと思うのです。

椅子の張り替え

わが家のリフォーム、っていうか、
インテリアの改修作業、続いております。
きのうは、前から頼んでいた椅子の張り替えが完了いたしまして、
運び込んでおきました。
写真奥がこれまでの布製のカバーが掛かっていたもの。
手前側が今回、レザー張りにした改修後のものであります。
椅子の補修って、金額と仕上がりとのバランスで、
新規に買い換えることとの比較で迷うことが多いと思いますが、
やはり新築したときにトータルでバランスを考えて選択した椅子ですし、
また、長年使ってきてデザインにも馴染んできている。
そういうことでリフォームすることにしたわけです。
でもなかなか、そういう補修をやってくれるところは少なくなっている。
しかし、最近はホームページの検索などで、非常に便利になっている。
この補修を依頼した先も、そうやって探しまして、
まぁなかなか仕上がりはいい。
下地の本体部分のクッション性能までしっかり補修してくれて
1脚10,000円という料金でした。
わが家には全部で12脚のこのタイプの椅子があるのですが、
今回はその半数を補修いたしました。
もう半分は、まだ傷みが激しくはないので、また時期を見てとなる予定。
ただし、この椅子だけでは
ナラ材のテーブルにはちょっと線が細い感じがしております。
そこで、インターネット通販で、一人かけのソファを2脚購入いたしました。
わたしのイメージでは、それとこの椅子とでナラ無垢材テーブルを囲むイメージ。
この椅子はまぁ、多人数になったときに随時増えるイメージで
通常は、一人かけのソファを2脚とこの椅子が2脚程度の感じにしておこうと
考えている次第であります。
さぁ、そこでここに似合うかどうか、というのが一人かけのソファ。
これは来てみないとやっぱりわからない。
座り心地もあるだろうし、見た目の雰囲気もクリアではない。
ただ、リラクゼーションと椅子とテーブルという生活機能性のバランスで
全体にうまくハーモニーを奏でてくれないものか、という希望。

こういったインテリアの変更・更新は
家族との話し合いと同時に「持っていく」「引っ張っていく」部分も重要。
わたしのイメージで今回は完全にリードしているので
最終的な雰囲気がどうなっていくか、
非常に不安でもあり、同時にワクワクするほどに楽しい。
どうもわたし、昔からこういうの、嫌いじゃないんですよね。
だから住宅雑誌みたいなのを始めたのか、
自分でも今となっては、判断がつかない部分はありますが、
いずれにせよ、やはり模様替え的に、インテリアをイメージしていくのは
本当に面白くて、飽きが来ません。
その間、夫婦ケンカは絶えることなくエンドレスで続いていくのですが(笑)
ときどき、超和解的な雰囲気の時間が訪れる瞬間もある。
先日のナラ無垢材テーブルの仕上がり時などはそういうことでしたが、
今度は、この一人かけのソファがどのように納まるか、であります。
さらなる夫婦ケンカの嵐が吹き荒れるか、
不安いっぱい、乞うご期待(笑)、っていうところであります。

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ナラ無垢材テーブル

ようやく札幌に帰還しまして、
先日来のブログでご紹介していたナラ無垢材からのテーブル造作、
無事、工事終了を確認いたしました。
写真のような仕上がりの次第であります。
ほぼ深夜、夜11時半ころに家に帰還して
まだ起きていてくれたカミさんと、
じわじわこみ上げてくるような歓びを共有しておりました。
このナラ材がわが家に来てから10年以上の時間経過があり
その間に子どもたちの様子も大きく変化して
そうした時間をずっとともに過ごしてきてくれたナラの木に対しての
思いというものがあって、自然とウィスキーグラスをふたりで傾けていました。
時間をたっぷりと掛けて家づくりをする、
まるでそんなふうな体験をしたように感じられて、
ふたりとも内面からこみ上げてくるような感情がせり上がってきたのですね。
こういった経緯なので、これは単純なデザインとしての評価軸ではない
っていうように思われるもの。
まるで、わが家がわが家であった大切な時間を共存してきた同胞としての
この材の変化を祝ってあげたい、というような心境でした。

デザインとしては、まだまだこれが完成形ではないように思います。
脚については、現段階では諸条件からベターの判断として
このような木製としています。
なんといっても、面板に仕上げたナラ材の強い個性を
どのように折り合わせるのか、が最大の難関だったワケです。
下の写真は、仕上げた後のナラの材の表面木目の様子。

植物の、樹木の木目というのは、
その樹木が生きてきた素性を語ってくれるものですね。
で、その木目には柾目だとか、いろいろな人間の評価による名前が付けられる。
それが面白みに満ちたものであれば銘木というようにも呼ばれる。
夫婦ふたりで、じっくりとこの材の木目を感受していました。
・・・いくら見ていても、飽きが来ない。
というか、いいとか悪いとか、
そういった評価、というようなレベルでは感覚できない。
それ以上に、この樹木それ自身が直接、語りかけてくるように思うのです。
この木はたぶん、樹齢が300年は超えているようなのですが、
そもそも生き物としてこの地上にあり続けている時間が
わたしたち夫婦を遙かに超えているのです。
で、その過ごしてきたであろう時間が語りかけてくるようで、
強めの酒で感覚を研ぎ澄まそう、生き物としての本然の感性で立ち向かおうとしても
とてもとても、敵うような相手ではないと気付かされます。
ただただ、その語りかけてくるようなたたずまいの中で、
時間を過ごさせて貰う、というに等しい。

工事は、コーナーに置いたテレビ台造作にも及びました。
こちらも大工の山本さん、良い仕上がりの工事をプレゼントしていただけました。
まずは、こんな雰囲気のリビングルームが、10年以上掛かって
ようやく姿を現してきた、というところであります。
さて、椅子をどうしようか、
っていうのがいまの最大の悩みどころ・・・。
さっそく華やかに、にぎやかに夫婦喧嘩を始めております(笑)。
このナラの木目のように、
わが家というのは、強い個性同志の波瀾万丈そのものであるのかも知れません(笑)。
さてどのようになっていくでしょうか?

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出版社と作家の関係

写真は東京ビッグサイトで開かれていた
「クリエーターズEXPO」の様子。
昨年まではブックフェアと電子出版関係のイベントという
2つのイベントが一体になっていたのですが、
ことしは、前述のようなイベントも開かれていて
いろいろ面白い出会いがあって楽しかったのです。
作家であるとか、ライター、あるいはイラストレーター、絵本作家、
マンガ家など、実に多様な個性が一堂に集まっていました。
ブックフェアとか、電子出版関係の会場で出会う人とは
どうも人種が違って、ものすごく親近感が湧いてくる。
昔、バンクーバーに旅したときに、芸術家連中が集まっているような地域があって
そこに足を踏み入れた途端に、すっかり肩の力が抜けた記憶があります。
言葉はあんまり通じないけれど、
まぁ大体、考えていることは同じような発想をしているのだろうと
まるわかりする部分があって楽しかったのですが、
この会場でも、類は友を呼ぶ感じで、知らない人たちなのに
大体、その人となりが伝わってくるのです。
とくにマンガ家さんたちは、ひと言二言言葉を交わすと
掛け合い漫才を始められてくるから不思議。
いまでこそ、まじめそうな顔をしてビジネスマンの外観をしているわたしですが、
本当は、マンガ家志望であった、その素が顔を覗かせてしまうのですね。
いろいろなジャンルで、それなりに苦闘しながら夢を忘れずに
しかし、柔軟に生き抜いていこうとする、その姿勢に率直に脱帽させられます。

一昨日のブログで、瀬戸内寂聴さんの講演の話を書きましたが、
こうした「才能」の世界の人たちって、話していて爽快感がありますね。
あんまり雑念がないというか、売れる売れないという問題は別にすれば、
それぞれ、黙しがたいテーマへの偏りが面白い。
なぜかわからないけれど、各自独特の領域に不思議に惹かれこだわっている。
それがそのまま生き方になっていて、余念がない。
こういう生き方に、そうはなれなかった自分の人生を重ねてみて
ある痛痒感とともに、甘く共感の思いが止まらなくなってしまうのですね。
わけもなく応援したくなってしまう。
幾人かのみなさんと親しくお話しできて、楽しかったです。
考えてみれば出版社側の人間って、
多かれ少なかれこのような思いを持っているものなのかも知れません。
だから、思い入れを持てるような関係が相互に宿っているのかも知れません。
ウエットかも知れないけれど、
日本の出版って、こういう関係性を大きなファクターとして
存続し続けてきているのかも知れない。

出版の世界で未来の姿とされる電子的な形体が、本当に文化の中に根付くかどうか、
とくに知的所有権を巡っての両者の関係性が、どうなっていくのかに
大きなポイントが掛かっているのがいまの現実です。

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東北が抱える、ナマの住環境テーマ

寒冷地である東北の住環境を研究する学際組織である
「住まいと環境 東北フォーラム」(吉野博理事長)では、
東日本大震災を受けて、活発な研究・啓発活動を展開しています。
国の建築関係諸機関との研究連携の地域での受け皿として
被災地での、さまざまな「住環境」についての研究活動が行われている次第。
今現在は、仮設住宅から復興住宅へと向かう時期に差し掛かってきていますが、
しかし、被災地の住宅環境研究組織として
今後の国の「仮設住宅」施策についての提言をまとめていく活動もきわめて重要。
きのうは、そうした志向からの発表会が行われたのです。
テーマは、基本的な温熱環境についての調査報告から
空気環境、化学物質やカビなどの空気質についての調査研究活動報告。
「住みこなし方」研究といった建築社会学的なアプローチでの研究。
さらには、原発事故を受けてのまったく新しいテーマ、
放射能・放射線と住宅換気、除染の問題まで
いま、東北がナマで抱えている「住環境」問題があげられていました。
まさにリアルなテーマであって、東北に関係して活動されている
研究者のみなさんの最新の知見は、きわめて注目に値するものだと思いました。

ということですが、
やはり、福島原発事故以来のまったく新しい住環境テーマは
まことに重く、また慎重な対応が必要と痛感されました。
そういうなかでも、それぞれ丹念に問題点を抽出し、
科学的な態度で冷静に分析し、突破口を開いていこうとする姿勢は
研究者のみなさんのなかで、ある程度、見えてきているのではないかと思います。
エネルギーの問題は、国家運営から日常生活レベルでの人間の「快適性」まで
現代社会の根幹に関わる最重要テーマであることは明白。
これまでの社会が、エネルギーの自由主義、
〜利用できるものは徹底的に資本主義の論理で無限に利用し尽くす〜
そういう基本的態度で、「経済成長」のエンジンにしてきたことは事実。
今回の大きな事故をきっかけにして、
世界はそこからの変化の方向性を模索しているプロセスにあるとも言えるでしょう。
しかし激烈な資本主義の国際大競争のなかで、
現状の日本経済を維持するという必要性もある。
エネルギーキャップ、上限を決めて「節電」しようという考え方が
必然的に生まれてきているけれど、
そういう志向性で、本当に日本の経済成長性が維持できるのかどうかはわからない。
経済競争のなかでは、国家経済としてはマイナスの選択にもなり得る。
少なくとも、そういう覚悟まで踏み込んで論議していかなければならない。
で、そのことはいまのわたしたちの生活レベルの選択にも直結する。
現代の暮らしの「快適性」の進化・追求は、
エネルギー利用についての自由主義が根本条件でもあった。
そのことの放棄には、必然的に相当の覚悟が必要になってくる。
また、そのことによって生まれざるを得ないテーマ、
社会的なエネルギーの再配分についての原理原則を新たに定めなければならない。
こういった重大性を持ったテーマを、今現在の日本の社会が
理性的に、合理的に結論を出せるのだろうか。
あるいは、結論に至る理性的論議を行っていけるのだろうか?

結局、このような現代が抱える問題が
住宅の環境の中でも大きなテーマになって行かざるを得ない。
そんなふうな受け止め方をさせていただいた発表会でした。

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瀬戸内寂聴さん講演

きのうまで、東京ビッグサイトで開催されている
「東京国際ブックフェア」を視察してきておりました。
ご存知のように、出版の危機状況が続いてきております。
概算の総売上で、2001年には3兆2,700億円だったものが、
2010年には2兆1,300億円というように推移してきている。
なんと10年で35%も総売上が下落してきているのです。
ものすごい地殻変動が起きているなかに、わたしたちの現在はあるわけです。
新聞もひどい状況で、いまや若年層30代くらいまでは
ほぼ購読していない状況。そんなことを反映してなのか、
社会の常識と、新聞が書いていることの間にはいまや相当の距離感がある。
ほぼ日本の主要新聞すべてが消費税を上げる方に翼賛し、右へ習えしている状況って
それが日本の「世論」である、とはどうしても思えない。

まぁ、総体としての「活字文化」というものが存続の危機にさらされています。
事情は欧米でも同様で、もっと極端に事象が発現している部分もあるので、
まさに現代世界の抱えている問題露呈なのでしょう。
そういう危機からの脱出のヒントを求めて、年一度の出版エキスポのこの催事には
ここ数年は参加しています。
いろいろな意味で状況を把握することが出来るし、
またいろいろな人と情報交換することで、出会いが広がったりもする。

で、そうした悩み多き衆生に、説法を傾けるべく駆けつけた
日本の元気なお母さんとでも言える瀬戸内寂聴さんの講演には
すがるように多くの出版関係者が集まってきておりました。
2300名とかのアナウンス。
出版危機に、ビッグネームならなにかのヒントを出してくれるのでは、
っていうような期待感ということでしょう。
作家の方というのはベースが人間探求型なので、ビジネス的な視点から
求めているような答え方は期待しにくい。
「ビジネス」は、実態のよく見えない「世間」と向き合わなければならないけれど
作家はあくまでも個人個人のこころと対話する専門者なのですね。
なので、会場との質問応答タイムでは
論点の食い違いがほほえましく展開しておりまして(笑)、
それはそれで瀬戸内さんの個性全開とでもいえるようで楽しい。
それにしても、ことし90歳ということですが、
1時間10分くらい、講演はずっと立ってこなされていました。
ものすごくエネルギッシュで驚愕します。
この年代になってくると、たぶん、世俗的部分ではなく、
内面から突き動かされる部分のほうが
大きくなってくるだろうと思われるのですが、
まさにそういったエネルギーが彼女から立ち上っています。
独特の早口で、「わたし、昔っから面食いですから(笑)」なんて、
まぁもう、何を言っても許される解脱者の境地なのでしょう。

そういった瀬戸内さんですが、
さすがの彼女の著作を持ってしても、
電子出版というのはきわめて難しいようで、
彼女の最初の小説の初版が、60年前に6000部だったのが、
積極的に取り組んでいる電子出版での販売では、3000部に止まっているのだそうです。
ここまでのビッグネームを持ってしてもそうなのか、
っていうような暗澹としてくるような数字です。
しかしまぁ、なにかの突破口を開いて立ち向かっていくしかないのでしょうね。
その「元気」だけはしっかり会場に充満させられた講演でした。
瀬戸内さん、ありがとうございまいた。

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首都圏でのゼロエネルギー住宅

先日の東京出張の折、
っていうか、民主党を離党しちゃった中村哲治さんの講演会の日に
たまたま「記者発表会」と銘打って行われていたのが
表題のようなテーマの住宅発表会。
北海道では、こういった住宅は実質的にたくさん建設されているので
わざわざ、「記者発表会」みたいなことは想像できないのですが、
東京では、なにをするにも大がかりなことになってしまう。
東京駅八重洲口近くの会場を借りて、
建設地である「河口湖畔」までバス見学会も用意されている。
まぁ残念ながらわたしはその後に予定が入っていたので参加できませんでしたが、
他人事ながら、予算はたくさん掛かるだろうなぁと心配していました(笑)。
東京、首都圏での仕事って、こういう目に見えない経費がすごくかかる。
実質よりも、バーチャルな部分での費用が巨額になる。
で、その結果、等身大よりも「少しずつ」大袈裟になってくる構造がある。
建設したのはアサカワホームという会社なのだそうですが、
前東大教授で、現在は建築研究所理事長の坂本雄三先生が監修した住宅です。
会社名は知らないのですが、
どちらかというと、坂本先生の話が聞けると言うことで参加した次第。
首都圏地域でも、エネルギー問題の高まりから
省エネ・断熱へのユーザー需要が高まってきている、とされていました。
会場に行ってみると、知り合いのアキレス社のHさんもお見かけ。
いろいろ人も紹介してもらえました。

で、発表会なのですが、
断熱は外張り断熱を採用。空気中の湿度もコントロールする
デシカント空調・換気を採用したり、窓では通常の樹脂サッシにプラスして
内窓も付けたりしています。
この空調や内窓は、熱計算的にはオフィシャルには表現できない部分もあって
建築本体の熱性能的なスペックでは、熱損失係数(Q値)は1.41とされている。
「え、ゼロエネがこんな程度でいいわけ?」であります。
一方パンフレットでは、熱損失係数(Q値)は0.91と書かれている。
素朴に、たいへん疑問とされる表現がされているのに、
何人かの「住宅メディア」の記者さんの質問はそれについて誰も触れない。
「ふつうの住宅の熱損失係数(Q値)はどれくらいなのですか?」
みたいなトンチンカンな質問が飛び交っている。
坂本雄三先生も、「そうですね〜・・・」というような状況。
仕方なく、わたしのほうで素朴な質問として申し上げた次第。
ただ、この建物では熱損失係数(Q値)は、「実測」されており、
この実測は坂本雄三先生が手法を開発されて実践されているのですね。
ここで表記された熱損失係数(Q値)は、この「実測数値」であることは
わたしは理解していたのですが、
しかし、オフィシャルに書ける熱損失係数(Q値)は1.41であるのに、
そこまで、実測で0.5も乖離させるには、
窓まわりと空調換気システムが与っていることが明らか。
そんなにも違いが出るものなのか、質問した次第です。
坂本雄三先生から、お答えがあったのですが、
ちょっとかなり専門的な、熱損失係数計算方法の根幹にも関わるお答え。
にわかには判断も出来ず、時間もないことから、
追って、疑問は解決したいと思いました。
発表会後、坂本先生とも言葉を交わさせていただいたので、
じっくり質問の追加もさせていただきたかったのですが、
先約もあって、残念な思いを致しました。
たぶん、空調換気のシステムがポイントなのだと思いますが、
メーカーのダイキンさんも企業秘密の固まりのようなシステムのようで
担当者の方の対応もきわめて慎重でした。
これらについては、もう少し周辺を取材したいと思います。

しかしこういう発表会では
サプライズのような仕掛けも必要のようで
最後の発言者には、芸能人の清水國明さんが登場しておりました。
このモデルハウスはかれが河口湖畔で展開している遊園施設に近接していて
その縁で提携しているのだとか。
会社のCMにも出ているのだそうです。
まぁ、コミュニケーションにはお金を掛けています(笑)。
やはり「わかりやすさ」はきわめて重要ということですね。

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ナラの無垢材

もう、今から何年前だったか、定かではないのだけれど、
建築関係の知人から、無垢材のナラをいっしょに購入しに行きませんか?
というお誘いを受けて、旭川の近くの芦別の山に行って購入しておいたナラ材です。
まぁ10年は経っているのですが、
その購入した時点でもすでに伐採してから10年寝かしておきました、
っていうようにいわれていた。
で、どんな家具に仕立てるにせよ、置く家に持ち込んでそこの空気を吸わせていた方が
いい仕上がりが期待できる。
それ以上は反ったり、暴れたりはしなくなりますから、と言われていた。
ということで、わが家に持ち込んでいずれ、テーブルにしようと思っていたのですが、
とりあえず脚としてブロックの上に載せて、
ご覧のような座卓テーブル的な使い方をしてわが家の居間の一隅を占拠していた。
今回、椅子の張り替え時期と言うことで
その玉突き的に、「いよいよやるか」ということになった次第です。
なんですが、工務店の土場である程度は加工してきたのですが、
わが家に来てからもこのナラ材、ものすごい暴れ方をしていた。
こうやって置いておいたのですが、
4隅はそれぞれ勝手バラバラにあちこちの方向をそれぞれ向いています(笑)。
年輪を見てみると、300年くらいの樹齢のようです。
長さで250cm、厚みは10cmはあります。
で、今回じっくりと大工さんと観察してみたら、
どうも、根元方向で見るとこれは素性の違う2本のナラが、
くっついて1本の木になっているように思われます。
で、それぞれが強く個性を主張して、調和と言うよりもてんでんばらばら志向。
「まるで俺たち夫婦みたいだな」という、わが家らしい材であります(笑)。
さぁ、そういうナラ材がおとなしく、ひとつのテーブルに治まってくれるか、
本日朝から、大工さんに委ねることになります。
山本さんという方ですが、わたしたち夫婦の子どもを預かってもらった
保育園での保護者会で、ご夫婦ともいっしょだった方。
なので、わたしたちの呼吸も知っていることから、
きっと上手に仕上げてくれるものと、祈るような心境であります(笑)。

しかし、こういう経緯で見ていると
このナラ材、まるで生き物のように思われるから不思議であります。
まぁ、動物でもないのでそんなに意志があるとは思えないのですが、
さりとて、とてもとても無機質なものとは思えない。
観念して美しいテーブルになってくれと、じっくり語りかけております。
さてどんな仕上がりになってくれるものか、
あるいはつむじをさらに曲げて、
手に負えないような大暴れを見せてくれるかも知れません。
いま、コーティングしてある塗装面を落としたら、
材の本性がふたたび露わになる、というようにも言われているのです。
まことに「無垢」という語感にぴったりですね。
ということなのですが、
今朝、山本さんを少し手伝ってから、
わたしは、東京でのイベントに出張しなければならない。
なので、どんな風になるのかは、帰って来てからのお楽しみなわけであります。
ハラハラドキドキ、一期一会のカンナ掛け、間もなくであります。
どうなっているか、たぶん、日曜日のブログでご紹介できると思います。
乞うご期待!

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