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駆け足でやってくる寒さ

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きのうの最高気温が、東京では30℃以上になった、
というようなニュースが流れている昨今ではありますが、
当地、札幌の朝は厳しい寒さに震えております。
発表された今朝の最低気温は、9℃ということですが、
札幌の気象庁観測点は、あまり札幌の実感気温を反映していないことで有名。
たぶん、5〜6℃というのが実際だったのではないでしょうか?
わたしは、今朝5時半ころに中央区宮の森の北海道神宮境内をいつものように
散歩しておりましたが、体感的には東京の厳寒期並みの寒さ。
家を出るときにも、ズボンの下にもう1枚下着を着るかどうか
迷いに迷った末に穿かずに出掛けたのですが、案の定なかなかでありました。
散策中、お見かけするみなさんも、晩秋から初冬の装い。
気の早い方は、ダウンジャケットを着込んだりしている。
一方で、半ズボン姿の方もいるという混乱ぶりであります。

気温が下がってくると、
空気から伝わってくる「緊張感」のようなものも見えてきます。
やがて肌が硬質な感覚を察知するようになるのですが、
その予感のようなものが、全身を包んできます。
それでも徐々に太陽日射が木々の間から差し込んでくると
一気に冷気が消し飛んでいく。
太陽というのは、生命のすべての源と言うことを、思い知らされます。
で、ここんところ、広葉樹の近くを通りかかると
「ボトボト」っていう音や、舗装路面からの「カランカラン」という音が聞こえてくる。
かれら樹木が、世代交代の願いを込めて、
次世代のタネを地上に,雨のように降らせているのですね。
自然界で起こっていることには、
どんな小さなことでも、必死な種族存続のためのトライなのだと思わされる。
ドングリやなにやらの木のタネは、
一生に一度の輪廻の機会を、こんな小さな落下に賭けている。
運悪く、舗装路面に落ちたヤツは、無惨に人間の靴に割られて、
その運命のチャレンジを終えざるをえない。
運良く、柔らかな地面に着陸したヤツも、微妙な傾斜角度の違いでダメになる。
奇跡的な確率で、なんとか命を繋げられるような着陸を出来たヤツも
こんなふうに目立っていると、リスが食料としてゲットしてしまう。
なお残ったヤツも、やがて公園清掃のおじさんたちの手で片付けられてしまう。
まことに輪廻転生のドラマの壮大さを、感じさせてくれます。
こんなふうに、今年の季節も回っていくのでしょうね。

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