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白鳥が群れる庄内の晩秋

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きのうは山形県庄内地方、鶴岡市近郊で取材。
大変いい天気に恵まれて、絶好の取材日和です。
リプラン東北版、1月15日発売号では、「山形特集」をやっています。
で、高速を降りて、コメどころらしい風景を眺めていたら、地名のとおり、
いましたね、写真のように白鳥さんたちです。
シベリアの冬を避けて、温暖地を求めて庄内地方に飛来するのですね。
稲刈りの終わった田んぼの周辺で、
きっとおいしい食べ物がゲットできるんでしょうね。
なにを食べたりしているんでしょうかね?
庄内は、日本海に面して天然の良港に恵まれ
北前の交易の拠点として栄え、
同時に、その財力から本間家などの資本を生み出しました。
いま、庄内地方の海岸線を走ると、豊かな松の森が
生い茂っていますが、庄内が有数の米所になったのは
この日本海からの砂を防ぐ、防砂林が完備して以降なのだと聞いたことがあります。
最上川の水利に恵まれ、気候も恵まれていた庄内ですが、
この海砂に、悩まされていたのですね。
それに対して、資本家・本間家は、この防砂林に尽力したのだとか。
その結果、庄内は、日本有数の豊かな米所にもなったのです。
こういう風景の中にも、こういう歴史が投影されています。
取材地に訪れる途中には、三川とか、長沼とかの
北海道と同じ地名が見られました。
また、北海の漁業王、青山留吉の例にあるように、北海道との
北前交易を通したつながり、人的な由縁も大きいと感じます。
きっと、明治の開拓期、多くの農民も北海道に渡ったのでしょう、きっと。
ひとの営みもハクチョウも、大きなスケールで、
繋がっているというのが、わかるような思いをいたした次第です。
っていうような、雑感に浸っていたら、
いきなりケータイが振動。しばらくぶりの友人からの所用の連絡。
どこでも繋がるというのは、さて、いいこともあるけれど、
暮らしの中の境目をどんどんなくしてしまっているような・・・、
まぁ、便利な時代ですかね。

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