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寝室と水回りの間取り

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写真はわたしが関与した家の間取りです。
たまたまこの家では、高齢者の母親が同居したので
彼女の寝室内にトイレを設置して、そのうえ
すぐ隣接してお風呂、洗面を配置させました。
彼女本人が快適に暮らしていくための装置としては
こういう面での設計的な環境整備は不可欠になります。
尊厳を持った生き方ができるためには
トイレや水回りがベッドからすぐ近くにある、という安心感は大きい。
欧米の住まいでは、寝室に水回りが隣接していない、というのは
そういう間取りは基本的におかしいと考えている感じがします。
彼らの基本的な考え方は
「夫婦の生活」が家を考えていく基準のようですから
当然、ベッドルームとシャワールームの隣接は必須になるのでしょうね。
なかなかこういう論議は起こりにくい論議ですが
まぁ、夫婦の営みを基本的にわきまえた間取り計画ということ。
これには、かれらのリフレッシュ装置がシャワーでよいというポイントもあります。
シャワールーム程度の水回り設備は、比較的簡易に配置しやすい
という技術的な背景もあると思います。
以前にちょっと触れたように、防水下地処理などが
大変簡便な下地仕上げでよいのですね。
 
いっぽう日本では、水回り、とくにお風呂が重装備型のもの。
たっぷりの大型浴槽(高さが深く肩まで入れる)のうえに
広い洗い場が必須なので、防水処理が大変になる。
なので、家の中に2カ所も装置するなどということは
基本的に考えられない。
そうなると、もともと「子育ての巣」という考えの方が強い
日本の住宅作りの考え方の中では
お風呂は「家族全体のパブリックな装置」的になる。
それが一般的な間取りとして広まる傾向になるから
そのうち、なぜこうしているか、という
疑問すら感じない設計プランがまかり通ることになる。
どうも、こういう傾向が強いように感じています。
でも、少子高齢化しつつある現在の家族構成の中、
すこしづつ、「夫婦ふたりだけのための使いやすい設計プラン」
というものが、要望されてきていると思います。
それは、冒頭のように高齢者にとっても使いやすいものになるでしょう。
いかがでしょうか、
家作りのときにきちんと考えておきたい
大切なポイントだと思うのですが。

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