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ビートルズの時代ってなんだろう?

ススキノにはあんまり出ることはありませんが、
まぁ、いろいろ趣向を凝らして店を作っているもの。
2次会で、「ビートルズばっかりナマで歌っている店がある」
ということで、行って参りました。
そういうコンセプトの店自体は、全国どこにでもあるのでしょうね。
わたしたちの年代にとってはそれこそ、
空気のように存在した音楽、というものだった。
いや、音楽が時代感覚と完全に共鳴して
世界が一体の文化を共有しはじめた、最初の頃だったのかも知れませんね。
で、Appleというレーベルで
多くの楽曲を世に送り出して、
中心メンバーのジョンレノンが殺害されることで、
かれらの時間が永久に封印され、
この時代の中で、完全に伝説化してしまった。
赤穂浪士が死を賜ったことで日本人の心に強く残ったように、
現代人の心の中に、しかも音楽という手段で残ってしまった。
Appleという名前は、ジョンレノンが考えたのか、
その株を、遺族が持ち続けているのか、
その辺の情報はまったく知りませんが、
ずっとわたしたちの潜在意識の中に刷り込まれて、
そういった精神に近いようなものが生まれてきたのかも知れない。

ことし、コンピュータからスタートした米国Appleが、
長年にわたって名称のコピーとして係争してきた
ビートルズレーベルのApple社と完全に和解し、
それを象徴するように、iTunesからビートルズの楽曲が
ダウンロード販売が開始されるようになっている。
米Apple創業者のスティーブジョブスにとって、そして会社にとって、
このことは、大きな喜びだったものと思われる。
思うのですが、たぶん、スティーブジョブスさんにとって、
ビートルズというのは、その想像力の起点で
「世界のすべてを変えた」精神の部分で、
宗教化している存在なのではないかと思われてなりません。
コンピュータの世界、そのめざすコンセプトの部分にも
ビートルズの精神が流れているのかも知れません。
そういう意味でも、ビートルズというのは
わたしたちの年代にとって、きわめて重要な体験だった。
あんまり音楽には強い興味を持たなかったわたしのようなものでも、
脳味噌のなかのシナプスが、多くの情報記憶を構成しているようで
ビートルズの楽曲に反応してそれらが活性化せざるを得ない。
脳味噌の中で放置し続けてきたさまざまな体験記憶が、
単品の楽曲ではなく、あらためてビートルズばっかり、聴かされると
ついその時代に思っていたことが洪水のようにあふれ出る。
アルコールのマヒ機能も加わって、それが増幅する。
やばい・・・。

わたしたち年代というのは、本当に変わった経験を共有した
面白い世代だったのかも知れないなぁと思います。
たぶん、下の年代層のみなさんにとっては、
リアルタイムのビートルズを知っているオジさんオバさんたちって、
やや、うっとうしいような思いを持つのだろうか、なぁ?・・・。

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