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【地盤崩壊の惨状、人の目線・衛星目線】


写真は、一昨日に確認した札幌市清田区の地震による地盤液状化の様子と
産経新聞WEBが報じた政府発表の衛星写真での厚真町の写真。
今回地震の被害が集約されていると思います。
まだ全貌は明らかでは無いけれど、
地震・揺れによって建物被害が大きかったというよりも、
やはり地震動によってなんらかの理由で地盤が脆弱だった箇所で
集中的な被害をもたらせたということがいえると思います。
札幌市清田区では、宅地造成のありようがどうであったか、
この点が大きな問題点として浮かび上がってきている。
そういう意味では札幌市内の他の地域でも被害はあるようです。
とりあえず公的機関でハザードマップは参照できるようになっているので、
ユーザー側としては、基本知識として把握しておく必要があるでしょう。
一方、下の衛星写真ですが、震源域に近いこの地域では、
きわめて広域にわたって斜面崩壊のような土砂崩れが起こっている。
現在は交通規制などが行われていて、
一部の報道速報写真などでしか、状況を知ることはできないようです。
札幌からこの地域に行くには、いちばん近距離では高速を千歳で下りて
東方向に走らせて、北となりの「早来町」市街地から
この山地を抜けて厚真町市街に向かうことになりますが、
現状では、当然のように通行が遮断されています。
北海道で地域に密着して住宅雑誌を発行している者として、
通行の安全性が確保された段階で、現地を視察したいと考えています。

どちらにしても、今回地震で露わになったのは、
住宅が建てられる土地の地盤の問題が大きい。
わたしが建築設計に関与した親族の家も、この清田区の近隣にあり、
この現場からクルマで数分ほどに建っています。
直前の台風で自立の風よけ木製塀が倒れましたが、
いまのところ地震による建物の変位は見られていません。
その新築時にはスウェーデン式サウンディング方式での地盤調査を行った。
それに基づいて建築した経緯があります。
やはり建築時点でその土地の地盤調査は必要だと思います。
これまで見ている実感では、屋根が鉄板で軽量でしかも基礎が
「凍結深度」を考慮して、たとえば札幌などでは60cm鉄筋コンクリート基礎が
通常施工されていることで、地震耐力を持っている可能性がある。
まだ広域的な被害状況がまとめられていない段階ですが、
見聞する範囲内では、そう大きな建物被害の様子はみられていない状況です。
引き続き、いろいろな角度から取材していきたいと思います。

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