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【木の外壁、常識破りの「横見」板張り】


いやぁ、いいとこまで行っていましたね、Wカップ・西野ジャパン!
世界3位の実力国ベルギーにあわや、というところまで行った。
わたしはサッカーはまったく門外漢ですが、
この西野さんという監督には、非常に「勝負師」を感じました。
メリハリがハッキリしていて、負けてもいい試合での批判された戦いぶりといい、
きょうの、ただただ挑戦あるのみという戦い方もありと、小気味よかった。
結果はいいところまで追い詰めたというものでしたが、
勝負に行っての敗退は戦略的で、むしろさわやかで勲章ものでは。
戦い方がニッポン人的で共感を持てた。
・・・まぁ、おかげさまで眠い目をこすりながらのブログであります(笑)。

きのうの「なにあれ」わざわざショップin北見の続篇であります。
わたし的に面白くて興味津々だったのが、この木の外壁の張り方。
ふつうは、横張りとか下見板張り〜ドイツ張りという張り方が一般的。
横張りは小口を見せず凸凹していない張り方。
下見板張りは、板を横に張って小口が下を向いて見える張り方。
こういう張り方が「伝統的」といえる張り方で、
雨が外壁を伝って下に落ちていくのを促進するような張り方です。
ドイツ張りという名前通り、まことに理に適った手法だと思います。
長期的安定性という意味ではまことに合理的。
また、視覚的にはリズミカルな「陰影」を外壁にもたらすので、
美観的にも大変優れている構法でしょう。
たぶん、世界標準に近い外壁デザイン手法だと思います。
これに対してこの北見の兼用住宅では、ふつうヨコ方向で重ねる木を
タテ方向にで重ね張りしていっているのですね。
重ねられた部分、木材の小口がタテにまっすぐに並べられている。
下見、に対して「横見」ではないかと名付けてみた。
こういうタテに張る場合は小口を突きつけて、平面的に張っていくのが一般的。
ちょうどヨコ張りをそのままタテにするのが一般的で平滑な壁面になる。
それに対してこの張り方、コロンブスの卵のような新発見感覚。
工法的に考えると、現代住宅ではこの表層の下で、
断熱層があり、その外側で「気密層」があって、この家ではプラスターボードが
さらに曲面に沿って張られているということでした。
そのボードの外側に外壁材を止める胴縁材があって、
この外壁が構成される。なので、胴縁部分が「通気層」になっているので、
万が一の雨水の侵入に対しても、保護バリアとして機能している。
という意味では外壁の木の張り方は自由度が高い。
で、こういった張り方をチャレンジしてみたということでしょう。
とくにR形状の外観デザインとの調和、シンボリックに浮き立たせるには
こういった「横見板張り」という作戦もありだなぁと。
タテの陰影感でR外壁のボリュームを際立たせる効果が高そう。さらに、
「これって、横殴りのブリザードが来たら、タテに雪が吹きだまって、
面白い造形を見せてくれかも知れないね(笑)」
「そうすると、小口を向ける方向が重要だろうね」
「卓越風方向に向けたら、そういう造形が得られるかも知れないね」
「でも卓越風方向だけに向けるのは、配置的には困難ですね」
「道路側に面したR部分での張り方方向が重要かも」
などといろいろなデザイン談義を、
五十嵐淳さん、見学に来ていた照井康穂さんと意見交換していました。
こういう「見たこともない」ことに挑戦するのは、
やはり建築人としての貴重なモチベーションだと思います。
そういうフロンティア精神があらたな可能性を建築に生み出していくのでしょうね。

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