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埼玉の住宅取材

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きのうは埼玉県所沢市での住宅取材でした。
写真は、取材住宅現地まで案内先導していただいたアーキファームさんのクルマ。
設計事務所は新座市にあり、そこから現地までは20kmほどということでしたが、
この地域は、東京都との境界地域で、
低層住宅地は、区画整理・道路計画ともまったく破綻した地域。
ほんの小さな面積地域で市が境を接しており、
ほとんど住宅地で連続している。
案内していただいたわけですが、部外者にはメリーゴーラウンドのような
経路としか見えません。
地元の人なので、渋滞を避けるために大きな幹線道路を避けているのでしょうが、
その分、実態に近い交通の状況がわかります。
道路は、本当に「けものみち」といったほうが正確。
ところどころ畑地が耕作もされて残っているのですが、
そのとなりには狭小敷地で3階建てのような低層住宅地が展開しています。
所有権だけは個人の持ち物ではあるけれど、
乱雑な建てられ方を見ていると、これでは私権への歯止めが必要ではないかと
思われてならない。
あと、数十年経過して、
後世の子どもたちが、このような私権の結果の住宅を
維持し続けたいと考えるかはきわめて疑問。
なにより街区としての調和であるとか、熟成感が育つような街並みではない。
これならば、集合住宅としての戦前までの「町家」に戻して
街区整理をもう一度やり直した方が、後世の子孫たちのためになるのではないかと。
そもそも、このように美しくない街区形成を
ほぼ放置し続けてきた自由主義というのは、日本民族の発展という視点から見たときに
一体何なのか、と絶句せざるを得ませんね。
私権として、30坪なり40坪なりの私有空間を作るのであれば、
やはりマンションのみにすべきで、
このように乱開発されて、それぞれに土地所有権が存在するという状況は
土地利用の整理整頓にとって、まさに牙を剥いてくる恐ろしい状況。
まぁ、誰がやってもこういう状況になれば、もう為す術はないか。
物流や、経済活動のネットワークとしての道路整備も未来の準備が進みにくい。
都市居住というのは、どういう方向になっていくものか、
大いに考えさせられる取材活動でした。
北のくらしデザインセンター
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