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縄文の食料保存方法

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ジオラマなどで展示される情報って、
言葉になっていないけれど、より雄弁にいろいろなことを伝えてくれるもの。
写真は、国立歴史民俗博物館での三内丸山遺跡の様子を伝える一部。
何回か訪れると、実に詳細な情報を得ることができるなぁと思ったひとこまです。
っていうのは、なにげない状況説明ですが、
この時代の知恵としての食料保存の方法について、
この一枚の写真は貴重だからです。
食料の保存って、いろいろな人間の知恵の中でも
極限的に基本的な部分だと思います。
現代生活のなかでの「冷蔵庫」って、
わたしたちの生きている基本的構成要素に属することですが、
こういうことに手段が進化していない時代、
どのような知恵が働いてきたのか、
そういうことを証立ててくれるのがこういうジオラマ。
なにげに見ていたけれど、初めてまざまざと見入った次第です。
ここでは、地面に穴を掘ってなかに植物を編んで作った容器に入れた
穀物とおぼしき食料を中に貯蔵しています。
周囲には木材が置いてあって、たぶん、作業後、
木を組んで屋根を掛けて、穴を保護するのだろうなぁと推測されます。
こうすれば、大体、その地域での年平均気温程度の「涼房」環境が得られるでしょう。
北海道札幌のそれは、現代で約8度。仙台は12度。
ここは青森なので、10度前後だろうと思われます。
乾燥させてから保存していく環境としては
まぁ、悪くはないというか、良い環境が維持されていると言えるでしょう。
冷蔵庫のない時代と考えれば、人間の知恵のこの時代での極限点でもありそう。
ただし、この情報だけでは、
たとえば、ネズミの食害に対しては、どうするのか、
よくわからない部分もありますね。
しかし、そういうように情報を推測し、またそこから分析を深めるよすがにはなっている。
やはり何回か、足を運んで見てみると言うことは
実にさまざまな重層的情報を得ることに繋がります。
昔もやはり、人間の知恵には、驚くほど共通性を感じます。
北のくらしデザインセンター
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