本文へジャンプ

福田元総理講演〜JBN総会

1507

今回の広島出張は、工務店の全国組織JBNの総会出席取材のため。
JBNというのは、ジャパンビルダーズネットワークの略称のようで、
ちょうどアメリカのNAHBのように、地域で家づくりを担う工務店を主体にした組織。
これまでは「全建連」という組織が工務店の全国組織らしいものとして
代表的な存在で、国交省の前身の建設省も公認していたような組織だったのですが、
時代の変化の中で、より能動的な組織形態の必要性が高まり
現在JBNの代表者である青木宏之氏が全建連の代表であったときに
その内部組織としてJBNを創設されて今日に至っている。
いまは、より活動的な工務店組織として
国交省なども大いに支援している業界団体に成長してきています。
そのJBNが設立5周年ということで
広島で記念大会として大きな大会を仕掛けたと言うことなのです。
これまで日本では建設事業者の全国的な組織というのは活動的ではなく
国交省でも、業界の声を聞きたくてもその対象を見いだせなかった。
わたしどもが関連しているようないくつかの団体はあるのですが、
それはいずれも地域的な偏差があって、「全国的」なものとしては認定しにくかった。
そういう輿望のなかで、このJBNがそうした役割を期待されているのですね。

ただ、そういった経緯なので、
まだまだ、広がりというか、
ヨコのつながり的な、仲間意識までは到底作り出せないでいる。
情報活動でも、まだまだ手探り的な状況のようです。
全国から700名近い参加者が有ったとはいっても、
なんといっても国レベルの組織なので、名前も顔も知らない同士が
たまたま数時間の時間を共有するだけ。
数人は名刺交換できても、いっしょになにかに取り組むというような
「仲間意識」づくりまでは、なかなか到達できない。
そういった意味で、どうしてもセレモニー的な部分の多い大会と
はじめての顔合わせで数人と知り合える程度の懇親会くらいしかできない。
その後、分科会というものも開かれましたが、
やはり実践的な内容とはやや遠い印象。
このような組織は必要だし、国交省などの行政サイドの必要性も理解出来るのだけれど、
実際にそういった活動的な組織を生み出すためには、
もっと主体性論が煮詰められなければならないのではないか。
そうでないと、人数だけは集まったけれど、拡散的な空気は否めない。
もっと集中できるテーマ性が、こういった団体の成長には欠かせないのではないか。
そんな印象を持った次第です。
そういうなかではありますが、さすがに国レベルの組織と言うことで
元総理の福田康夫さんの講演を聴くことが出来ました。
「200年住宅」から「長期優良住宅」へといった国の施策の開始時点で
最大の起動力になったのは、福田さんのイニシアティブが大きかった。
そんなことを枕にして、住宅「生活」問題にはじめて国レベルで取り組んできた
その経緯と、方向性について貴重な知見を得られました。
いずれ当社メディアで、発表していきたいと考えています。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.