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旭川ラーメン・ふるき

連休なので、ふたたび食べ物ネタであります(笑)。
旭川ラーメンが人気ですが、
札幌ラーメンとどのように違いがあるのか、
あんまり区別はわかりません。
旭川にあるから、旭川ラーメンっていうことでいいのかなぁ。
旭川に来ると、たまたま北総研という住宅建築の研究組織が近くにある
緑が丘に来ることが多いので、
この並木道に面した「ふるき」が有名店なので、
みんなで会食することが多い。

なんですが、あんまり店の名前は覚えていなくて
金曜日14日にも、
「昼飯、ふるきがいいんじゃない?」という北総研の方のひとことで、
急遽、ご一行様13名で昼食に行って参りました。
しかしわたしは、店の名前を覚えていないので
「ふるき? どこなのそこ?」状態。
ほんの近くになってようやく、
「あぁ、ここのことなのか。あ、じゃぁ、ここでクルマ止めて」
と、勝手知ったる店なので、突如、ツアーコンダクター再開。
昼飯時、大混雑しておりまして、
ようやくにして席に着けるまで炎天下に待つこと15分くらい。
まったく普通の北海道の民家を改造した店なので、
屋根が奇怪な折れ曲げ屋根。
「どうしてこんな屋根になったのでしょう?」クイズで時間を過ごしておりました。
40〜50年前の北海道では、まだ、なぜつららが出来るのか
十分にはそのメカニズムが解明されていなくて
屋根のかたちでつらら対策をしていた、その名残なんですね。
そうこうするうちにようやく、中に入ることが出来て・・・

ようやく、なじみの「ふるき」味噌ラーメンとご対面です。
この店のことなら、何回も来ているので
味もまぁ、だいたいは覚えている。
野菜の甘味が十分に感じられるスープなので、
やや濃い味ではあっても、やわらかく胃にしまいこまれていく。
濃厚だけれど、自然な甘味が楽しくて
けっこうな量感なのだけれど、最後の方までスープをすすってしまう。
そこまで見えるほどになって、
大量の汗をふきふき、「やべやべ」とようやくスプーンから手を離す。
完全に塩分取りすぎのような気もしますが、
でも、暑い日の適度な塩分補給としては、まぁいいのではないかと勝手に解釈。
ほっておくと、器の底までスープを飲み干す
ふるき・味噌ラーメンでした。
うまかったです。

思いがけない美食ランチ

きのうは、東北の建築家ご一行見学ツアー、札幌住宅編。
見どころたっぷりで、ついに時間を超過してしまって、
一部見学予定がキャンセルせざるを得ないことに追い込まれてしまいましたが、
それだけ充実した時間を過ごすことが出来ました。

なんですが、その話題は連休明けにしましょう(笑)。
世は3連休の真っ盛りですので、
閑話休題、本日は食べ物ネタであります。
とはいっても、きのうの見学ツアーに組み込んだレストランのランチです。
ひたすら、建築のツアーということで、
札幌の代表的建築としての「ガラスのピラミッド」を見に行く予定に
「あ、そういえば、あそこにレストランあったよな・・・」
という軽いノリで、もう何年も前の定かではない食事体験を思い出して
さっそく問い合わせて申し込んでおいた次第です。
まぁフレンチであるというような記憶はあったのですが、
さりとて、建築見学の方に気持ちが行っているので、
どんな内容だったかもすっかり忘れていた。
で、問い合わせたら、2,625円/3,675円/5,250円という3コースから。
そんなに大袈裟に考えてはいなかったのでもちろん、
カジュアルな2625円のコース料理を頼んでおきました。
で、13人の団体様、ようやく時間に間に合って席に着くことが出来ました。
ツアー添乗員としては、ここまでが自分の仕事なので、
どんな料理が出てくるのかは、来てのお楽しみ。
お店の名前もフランスでしか書いていない、L’enfant qui reve
・・・むむむ、読めない(汗)。
地元で採れた新鮮な素材を使った新しいフレンチを味わえるレストラン。
名称はフランス語で「夢見る子ども」という意味、だそうです。
で、頭はぼ〜〜〜っとした状態で出てきた料理を食べてびっくり。
う、う、美味い・・・。
写真はメインディッシュであります。
カジュアルなので鶏肉なんですが、
前菜からコース料理どれもが、超絶品の味わいであります。
「おいしいね、これ」
「なに言ってんの、あなたが連れてきてくれたのに・・・」状態であります。
あきれたツアーコンダクターなんですが、
こういう意外な展開に(笑)、自分でも驚愕してしまった次第。
一行の中には、建築家にならなかったら料理人になりたかった人もいて
食については、その方の意見をお聞きするのですが、はじめは
「これで、総額費用に組み込まれていればね(笑)」
みたいな多少毒のある発言が聞かれていたのですが、次第に
「これは・・・すごい。10000円くらいかかってもおかしくない」
という超満足バージョンに大転換。
そういう発言もほとんど上の空状態で、
ひたすら、おいしい料理に没頭させられ続けておりました。
おいしいものって、なにも考えなくなって味覚の世界に没入しますね。
今思い起こしても、あれはなんだったのか、
記憶領域で、1時間半ほど消えてしまっている感じがしております。
こまったなぁ、こういうのに嵌まると・・・。

断熱技術とアートに触れる

さてきのうは、早朝より東北からのご一行を出迎え。
事前に秋田から前泊された1名を交えて千歳を午前9時過ぎ、予定時間どおりに出発。
広い北海道なので、移動時間が気になるところですが、
まぁ、バス車中でいろいろな情報交換も出来るので
それなりに時間は有効に使うことが出来ます。
高断熱高気密の家づくりは、確実に東北のみなさんにも浸透しており、
前回の5年前のツアー以降、その成果が活かされているとお話しいただけます。
こちらとしても、手応えを感じることが出来て、
本当に、わがことのようにうれしいなぁと思わされます。
ツアー最初の訪問先は道立の住宅研究機構・北総研。
副所長の福島明さんのたいへん興味深い説明に興味津々で聞き入っていただけました。
福島さんの説明って、東北や日本各地で講演ツアーもされる方なので、
その直々のお話しはたいへん貴重。
たとえば「昼光利用」の技術的な詳細説明など、
まさに住宅性能技術の最先端の知見だと思います。
ちょうど、お昼時にもかかわらず、時間をとっていただいて感謝。
その後、福島さんの推薦の旭川ラーメン「ふるき」にて熱い味噌ラーメンを。
続いては、旭川で施工中の300mm断熱住宅〜武部建設さん訪問。
外で30℃超の暑さを体感した後、
まだ十分には断熱工事が完成していない現場内部に入ります。
窓もまだ全部は入れられていないのに、内部はひんやりとクールダウンしている。
その様子に驚きの声が聞こえてきます。
そんな体験に踏まえて、外壁構成などプロ同士、意見交換はきわめて活発。
そこから旭川市内の、建築家・五十嵐淳さんの建築住宅を外観のみですが見学。
で、旭川を後にして、お昼の満腹ラーメンで睡魔に引かれてバス移動で
美唄に到着。
ここでは「アルテピアッツア美唄」にて安田侃さんの野外彫刻美術を堪能。
自然の中に溶け込むようにデザインされた美の世界に癒やしを感じていただけた様子。
旭川市内で時間がオーバーしていたので、時間調整で早めに出発しましたが、
大変名残惜しい時間を過ごすことが出来ました。
美唄からさらに三笠に移動して、こちらでは
廃校になった小学校を利用したアートプロジェクト、
川俣正さんのアート作品を現場鑑賞。
こちらでも武部建設さんが、今度はアートプロデューサー役で説明。
ここで本日のスケジュールはめでたく終了。
一路、札幌市内のホテルに直行〜JIA北海道のみなさんと歓迎の会食。
さすがにわたしは、疲れがどっと押し寄せてきましたが、
中締めあいさつを振られて、まぁいろいろお話を展開。
ようやく自宅に帰れて、爆睡。
なんですが、本日は今度は札幌市内集中で
徹底的に住宅見学が詰め込まれたスケジュールの1日が再開です。
さてもうひとがんばり、楽しい旅になって欲しいものだと思っています。

北海道の住宅視察

夏の時期に北海道を訪れて、清涼な気候を満喫し
同時に学会だとか、自分の興味分野の全国的な催事に参加するというのは
日本人の生態に組み込まれたシステムであるのかも知れません。
こと住宅の世界でも事情は同様の部分があって、
高断熱・高気密という住宅の改良方向が明確に示されるようになって以降、
その方向で最先端的に工法開発を続けている北海道の住宅業界視察は
ほぼ年中行事と化してきているのでしょう。
まぁ、これはむしろ冬も夏も変わらずに行われている、
という意味では他の業界とも違った、独自の動きであるかも知れません。
ということで、本日と明日、
今回は企画運営まで基本的にプロデュースしているご一行様が
北海道に来られて、各地を見学されていきます。
旧知のみなさんなので、その添乗説明員として同行であります。

今回のツアーは2日間と言うことで
旭川方面にまで脚を伸ばして、北海道地域の住宅技術研究のメッカといえる
「北総研」の建築もご覧いただき、
そこから南下しながら、北海道がいま生み出しつつある
芸術文化も同時に体感しながら、というスタイルを考えています。
性能とデザインと、アートを巡る旅、というようなテーマ。
住宅作品はあした、集中的に札幌市内で見ていこうと考えています。
写真は、先週金曜日に当社社屋に来社された
住宅評論家・南雄三さんの仲間のみなさんの集合写真。
いろいろ屈託のないお話しをさせていただきましたが、
どうも開放的な志向性を持った住宅という印象を、北海道の住宅には
感じてこられなかった様子で、
むしろ積極的に開放的なデザインを心がけている当社事務所に
新鮮な面白さを感じていただいたようです。
このわが社の建物も、ずいぶんたくさんのみなさんを来客として迎え続けています。
毎年10組、あるいはもっとかも知れません。
気軽に北海道の建物、その性能とデザインを体感していただくには
そうしたウエルカムセンターのような機能を一部では果たしているものかも知れません。
北海道の自然風土の中で、実際の建物がどんな状況で推移しているのか
正直にその様子をお話しできる、という意味でも具体的で話しやすい。
先日は、冬の雪問題の現状がどうなっているのか、
爆笑していただきながら顛末をお話ししまして、ご好評でした。

さて今回のツアー、どんな風に展開していきますか。
すでに関連して、大きな動きも生起して、
生きた情報活動が動くことでの状況変化を生み出しつつあります。
こうしたイベントというのは、人のさまざまな動きを誘発し、それを
波及させていくのが容易になる、という側面が大きい。
そしてそれは、「動きながら考える」ことで増幅できる。
そんなものなのではないかと実感しております。

花鳥風月と北海道

わたしは、住宅を見て回るのが仕事のようなものなので
たくさんの住宅、年間で100軒は見ていると思います。
住宅会社、あるいは建築家の人って、
案外自社以外、他者で建てられた住宅って、見ることは少ない。
お互いになんとなく遠慮がちなので、そう簡単に他業者の住宅を見ることはしない。
まぁそういう意味では雑誌発行者の特権のようなものだと思っています。
で、北海道の住宅は基本的な地域的な専門フィールドなので、
ほぼ慣れた目線で見ている。
そのときに強く思い続けていたのが、
とくに北海道の住宅って、家の外との関係性に気遣っている住宅が多い、ということ。
外部から入ってくる感覚情報を活かす家づくりが自然に行われている。
はじめて本州以南に行って住宅を見始めたとき、
とくに建築家が関与しているような住宅においてすら、
なにか、名状しがたい考え方の違いを感じていた。
それは、日増しに高まっていって、
きちんと考えなければならないと思い至ったころ、
ふと、この「外部との関係性」というものへの作り手の意識の違いというのが、
大きく心に迫ってきた。
そうなのです。
北海道で建てられる住宅は、その明瞭な四季変化に対して能動的に、
積極的に対応しようという姿勢に満ちている。
一方、本州以南、一番感じるのは首都圏地域だけれど、
そういった地域では、外部というものに対して鈍感な、
むしろ、ひたすら内部に向かっていくような志向性への純化を感じさせられた。
そのこと自体は、外部環境の結果ということであって、理解は出来る。
しかし、内向的な志向によって作られている住宅では、
「作っていく強いモチベーション」というものは、残念ながら共感できない。
「外部との関係性」というものへのこだわり、
その精神性的な根拠は、やはり民族的な感受性である
「花鳥風月」に依拠していると強く感じられます。
で、その花鳥風月の現代日本人的発露は、
もっとも民族が新しく獲得した自然環境、
北海道的な四季変化において、一番感受されているのではないかと
そんなふうに思い至ったのです。
芸術の世界で言えば、日本画家の後藤純男さんが、
北海道の自然を多く「花鳥風月」の視線で描き続けている。
そのことに強い支持がありつづけている、ということが象徴的だと思っています。

日本人のものづくりにおいて特殊な地位を占めている
住宅づくりにおいて、どうもこのことは明瞭なのだと思われます。
高断熱高気密の空間を得たことによって、
むしろ、外部世界への新しい感受性が生まれ出て、
激しい「地吹雪・ブリザード」すら「花鳥風月」に取り込まれた、と感じるのです。
そんな感覚がわたしにはあるのですが、
ちょっとそうしたことを書いたら、
「花鳥風月というのは、きわめて「日本」的なもので、
北海道には常識として似合わないのですが・・・」
っていうようなことを、ごく身近なひとたちから指摘されたりもしました(笑)。
そういう「常識的な理解」に異議申し立てをするというのは
どうもまだ、あんまり理解はされないのかも知れません。

<写真は、大雨の後の札幌の自然の様子。まるで大和絵の構図と感じました。>

札幌一周 住宅建築ツアー

つい先日、先週金曜日には関東・中部・新潟などからの建築関係者さまも
夏の北海道を訪れていただき、当社社屋に来社。
住宅に関連した出版活動をしているので、
全国のみなさんとあれこれ交流が盛んに行われます。
今週末、金曜日には東北の建築家ご一行さま全12名が
北海道の住宅・文化に触れるツアーとして来道されます。
以前から言われていたので、そのコーディネートをしております。

住宅をメインに見学の日程を組んでいくと
そのスケジューリングは時間との闘い。
なので、事前に訪問先をまわって、掛かる距離と時間を体験した方がいい。
きのうは午前中の案件を片付けて、午後イチの要件を片付けた後、
札幌をぐるっと1周するくらいのコースを車で走っておりました。
ポイントは全部で9箇所。
市内中心部のホテルを起点に、市内南部の真駒内、円山西町、宮の森
西区西町、モエレ沼公園、西区宮の沢、南区北ノ沢、厚別区上野幌と
総走行距離は120kmくらいに相当しそうな距離を走破。
やはり事前に確認すると、走行時間の見積もりでの凸凹が確認できる。
まぁ、きのうの確認では、最後の移動時間・距離の
ワンポイントだけ、予定とは齟齬があった。
予定の修正を考えていくことになります。
今回のツアーでは、震災後の東北のユーザー動向として、
より省エネルギーな住宅への希望が高まっているということから、
北海道の「高断熱高気密なデザイン住宅」を見学したい、という希望。
単純に「デザイン」性だけであれば関東以南の方が、
参考にはなるのかも知れませんが、その両方を格好良く満たしているのは
北海道の個性的な住宅群だということは、認識が広がってきている。
そういうなかに、札幌を代表するような景観スポットとして
写真のような、イサムノグチ・ガラスのピラミッドなども
コースに組み込んでおります。
まぁ、時間的にはたいへん厳しい状況ではありますが、
ぜひすばらしい体験を得ていただけるように、準備怠りなくお迎えしたいと思います。

それにしても、
札幌もたいへんな大都会になっていて、
これだけクルマで走っても市街地に変化があって、すごいものだと
感心させられます。
なるべく自然に触れられるようなコースを選定していくのですが、
まぁそういう満足感も得られると思われます。
自分たち自身も再発見できる機会だと思いますね。

日本的な製造業

写真は、先日見学した日本酒醸造元・旭川高砂酒造の天井壁面の様子。
一面に張り付いているのは、糀菌なのだそうです。
糀菌というのは、日本酒の原材料であるお米を発酵させる菌。
お米と清水がいいお酒の2つのポイントではありますが、
同時に、その土地にしか生息していない発酵菌が
そのお酒の決定的な「地酒」らしさを生んでいる。
細菌と書けば、なにやら悪さをするものと思い込まされてきた
「西洋近代主義」の衛生観念の世界からは
かなり遠い世界観ではあるのだけれど、
かれらにしたって、チーズやウィスキーの複雑玄妙な味わいの世界は
その基底において認識し、当然のものとわきまえてきていた。
ただ、キリスト教的な世界観から、アジア的な、あるいは
エスニックな生産システム・エコシステムに対して忌避する感情が旺盛で
にわかには認定してこなかったのでしょう。
そういった見直しの気分があふれてきて、
こうした日本的なものづくりのスタイルに
素直な心情で向かい合えるようになってきた。
こういう写真のような壁や天井のシミは、「非衛生」というような
認識すらあったのかも知れませんが、
今日、これらを説明するときの誇らしげな語り口に
深い日本的な調和のものづくり精神が感じられて、楽しかった。

そんな酒造メーカーで販売していたのがこの「帆前掛け」。
わたしの実家は、もやしなどの食品製造業を営んでいるのですが、
父親の創業時から、年末の贈答品と言えば、この帆前掛けでした。
日本的なジーンズ地のしっかりとした木綿の布地に
藍染めが馴染み、いかにも労働の力感を感じさせるがっしりといた風合い。
白く染め抜いた名前の刷り込みも本格派なんだそうです。
こういう本物感、正直なものづくりの姿勢を表現するような贈答品が
日本人の製造業の精神性のなにかを表現していたように思います。
同年代の女性の友人、それも美術クラブだった女性が
「いいよね、こういうの? どうかっこいい?」
とモデルを志願してくれ、すっかり気に入って購入までしていました(笑)。
現代はデリバティブがどうこう、というような
「金融資本主義」の価値観の方に重きが置かれつつある時代。
ものづくり云々とは違う価値観に向き合わねばならないビジネスの世界。
わたしたちの年代が、こうした日本的な製造業の折り目正しさを
まっとうに次の世代にバトンタッチしていけるのか、
はなはだ、心許ない部分は多いけれど、
しかし、心にしっかりと留め置いて日々、務めていかなければならない。
そんな気がしてきています。

300mm断熱

今週は、仙台と秋田から建築家の一行が北海道の住宅と文化に触れる旅に
来られます。
そのコーディネートを承って、準備を進めております。
もう5〜6年前に、同様のツアーを企画してから
とくに仙台の建築家の住宅の性能向上のきっかけになったことがあります。
断熱をきちんと修めることで、デザインも自由度が増して
結果、住宅の楽しさがもっと広がっていく。
それが建て主さんに対する一番大きな訴求ポイントになっていくのは間違いがない。
建て主さんに、この手の心配をかけさせるのはプロとして問題。
断熱のことは、本来は建て主が考えなければならないことではない。
それは承るプロの側の製品品質への誠意の問題だと思います。
しかし、現状ではやはりある種の誘導や仕掛けが必要であり、
業界全体のレベルの向上が必要であることは間違いがない。
私どものようなユーザー向けの住宅雑誌でも、ユーザーの基礎知識として
そういった「判断基準」を持たなければならない、
というメッセージをお伝えしている由縁ですね。
本来であれば、そういったレベルのことは一定にクリアしている作り手だけと
安心して、自分が求めている「ここちよい空間」への発想力を高めて欲しい。
それが、わたしたちのような住宅雑誌社の願いでもあると思います。

さてそんな見学ツアーが来られるのですが、
最近の北海道では、より重厚な外皮への探求が続いております。
日本の住宅は木造が基本であり、
それも在来工法という100mm角の構造材を組み合わせた建て方。
したがって、外壁の厚さは100mmが基本単位になります。
もちろん、ツーバイフォーの材料を使えばその単位も変わるのですが、
まぁ、一般にはこのようになっている。
そうすると、壁の断熱は100mmが単位になってくる。
ちょっと前までは、付加断熱で合計150mmという
グラスウール断熱+発泡系断熱材の組み合わせ断熱が主流になったり、
さらにその上を目指してグラスウール断熱をダブルにする
200mmというのが限度の壁厚みと考えられていたのですが、
それを超えて3倍にするという300mm断熱の試みが行われ始めています。
このような断熱厚みになってくると、まずは断熱材の保持について
どのようにおこなうのか、その工法手順の開発が必要になってきます。
新住協メンバーは、そういった挑戦を各地で始めております。
上の写真は、札幌にある展示場でのアシスト企画さんと、
下の写真は旭川で現場施工中の武部建設さんの事例であります。
とくに、旭川の現場は先日、プロ向けに公開され、
室蘭工大・鎌田教授も駆けつけてこられました。
壁をどのように構築すべきか、いろいろな
建築工法についての議論が交わされていました。
真摯なこういった姿勢が、より多くの作り手に波及していくことが
必ずや、ユーザーの利益になっていくと思います。

鳥海の柵

先日、岩手県南部水沢周辺を移動中、
偶然に「鳥海の柵」という案内看板を発見したので、つい見学。
鳥海の柵といっても、歴史好きでもない限り、あんまり知られていませんが、
東北の歴史の中でその存在感が増している「安倍氏」の主要城郭のひとつ。
以下、Wikipedia他からの紹介。

鳥海柵(とのみのさく)は、岩手県胆沢郡金ケ崎町にあった、平安時代の豪族安倍氏の城柵。安倍氏十二柵のひとつ。
鳥海の柵は胆沢川左岸の東側に張り出した河岸段丘上(比高10m前後)に築かれた単郭の城柵で、規模は東西300m×南北200mほど。柵の北・南側は沢が切り込んだ小谷地形を濠として利用し、西側の丘陵部も堀で仕切っていたと推測されます。内部は耕作地として改変され、丘陵基部も東北道建設で破壊されていますが、発掘調査で竪穴式住居祉・堀立建物祉・焼土遺構が確認されています。
鳥海の柵は胆沢川左岸、西から東側に張り出した河岸段丘上に築かれた単郭の城柵です。(写真左上) 規模は東西300m×南北200mほど。東側は胆沢川に面した沖積地で往時は胆沢川の氾濫原だったと思われます。内部は耕作地として改変され遺構は確認できませんが、北側の濠は良好に残存しています。

という概略であります。
安倍氏というのは、平安国家の北方征服戦争の結果として置かれた
胆沢城・鎮守府で、地元側の有力者として交易活動の実質的な窓口になって
成り上がっていき、勢力を伸張させたのだと思います。
北方との交易による「宝・貢ぎ」は、平安国家にとって
貴重な「交易資源」だったのでしょう。
ということは、その実質を運営するのは、当時の経済活動の核心部分。
そうした新たな実質的利益を巡って、その利権に群がったのが、
源氏の一族だったのでしょう。
そのような背景から前九年・後三年戦争は起こっていった。
この鳥海の柵のような経済的軍事的要衝に位置する柵〜実質的な城は
全部で12、確認されているそうです。
東北中心部、広大な陸奥国の経済活動総体をコントロールする地域だったのでしょうから、その重要性は当時の社会構成の中でも大きかっただろう。
とくに、ハッキリと国家領域が定まっていないということは、
現地での権力行使者にとって、魅力的だっただろうと推測します。

こういうフィールドワーク、実際にその場所に立ってみる、
という行為は、リアリティを持って想像力を高めるのに非常に有効。
ライフワークにふたたび活力を与えてくれました。

炎天下、久々のゴルフ

さて記録づくめの暑さが続いている北海道ですが、
全国のみなさんもいかがお過ごしでしょうか?
わたしは、自宅がそこそこの住宅性能を維持していまして
寝室の環境は、冷房とかナシでおおむね25℃くらいの温度で推移していて
寝苦しいというようなことはなく
まことに申し訳ないような夏を過ごさせていただいています。
外断熱のブロック住宅、しかも1階で、日射遮蔽が機能しているという
そういった条件で実現している環境であります。
快適に寝付けて、健康状態はきわめて良好。
毎朝の散歩と合わせて、気持ちのいい夏を過ごさせていただいています。
きちんと寝られれば、熱い季節もメリハリがきいて、快適に過ごせる。

でもまぁ、仕事上のお付き合いで
この炎天下に、きのうはゴルフ大会に参加であります。
参加されているみなさんは、全国各地から札幌に来られたみなさんで
聞くと、夏場にゴルフをやるというのはレアケースということ。
北海道は冬の間、ゴルフ場が積雪でクローズするのですが
なんのことはない、炎暑の夏の本州以南でも
同じように、クローズしているようなものなのですね。
しかし、最近の札幌にはヒグマの出没情報もあって、
さてどんな様子なのかなと、そっちの方が心配でもありましたが、
毎日、状況はチェックしていて、大丈夫と言うことだそうです。

わたしは、ゴルフのことはほとんどブログに書くことがありませんが、
ヘタです(笑)。
「どれくらいで回られますか?」
というイヤな質問には、「まぁそうですね〜、大体ハーフ2時間でしょうか」
みたいにお答えすることにしております(笑)。
まぁ、いまから25年前くらいまではけっこう頑張ってやっていて
ハンデが14まで行っていまして、
大好きだったのですが、その後、子どもが生まれてからは
家族と一緒に過ごしていることが大好きになって
すっかりご無沙汰になってしまった、という経緯はありました。
でもそれ以上に、ハンデ14くらいになってくると、そこから先は
「シングル」みたいなことになって、
それこそ年に20回も行くようにならなければ、
腕を維持することも難しくなりますよね。
それで合理的に判断して、付き合いだけにしようと決めたのです。
それ以来、年に行く回数は大体、2〜3回。多くて5〜6回。
これくらいだと、スコアはそれなりの水準から先にいかない(笑)。
きのうも、ことし確か3回目だと思うのですが、
50-52というたいへん、平和的なスコアで上がって参りまして、
おかげさまで初めて参加の懇親大会でしたが、目立つこともなく
また、そうご迷惑もおかけせずに楽しく過ごさせていただきました。
別に摂待ゴルフ的に気遣うわけでもなく、本人は至って真剣に取り組んで
こういうスコアになる次第でして、内心、よかったと思うようなスコア。
やはり、たまにしかやらないので、
大きくスコアを崩して、他の方にご迷惑になるのは怖いのです。
で、一生懸命にやって本人的には満足できるスコアで
平均的なスコアに納まる、というのが大目標になるワケなんですね。
まことにおかしい目標の立て方とも言えるでしょうか(笑)。
でもまぁ、お付き合いの楽しさ優先で考えるとこういう考え方もあります。
ゴルフをやれ、でもうまくなる必要はないぞ。
っていうように人生の大先輩から教えられた経験が影響しているかも知れませんね。
そういうことで、きのうも
若い同伴者の方が飛ばす、けど、曲がるという方で、
あるホールで2発OBしておりましたが、
「おおお、すばらしい! 気にせずもっと思い切っていきましょうよ!」
ととんでもない応援を飛ばしておりました(笑)。
普通はそんなのはとんでもないと思いがちですが、
でも心底、ゴルフは楽しく、という考えなので
スコアなんて気にしないで、北海道らしく豪快にぶっ飛ばす、
っていう方が、気分的にも楽しくなってくるのではないかと思う次第。
と、いいながらこちらは、同じホール、尺取り虫的なゴルフで
ロングホール、4打目でグリーンまわりに張り付いて
そこからトップ気味だったアプローチが
直接カップインでのパー獲得というせこいゴルフ。
まことに人格が疑われるような展開。すいませんでした(笑)。

ということで、みなさん、
ゴルフは、お金は取られますが、命は取られませんので
楽しくやりましょうね(笑)。

<写真は、一服の清涼剤に北海道三段滝の様子>