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【台風による大雨集中の北海道から】

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上の写真は北海道神宮内にある「開拓神社」の御神輿。
宮様などと同列で十勝の民間開拓団・依田勉三も含めた
開拓の先人たちが、人選としては比較的公平に祀られています。
ここのところ、雨の合間に暑い陽射しが照りつける毎日。
先週の北海道直撃台風以来、どうもことしは
遅れてたくさん台風がやってくるような年のようです。
本日は予報図を見ていたら3つも日本列島を台風が狙っている。
ひとつはすでに北海道東部・釧路に上陸とか。
さらに、伊豆から東海・関東にかけて上陸の予想も出ている。
そんな日ですが、坊主は東京に帰還する予定になっている・・・。
おいおい、というところですが、
安全を祈るのみといったところであります。

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写真は、きのうの散歩路の小川の様子。
北海道神宮境内の外周側、札幌円山公園の中を貫流する流れですが、
高温多湿の空気の中、北海道とも思われない
「蒸暑的な霧」が発生しておりました。
この時期だけ、ほんの一瞬、北海道でも蒸暑の夏が顔を見せる。
北海道に移住してきた日本人たちは、
こういう空気感にずっとある種の思いを抱き続けてきた。
日本文化のいろいろな側面でこの蒸暑感が支配する情感があり、
それを見果てぬ体感として、北の冷涼な空気感のなかで
諦めてもあきらめきれない、民族的な回帰の思いを持ち続けている。
わたしは北海道移住2世代目、最初のネイティブ北海道人ですが、
きっと、蒸暑の気候に対して母国的な感覚を持つ、
最後に近い世代であるような気もしています。
わたしの世代では、こういった蒸暑気候に対して
特別な情感があるけれど、たぶん後の世代は違ってきている。
自分自身はまちがいなく、この冷涼が体感記憶にこびりついているはずなのに、
なぜか、それが民族本来の感覚とは違うという思い込みを持っている。
歴史や人文などを学ぶときに、常に季節感に於いて感じるずれ。
そういった風土性についての思いが、ここのところの空気感に
募ってくるように感じております。
司馬遼太郎さんは、ネイティブ北海道の人たちが
どんな感受性を持ってくるか、それが知りたいと書いていましたが、
きっとわたしのこの感覚に近い興味テーマだっただろうと想像している。
もうちょっと、蒸暑の夏の気分に浸っていたいのですが、
この台風のあとには、やはり一気にあの爽やかさがやってくる(笑)。
そんな風に夏を送る独特の感じ方もまた、北海道的気分かも知れません。
こんな日ですがまずは、みなさんが無事でありますように。

【医療費国内40兆円・関連産業は輸入超過】

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国内最大の産業であるクルマ産業は国内で約58兆円の市場規模。
で、その業界が海外から稼いでくるお金は、直接の輸出だけでは無いけれど、
直接の輸出の額で見ても、約16兆円(2015年度)。
で、海外での生産台数は平成17年の資料などを見ても、
おおむね国内生産数と同程度になっていて、傾向としては
海外シフトが進んでいることから、お金は海外で稼いでいる方が大きい。
その稼いだお金は日本の国に儲けが還流するという意味では
大いに日本の国益に資しているということが言えるだろう。

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で、一方で国内での市場規模はそう遜色がない「医療」の分野では
いったいどれくらいの「稼ぎ」があるのかと、ときどき考える。
ニッポンの医療の世界は、世界に冠たる医療保険制度のもとで
手厚く国家からの保護が加えられている「岩盤規制」業界の最たるもの。
ちなみに、他の岩盤規制業界は、労働と農業とされている。
昨年2015年の総医療費が40兆円を超えていることは各種報道がされている。
そこまで国富が投入されて、豊かな事業環境が形成された
その産業基盤の上で、どれくらいの「稼げる」分野ができたか、
コトを単純化して、医療機器が輸出される総額を見てみたら約5000億円。
しかも、それを倍額ほど上回る規模で「輸入」がある。
同様に医薬品についても、輸出ではなく輸入の方が大幅超過の現状。
クルマ産業というのは典型的な輸出産業ではあり、
医療という分野は、かくも典型的な内需型といえるのでしょうね。

ただ、日本は世界に先駆けて急激な速度で高齢化が進行している。
人類社会のまさに先鞭を付けるような状況のなか、
「必要は発明の母」といわれるように、
この国家社会状況で創意に満ちたビジネスは生まれてこないのか?
いつもそういった興味を持ってウォッチしています。
たしかに医療というのは人の体に関わることなので、
単純に経済指標化はできないけれど、さりとて、
その主要な財源が医療保険という透明性が高くあるべきものである以上、
産業の「努力目標」としては、そういう方向もあってしかるべきかと。
自分自身も高齢化してきて、こういった分野にも
徐々に関心が向かってきています。

【子育てカレーライス】

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ただいま、と坊主が東京から帰省中。
毎日のように夜になるとあちこちと出掛けている。
自分のその頃のことを考えてみれば、まだおとなしい方かなぁと。
で、親としては子どものために食事を作るというのは楽しい。
夫婦ふたりだけの暮らしでは、ダイエット中心の考え方で
食事を作る楽しみというよりも、
カロリーとか、そっちの方にアタマが行ってしまっている。
たまにこうして子どもが帰ってきてくれると
毎日毎日、食べさせることに集中していた頃、
子どもの成長期の食事作りを思いっきり思い出させてくれる。
子どもというのは気楽なもので、
食べているだけでも親孝行になれるものなんだと、実感する(笑)。
おふくろさんは、そんな気持ちを味わいながら作ってくれていたんだろうなと
今更、親の気持ちを理解出来るようになる。

で、事前に家族LINEでメニューをカレーライスと知らせて
けさ5時過ぎから作り始めた。
昨晩知らせたら、いまは沖縄にいる娘から、
「カレーライスいいなあ( ˙-˙ )」という投稿コメント。
わが家では子育て中、父母で調理はシェアしていた。
だいたいカレーはわたしが担当。
だからきっと、子どもたちにはカレーライスは
「母の味」ならぬ「父の味」として記憶されていくぞ、と夫婦で笑いあっていた。
まさにそのまんまの反応で、ほのぼのとした気分。
親としては沖縄まで届けてやりたい気持ちになるけれど・・・。
カレーライスは、いつも休日の朝、昼、晩3食のメニューになっている(笑)。
たぶん、日本人にはきっとそういったライフスタイルが根付いている。

さて、起き出すのが遅い坊主の起床を待って
親子でゆっくりと食事を楽しみたいと思います。
みなさん楽しい週末を。

【メディアの価値転換 マスからWEB-SNSへ】

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きのう、戦後についての規定要因となった
日米安保と憲法制定の時点のことを書きました。
「戦後」という時代も71年を経過しました。
わたしたちが歴史で習う「奈良時代」が710年–794年の74年間ですから
もうすぐ歴史時間としても、日本の大きな枠組みに入ってくる。
その時代に起こったことは、歴史人口の多さや社会経済規模の隔絶ぶりも
考え合わせると、まさにわれわれは未曾有の変化の時代に生きている。

わたしは今年で64歳ですが、
戦後時代に生を受けて、広告とか出版とかの環境に生きてきて
この間の激変も経験してきたけれど、
いま現在進行形のメディアという概念の変化ぶりもすごい。
先日の東京都知事選挙は、既存のメディア世界にしがみついていた
鳥越俊太郎氏が無惨な姿をさらけ出し、
この時代にも政治家として生き残るためにSNSメディアを駆使した
小池さんが圧倒的な勝利を得た。
テレビや新聞メディアでは、かなり鳥越支持が多かったけれど、
週刊誌やTwitterなどでの小池支持的な動きが戦略的に勝っていた。
鳥越さんの「敗戦の弁」がまた、なんの反省も学習もなく、
反権力を呼号しているのをみていて、時代の変化が
既存権威的メディア人にはまったく見えていないのがよくわかった。
SNSメディアに対しての差別的な言辞を吐いている姿は
権力的なテレビ・新聞の現代での無惨さを象徴していると思う。
そんな姿勢では今後は生き残ってはいけないという
鳥越さんの反面教師としての役割は十分以上にわかった。

そんなメディアの大変革時代のなかで、
わたしはFacebookを勉強させてもらっているのですが、
そのFacebookから広告利用者にアンケートが来ていて
これも大いに参考になると、さっそく答えておきました。
わたしは既存メディアを利用してのマスメディア的コミュニケーション活動が
これまでの基本的フィールドだったわけですが、
WEB-SNSという個人コミュニケーションに時代は変化してくる。
そのWEB-SNS時代にはプラットホームとしての役割が重要になってくる。
いまや、そういったプラットホーム企業間での個人争奪戦が始まっている。
図のような「メディア」企業が、広告やユーザーとのコミュニケーションで
まさに主要戦場になっていくことは時代の趨勢。
ただし、この間の週刊文春などが特徴的なように、
既存メディアもまた、戦略的取り組みをしっかり行えば、
この時代の中で、枢要なスタンスを占められることも明らか。
本当に面白い時代を生きているものだと思わされる次第です。

【日本国憲法「我々が書いた」米副大統領】

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日本国憲法について触れるとすごく反応する人も多いけれど、
やっぱりこの状況については、ひとこと触れておきたい。

日本の憲法「我々が書いた」…米副大統領
<読売WEB>2016年08月16日 12時46分 【ワシントン=黒見周平】
バイデン米副大統領は15日、ペンシルベニア州の集会で、
米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が
日本の核保有を認める発言をしたことを巡り、
「日本は我々が書いた憲法で核保有国になれないことを彼は理解していない。
学校で習わなかったのか」と批判した。
 バイデン氏の発言は、日本国憲法が連合国軍総司令部(GHQ)主導で
作成されたことを踏まえたものとみられるが、米政府高官が公の場で
「我々が書いた」と表現するのは極めて異例だ。

・・・なんとも、波紋を呼ぶ発言が飛び出したものだ。
核についての部分は「事実上」という但し書きが付けられるべきだけれど、
大枠として、アメリカ権力機構側の「現実認識」はこうなのだろう。
戦後71年経過して、4度の国政選挙を経て与党側が2/3を上回る議席を
衆参両院で確保している中で「戦後」という枠組み自体についての
さまざまな事実関係が露わに浮かび上がってきた。
安全保障面で野党側は「憲法を守れ」と声高に主張してきたけれど、
それが国際法的にも疑義のある成立過程であったことが露わになった。
ググってみたら、国際法たるハーグ条約(陸戦の法規慣例に関する条約)
陸戦法規第43条において
「占領者は占領地の法律を尊重して占領行政を施行すべし」
と規定されているにもかかわらずアメリカを基軸とする連合国軍は
明治憲法を廃止させ、GHQ憲法と言われる現憲法を「押し付けた」。
占領統治下で他国に憲法を押し付けられるということは、
法治国家にとってあってはならない文明の汚辱とも言えるものとされる。
戦勝国とはいえ敗戦国の憲法制定に関わることは明白な国際法違反。
それをアメリカの副大統領があっさりと認めてしまった。

憲法は現代日本に合致したものであれば、
冷静に国民議論を行って改変することは当然だろうけれど、
さりとて明治憲法(的なもの)にすべきなどとはまったく思えない。
国民主権と象徴天皇制は現憲法のよき基本だと考えるもの。
しかし誰が考えても、戦力不保持宣言規定はおかしいし、
きちんと「普通の国家」としての憲法には改めるべきだと思います。
そのこととは別に、今回驚きを感じているのは、ここまで露わに
現憲法の成立過程をアメリカ側が認めてしまったこと。
政治的にも、外交的にも、また国際法的にも問題は大きすぎる。
アメリカは南シナ海での中国の仲裁裁決定無視を非難する立場を失いかねない。
基本的な国際法、自然法に照らして考えて現状は異常だと明らかになった。
さすがにこのニュースについては、改憲絶対反対の朝日新聞も含めて
新聞メディアは全紙報道しているようで事実は全国民的に知らされた。
折から尖閣への中国による明白で侵略的な挑発行為、
天皇からの事実上の生前退位意向表明などの、
戦後日本国家の大きな枠組み自体についてのパラダイムシフトが
相次いで生起してきている。わたしたち日本人は前提条件抜きで
隔意なく率直に、この国のかたちを話し合うべき時期ではないのだろうか?

【中古活性化=住宅資産価値対策になるか?】

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日本の住宅価値が欧米と比較して著しく減損・下落していく現実。
欧米では投資金額相当がほぼ維持されるのに、日本の市場では
半減以下になってしまう実態に対してどうすべきか、
国レベルでもいろいろな「対策」が練られてきている。
そのなかでもメインの対策として「中古市場の活性化」が
大きな政策テーマとされてきている。こういう方向性が国の方針を受けての
地方自治体・北海道での住宅施策検討会ではじめて提起されたときから、
なんとなく違和感を持ち続けています。
もう数年もこういった議論がされてきて、施策も打たれているけれど、
このポイントが本当に国民資産500兆円毀損への有効な対策になるのか、
どうもリアリティを持てない。

国交省、国の機関は、巨大なシンクタンク機能とは言われるけれど、
そういったデータを見ていると、いかにもと思わされる。
ただ、それは官僚機構的試算であって、その通りに推移するとはならない。
図に挙げた試算は平成25年中古住宅流通促進・活用に関する研究会への
参考資料として国交省から提示されたものの一部抜粋。
それをみると、現状の世代毎の住宅取得住み替え行動に変化がない場合、
30〜44歳というもっとも活発な住宅需要世代が減少することで
9.3万戸の着工減少要因になり、
逆に50歳以上の世代は人口が増えて、1.8万戸需要増になる。
その差し引きで7.5万戸の減少になる。
このときに産業刺激施策として、50歳以上世代の「住み替え可能性」を
米英のそれ並に生み出すことが可能であれば、
需要減を押さえることが可能になるという試算のようなのです。
50歳以上の世代での住み替え需要を1.5倍にすれば若年需要減を相殺し、
2倍にすれば、差引き現状よりも10万戸の需要増になるとされる。
さらに、英米での「住み替え需要」との対比を以下のように挙げている。
これだけを見ていると、新築住宅産業振興政策の根拠と方策を
あらたに追求しているようにも見えてくる。
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しかしそもそも中古住宅の流通が活発でないことが、
住宅価値が欧米に対し半減以下になっている主要な理由だろうか?
どうも、その因果関係について違和感を持たされる。
木を見て森を見ていないのではないのだろうか?
普通に考えれば、日本の既存住宅は中古としての魅力に乏しいか、
市場がどこかで決定的な失敗を犯したかではないのだろうか。
わたしがデータで興味を持っているのは、戦後もある時期までは
住宅の価値下落はそれほどでもなかったこと。
どうもそれは、上物の価値とは別に独歩高だった土地価格上昇が
パッタリ止まった時期と相応しているように見えること。
さらに、海外ではその資産価値が減衰しないような範囲で
新築住宅が市場投入されているように見られるのに対して、
本来が良質な資産形成がテーマであるのに、景気対策の側面が強調され、
無計画な新築住宅建設イケイケドンドンで進められた日本の住宅政策は
世界的に見ると、特異な存在だったのではないかという疑問。
どうも「市場の失敗」というよりも「市場形成の失敗」だったのではないか。
こういった着想で研究資料を当たっているのですが、
住宅政策のグランドデザインのあきらかな不在を感じさせられる次第。
戦後復興と、工業近代化・都市集中が同時進行した
戦後資本主義体制が必然的に生みだした特異的市場構造ではという
そういった疑念が湧いてきています。
このテーマ、もっと深く研究したいと思いますね。

【9月8日札幌で「換気」最新知見シンポジウム】

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本日は講演シンポジウムのご案内です。
北海道で住宅内の温熱環境コントロールについて知見が進んで
断熱・気密・暖房・換気という4要素の解析的研究が盛んになっていった。
なかでも換気は、建物内での健康維持については不可欠なテーマ。
しかし熱収支で言えばロスになることであり、
もっとも微妙なテーマであり続けてきた。
まずは吸気のみ機械コントロールする第3種換気が導入され、
ダクト式のパイピング設備が導入された。
その後熱交換式で、吸気も排気も機械コントロールする
第1種換気が導入されたけれど、
旭川など、マイナス30度にもなる地域では熱交換率が
カタログ値との間で大きく乖離する問題も出たり、
排気口周辺が結露凍結してしまうなどの事例も報告されてきた。
北海道では、そういった経緯からもっとも寒冷な旭川での実証実績が
大きな市場価値を持って推移してきている。

そのような流れの中で、ZEHあるいは、北海道で特例が認められた
Nearly ZEHへの対応を巡って、再度換気への関心が高まっています。
昨年東京で開催されたという換気についての最新知見シンポジウムが
9月8日に札幌で開催されると言うこと。
長年、北総研で寒冷地の換気を研究されてきた研究者と
建築研究所で研究されてきた研究者が論議を交わす機会。
当社も「後援」しております。以下、ご案内。

「2020年を見据えて寒冷地住宅の換気を考える
シンポジウムイン北海道」
〜昨年秋・東京のすまいる・ホールにて開催された換気シンポジュウムを
同じ顔ぶれで北海道にて開催します。道内ではZEH・NZEH等で
換気について各地で議論がされているようです。
今回は9月にIBECから発売される予定の
「住宅用機械換気設備の評価と計画・ダクト式機械換気設備の
省エネルギーと維持管理・ライフサイクルに関するブック・レット」を教材にして、
関係した先生方を講師に講演会・パネルトークにて寒冷地・北海道内の
換気の有り方について語り合いたいと思います。
非常に忙しい先生方が揃う貴重な講習会と思いますので
皆様多数の御参加をお願い致します。当日の詳細については
別途案内させていただきます。先ずは申し込みをお願い致します。

日時・平成28年9月8日(木)13:00〜17:00(受付12:00〜
場所・札幌市中央区南7条東1丁目1-1
リンナイ(株)北海道支店二階会議室(定員120名)
*駐車場有り・地下鉄東豊線・豊水すすきの6番出口3分
受講料5,000円(テキストガイドブック込/1296円税込) 懇親会会費・5000円
尚・当日シンポ終了後札幌第一ホテルにて午後5時30分頃より

<講師紹介>
●福島明先生  北海道科学大学教授
「住宅換気の課題寒冷地の実態と問題」予定
●澤地孝男先生  国交省国土技術政策総合研究所・建築研究部長
「テキストのブックレットの説明」予定
●林基哉先生  国立保健医療科学院建築施設管理研究統括
「換気量と健康影響の実態調査に関する報告」
●田島昌樹先生  高知工科大学准教授
「換気は何故必要か?基本編と自立循環に関連した話)

主催・問い合わせ先
ソトダン21事務局アキレス(株)北海道営業所(担当・土田)
FAX・0133-73-9590 E-mail shidayachi2727@gmail.com

【人類の「手型」生存戦略に続く、他の動物は?】

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〜霊長類が長い進化史を通じて採用してきた遊動生活。
不快なものには近寄らない、危険であれば逃げてゆくという基本戦略を、
人類は約1万年前に放棄する。ヨーロッパ・西アジアや日本列島で、
定住化・社会化はなぜ起きたのか。栽培の結果として定住生活を捉える通説は
むしろ逆ではないのか。生態人類学の立場から人類史の「革命」の
動機とプロセスを緻密に分析する。(講談社学術文庫)〜
という引き文句がきっかけで読んでみた「人類史のなかの定住革命」。
文化人類学という学問領域が存在することを初めて知って味読した。
著者の西田正規先生は筑波大学名誉教授とされ、著書も少ないけれど、
本当に刺激的な考察で、まったく魅了された次第です。

そのなかでわたしが驚愕させられたのが、
脊椎動物の進化過程で、生き残っていくための「生存戦略」で、
多くの動物が、外界を認識判断するための脳よりも前にある器官を
進化させてきたという件でした。
多くの動物ではそれは「口」であるのに対して
「手」がそれに相当したのが、霊長類であったという論理。
樹上生活時代に、手の筋肉が鍛えられていって、
そのなかの中型霊長類が、オナガザルなどの尻尾を発達させた類との
樹上生活テリトリー戦争に敗北した結果、
地上生活に移行して、人類に向かって進化を開始したという説。
写真はきのう紹介したお店で遭遇したリスさんですが、
かれらもまた樹上生活に適合した生存戦略を持っており、
このような2足歩行をときどき見せてくれる。
こういった姿は、なにか「化け物」感が付きまとってくるのですが(笑)
わたしたちの遠い先祖の行動様式を見せられるからなのかも。
なにか他の動物もわたしたちを後追いするのではないかという
DNA的な恐怖感が沸き起こって来るのかも知れない(笑)。
しかし4足移動の場合には、より俊敏な移動が可能なのに対して、
この2足の場合は俊敏さでは後れを取ることはあきらか。
オリンピックの100m走では、人類はたぶん中程度順位くらいだろう。
で、2足歩行に移行したときに適度に運動能力を高めたうえで
自由な手の活用が可能になったわれわれは、外界のファーストコンタクトを
手に託して「考える」ことに挑戦していったのでしょう。
それこそ口より先に手を出すというように生存戦略を確定させた。

写真にこの様子を撮りながら、
わたしの読書体験の中でも、一番初源的な驚きを得た
この本の情報世界にふたたび気分が向かい、再読を始めています。

【食遊探訪。千歳ガーデンカフェ MEON】

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お盆ですね。
みなさんいかがお休みでしょうか?
あ、この時期が忙しい方もいられるのでしょうね、お疲れさまです。

わたしどもでもこの時期は休暇であります。
ただ、8.26に講演が控えていて宿題はあるので、
休み中に仕上げなければならない。のですが、
早朝に迎え盆の墓参りを済ませ、カミさんの実家の庭から花を摘んできて
わが家の仏様コーナーにデコレーション。
父母のお位牌にたくさんお経を上げて、しばしの静かないっとき。
で、気持ちもすっきりとして、カミさんと支笏湖方面へ。
久しぶりの水辺と秘湯・丸駒温泉で入浴後、
カミさん情報の「ガーデンカフェ」というお店探訪であります。
支笏湖というよりも、千歳市内からクルマで10分程度の立地。
行って見たら、知人の設計者・井端明男さんの設計の建物でした。
最近、こういう店舗とか住宅とかの見学数が少ないかも。
やや反省しながら、たのしく「取材」させていただいていました。

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建物はエントランス側はゆるやかに弧を描く壁があって、木が張られている。
門から入っていく外庭にはイングリッシュガーデンの草花が満艦飾で
建物はその背景と化していて、建築的主張は一向に見えてこない。
中庭に回って建物を見ると、こちらも閉じられた円弧状の建物外観。
さらに内部から見ると、エントランス側の壁面はコンクリートの自立壁で、
それに対して丸太で屋根の骨組みが掛けられている様子がわかる。
受けている中庭側の壁面は木造で仕上げられているように見える。
どうも「混構造」のようであります。
入念にデザインされているけれど、素材の質感を簡素に見せている。
イングリッシュガーデンそのものが、一見自然の味わいを見せていながら
ディテールに徹底的にこだわっているように建物もそんな印象を与えている。
久しぶりに丹念にデザインされたいごこちの良さを味わえた。

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あ、食事は洋食系で
固めパリパリピザのようなのと、ポトフをいただきました。
どちらも素材の旨みが絶品のおいしさでした。
ちょっとわかりにくいかも知れないけれど、行ったらトクした気分のお店でした。

【不祥者による酒瓶ポイ捨て被害への対処】

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事務所の敷地横には犬走りの砂利を敷き込んだ幅1.5mほどの
通路が約20mくらい続いております。
そこに1〜2年ほど継続的に判で押したような軽犯罪被害が続いている。
大体が晴れた夜の明けた朝、ワンカップのお酒の瓶とプラスチックや
金属のふたの3点セットがポイ捨てされている。
日中はそういった人物の目撃情報はなく、
どうも早朝の時間にこうした迷惑行為は行われている様子。
お隣のマンション駐車場に面しているので、
事情を話して管理人さんなどに協力をお願いしているのですが、
そちらの情報では監視カメラにそれらしき不審者の動きは撮影されている。
なんと、管理人さんは警察にも届け出てくれていたそうです。
容疑者不祥なので、なんともしょうがなく、
繰り返し、積雪のない時期にはほぼ毎日、このゴミを処理するのが
わたしの出社時のルーティンワークになっている(泣)。
ということで、業を煮やしたので、
ついに一念奮起して11日の休日に写真のような立て看板を作って
その場所に立てたのであります。
わが家にあった棒状の板きれを支柱にして、段ボールで平面を作り
そこに表裏にA4の紙に不祥者に向けたメッセージを書いて
雨に濡れないようにビニール袋でくるんで、テープ止めして作成した。
まぁまぁ、これでなんとか効果があることを念願していました。

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ダメでした・・・。
いやはや、これはかなり悪質な犯罪行為のようです。
行為自体はゴミのポイ捨てという軽犯罪とはいえ、
このような明確なメッセージ表示に対して
それをあえて無視して行為に及んでいる。
しかし見えない迷惑行為者に対して、どのような方法があり得るのか。
きのうは中国による尖閣への挑発行為を書いたわけですが、
どんなに善良に対処していたとしても、こういった不祥者による行為には
やはり有効な対応策はなかなかない。
冷静に対処の方法をさらに考えていかねばならないようです。
ふ〜〜〜む。