本文へジャンプ

平泉という夢のあと

6749.jpg
東北版のリプランを発行しはじめてから
当然ですが、東北各地を取材で訪れるようになり、
いきおい、東北の歴史に関心が向かっていきます。
北海道では最近、考古的な年代でのいろいろな発見がありますが、
やはり文字による記録が残された、手がかりのある歴史的事実の集積は乏しいので、
なかなか実感を伴って歴史を再構築しにくい。
そうした意味では、歴史的事実が明確な東北の歴史は
わかりやすく、実に興味深いものがあります。
簡単に言えば、東北って、ヤマト国家との緊張関係の歴史であって、
それも敗者の側の歴史ということが、わかりにくくしてきたということのようですね。
しかし、わかりにくいというだけであって
富の集積であるとか、そういう部分ではヤマト国家と
それほどの乖離のある存在ではなかったと思えるのです。
この写真は、平泉の中尊寺一帯の宗教施設群のなかにある 
能楽堂の全景写真ですが、権力の正統性の担保としての宗教施設に
これだけの建築を遺してきた経済力は、すごい。
ヤマト国家と東北の関係は、
比較的早くからその国家権力のなかに組み入れられていた宮城県以南の地域と、
平泉を中心とするような「奥六郡」以北地域との間で、
実に複雑な推移が展開してきたようです。
わかりにくさというのは、ヤマト政権の側からだけ見た歴史観では、
よく見えにくい事態の推移が主要にあった、ということを表しています。
平泉・奥州藤原氏の時代になると、
明確にヤマト朝廷国家とは一線を画したひとつの王権として成立していたといえます。
この平泉が滅ぼされたのは、関東に新制度国家を設立した関東武士団によってです。
この時期というのは、後の戦国時代以上に、権力争闘が熾烈であり、
本当であれば、日本にはいくつもの国家が存在しても不思議ではなかった
というような様相を見せていた時代だと思います。
奥州藤原氏というのも、自ら「俘囚の長」であると宣言していた、
ということですが、どうも感覚として独立国家を運営していたと自覚していたと思われます。
<俘囚>っていうことばは、ヤマト国家の側から東北北部に暮らす人々を
蔑んで呼んだ言い方なわけで、それをあえてこうして表現するというのは
そこに強い意志の存在を感じます。
ヤマト国家の側からは、律令制度での官位を与えたりして懐柔しています。
しかし、それに対して別に上京して臣下の礼を取った、というようでもないようです。
平家による宋との交易による、いわば貿易立国的な志向性、
一方で形骸化していたとはいえ、一応国家としての統治機構としての
律令体制を維持していたヤマト朝廷国家。
さらには、ヤマト国家の土地経済政策の破綻の結果、自立を志向した関東新国家、
頼朝を盟主と仰いだ関東武士団による独立の動き。
そしてこの平泉を根拠地とした奥州藤原氏の覇権成立地域。
ちょうど、関東新国家が武権として、全国制覇していく過程で、
こういうような政治状況が生まれていたようですね。
後の戦国期のような、覇権争奪という側面はそう大きくはない、
むしろ、それぞれが自立的な方向を志向していた時代のようです。
こういう時代は、普通に考えればそれぞれの独立国家による
外交関係と捉えた方が、よりわかりやすいし、当人たちも、
「日本」という統一国家意識というのは、特段強くなかったのではないかと思います。
藤原氏の「俘囚の長」という発言を、
歴史のなかでとらえたとき、そういう雰囲気を感じ取ることが出来ると思います。
っていうような、夢想を抱かせる平泉の建築群です。
久しぶりに、歴史のテーマでした。

B級グルメ国道4号「斉藤うどん店」篇

6738.jpg
1週間ほど前の東北出張の時に
国道4号線を宮城県栗原市から岩手県一関市にさしかかるあたりで
ふと目にした店が「斉藤うどん店」というお店。
お昼時間を過ぎていたので、まぁ、とりあえずいいか、と立ち寄った次第。
こういう初めて立ち寄るお店って、
入るかどうか、どんなポイントがみなさん、決め手になるものでしょうかね?
まず第一に、腹の減り具合加減がありますね。
これがまず、第一の基準になることは疑いがありません。
腹が減っていて、周辺に食べるところがなければ、考える余地はない。
ただ、商売で考えれば、いまどきそんな基準だけで、きてくれる客はいない。
そうすると、立地条件をわきまえた上で、見た目のメッセージ性を考える。
その辺が、建物としても、看板その他のメッセージボードも、問題になってきますね。
この店の場合、写真は掲載しませんが、ボード類はまずまずなのに、
建物が、なぜか、輸入住宅風なんですね、それもまぁ、ローコスト系の。
うどん屋といえば、基本的には和風だろうが・・・
って、ちょっと突っ込みを入れたくなるイメージでしたね。
要するに、入るまでは瀬踏みの難しい雰囲気でしたね。
ただし、「ごぼう天うどん」「比内地鶏親子丼」などといった
宣伝ボード類は、そう悪くはなく、胃袋感覚を直撃する。
っていうような前置きで、入って、案の定、輸入住宅風の似合わない内装。
「大丈夫か・・・」という不安が募ってくる。
でも、まぁ、気を取り直して、ランチ時間の外れ寸前のごらんのメニューを注文。
お店の看板メニューをふたつ組み合わせているヤツです。
親子丼の方が、半分量くらいなので、ボリュームはあるけれど、
こっちも昼が遅れたので、おなかペコペコ。
まぁ、ちょうどいいだろうと、頼んでみた次第なんですが・・・、
運ばれて来てみると、やっぱり凄い迫力の量感でございます。
「すごいね、けっこう・・・!」とかと、店員さんに言うと、
にっこりほほえんで「頑張って食べてください」と優しいお言葉。
さて、こういうふうに目の前に並ぶと、
なにから箸を付けようか、迷うところですが、
やはり看板メニューに敬意を表して、ごぼう天から。
って、これがう・ま・い!
ごぼうの掻き方が繊細で、ふんわりしていまして、大きいけれど、
わりと軽く、どんどんいけるんですね。
付け合わせの半熟卵、きつね、ちくわ、ワカメもいいコンビです。
と、ひとわたり具材を食してみて、
こんどは、左の親子丼へ箸を、回してみる。
たまごの柔らかい仕上げが、「比内地鶏」っていううまみを感じさせてくれる。
鶏肉は、ちょっと大きめに切られていますが、
肉質繊維の口中での別れ方が、なかなか小気味いい。
噛んでいっての肉汁の広がり方も、いいハーモニーであります。
味付けは、ちょっと軽めで、つゆだくさん系。
というような食感を楽しんで、やおら、うどんのつゆをレンゲで一口すすったあと、
ようやく具材の下の、うどんにたどりつきました。
これはけっこう、さっぱりとした細麺風というわたし好み。
つるつる、すーっという食べ応えが、薄めの味付けもあっていい感じ。
あとはもう、いろいろな食材をあちこち、バトルロイヤルで。
しかし、具材を平らげて、うどんを半分くらい食べて
丼の方をなんとか食べきったあたりで、胃袋からは満腹信号。
こういうところでやめられれば、ダイエットの必要もないのでしょうが(笑)、
ここまでくると、止まらなくなる。
でもまぁ、しかし、うどん8割方かたづけたあたりで、さすがに定量。
店員さんに、参りましたと挨拶して、許してもらいました(笑)。
そのうち、ブログに書こうと思っていたのですが、
食べたのは、2月3日でした。で、住所とかはインターネットででもわかるだろうと
先を急いで、店を出ちゃったのですが、
どうも、yahoo電話帳でも電話番号なども調べられませんでした。
特段、チェーン店でもないようなので、
お近くの方しか、わからないお店の話題になってしまって恐縮です。
でも、今度も近くを通りかかったら、もう一度、入ってみたいお店でした。ごちそうさま。

函館朝市散歩

6747.jpg
世間は3連休に突入中のなか、
またまた節句働きの講演を函館で行ってきました。
前日まで東京で、飛行機で移動。
ひさしぶりに函館空港を利用しましたが、
すっかり小綺麗に一新している印象を受けました。
札幌から函館に入るにはふつうは車で行くし、
用務先が限られている場合で汽車。
なもので、空港を利用したのって、考えてみれば以前、1度、
函館から東京へ飛行機で移動したときくらいでした。
空港から市内までは、時間もわずかで、観光都市らしく
道路脇の店屋さんもずいぶん活気がありそうな雰囲気。
これもずいぶん新鮮な思いを抱きました。
ホテルは函館駅前の新装開店のものでしたが、
駅前も、昔を知る身としては、「え、これ、どこよ?」と
感嘆させられるような変貌ぶり、というかやたら空き地が目につきますね。
一時期、すっかり駅前の大門地区の衰退ぶりが伝えられていましたが、
大規模な再開発はいったい、どうなっていくのでしょうかね。
翌朝、やっぱり函館に来たら、ホテルでメシを食うよりは、
ということで、朝市をぶらついて参りました。
いろんな店店の看板が小綺麗に変わっていて、清潔感を感じますが、
なんか、函館らしいローカルな味わいが薄れてきている感じもありますね。
写真の店などは、完全に観光客の足下ウォッチ価格な気がします。
いかって、むかしは大衆的なもので、それこそ大盛りいくら、っていう
そういう食べ物だった記憶がありますが、これではふぐとも変わらない高級魚扱い。
どうも、あまり感心いたしませんね。
それと、観光客で気になったのが、おおくのアジア・台湾などからのみなさん。
ちょうどホテルでもたくさんの方が団体で来ていましたが、
こういうとき、どうも同じアジア人なのに、言葉を交わしたり出来ない。
なんか、英語を使うのも変だと思うのですが、
先方のみなさんも、あまり声を掛けてきたりはしませんね。
まぁ、来客のみなさんは自分からコミュニケーションは取りにくいでしょうから、
迎えるこちらから、声を掛けるべきだと思うのですが、
北海道民の側で、なにかこういうときに声かけの
運動みたいなのを考えられないかな、と思いました。
「ようこそ、いらっしゃいました」という心を伝えられるような声かけですね。
何か、いいアイデアはないものでしょうか?
そんなことがあると、きっと多くのみなさんがもう一回北海道に来てみたい、
って思ってくれるようになると思うんです。
簡単でいいけれど、ワンフレーズになっていて
感謝の思いが先方に伝わるようなそういう中国語や韓国語の
歓迎挨拶、多くの日本人がそういう声を掛けたら、
きっと楽しい交流が生まれてくるのではないでしょうか?

インターネットとメディア

6746.jpg
札幌や東北にいると、なかなかメディアというものとの情報接点が少ない。
日本の場合は、このメディア分野というのは、
非常に中央集中的な業界なのだ、ということが明瞭ですね。
新聞メディアは、当然のように全国紙のみではなく、
どんな県紙、といわれるローカル新聞社でも、広告の窓口をメインにした
東京支社を持っているし、持たざるを得ない。
地方紙では、東京支社勤務がエリートの条件になっている世界。
テレビの世界は完全に、ネットワーク体制の世界であり、
なおかつ、保護された免許許認可ビジネスという
極端な言い方をすれば、歴史的にもきわめて特殊な存在ではないかと感じる。
たとえれば、土地公有制の古代世界で、
貴族や大寺社といったひとにぎりの連中だけにしか許されなかった、
権益としての土地私有制・荘園制度みたいなものになっている側面が大きい。
わたしの取り組んでいる雑誌の世界でいっても、
第2次大戦後の混乱期に、鉄道輸送という流通手段が権利化して
大手取り次ぎ、というきわめて特殊な世界が出現し、
事実上、出版社というものの固定化、既得権益化が進んだ世界になっている。
そのなかで、基本的な流通自体が東京発でしかあり得ない世界なので、
地方ローカル出版では、いまどんな潮流になっているかすら、
なかなか、情報として捕まえにくくなっている。
とくにインターネットという、情報の世界での巨大な変化のパワーが
本格的に状況変化をもたらしてきている時代には、
その変化の状況を、つぶさにチェックすることが
なかなか、地方では出来にくくなっている。
東京一極大集中というのは、どうもインターネットの出現でも、
それが促進されていくというのが、実態のように感じます。
地方にいるだけでは、情報の残りかすのような断片をつかむことが多い。
いずれにせよ、いまは変化は根源的になってきている。
情報の世界が、大きく構造変化していく寸前の状況ではないか、
という実感を強くしています。
こういう時代に、先を見通しながら舵を切っていくのって、
まぁ、チャンスもあるわけなので、いい時代だとは言えるのですが、
既存の羅針盤の多くが、ほぼ使えないという厳しさはありますね。
なんか、へんなブログで、申し訳ありません。
<写真は秋田県で見かけた廃墟のビル。けっこう、こういうの、好きなんですけど・・・。
別に、既存メディアの行く末を暗示する意図はそう強くありません(笑)>

ディズニーランドの広告作戦

6744.jpg
東京で参加している印刷関係のイベントセミナーで紹介されたチラシのお話。
って、いっても巨大でして、なんと、新聞全面の2倍の大きさ。
ご存知、ディズニーランドが折り込んだチラシで、
名古屋地区に集中させた広告作戦だったそうです。
これを見た人は、きっとびっくりしたでしょうね。(笑)
表側が、ディズニーランドのイラストマップになっている。
裏面には、こちらにはディズニーランドのキャラクターが全員集合している。
これを新聞に折り込んだそうですから、
当日の新聞は、新聞よりも厚い1枚のチラシ、ということだったろうと思います。
わたし自身は、どうもディズニーランドのような人工的な
娯楽施設、というものに食わず嫌いなところがあって、
家族でもなるべく話題が出ないようにしているタチなんですが、
そういうお父さんは、これにはやられた、って閉口するでしょう。(笑)
このチラシは、たぶんほとんど捨てられることはないのではないか。
きっと、居間ではないまでも、相当多くの子ども部屋には張られただろうと思います。
たぶん、相当の家庭普及率(?)だったでしょうね。
インターネットが普及してから、いろいろな変化が起こってきていますが、
そのなかで、チラシは数少ない伸びているメディア。
こういう作戦を考えるまで、元気のいい状況だ、ともいえますか。
しかし、新聞や出版全体では、いろいろ厳しい状況が進行していることを実感します。
出版社で、最大の売上規模を誇っていた講談社では、
最高売上期から、直近では、なんと3割近いダウンなんだそうですね。
東京で、いろいろなみなさんの話を聞くと、
地方で断片的に入ってくる情報の裏側、というか、
その背景のようなものがより明瞭に理解できますね。
地方零細出版が、今後どうやって新たな展開を模索していくか、
課題がたくさんのお土産になりそうな、出張に来ております。
でも、このチラシじゃないけれど、活性化へのヒントはたくさん出てきていると思いますね。
<写真は羽田空港での無線LANからいま、変更をアップしている様子。
無線LANって、緊急の時でもホント、便利ですね。感心感心。>

北上の冬の美しさを楽しむ

6740.jpg
前から「いい家出来たんで、ぜひ来てください」と誘われていたSさん家。
断熱気密といった性能面の勉強に一生懸命取り組んで、
第3種換気採用の条件で、しかも北側面に主要な窓を開けているという悪条件ながら、
熱損失係数が1.3といういい結果が実現しています。
本誌リプランを「穴の空くほど見て、家づくりに生かしました(笑)」
といううれしいお言葉。
そんな言葉通り、素材の質感を重視したシンプルな空間を楽しんでいます。
室内はすべて塗り壁と木質の素地表しが基本。
そんななかに、眺望を重視して北上川方向に開けられた木製窓。
まさにピクチャーウィンドらしく、木製の額縁に
切り取られた冬の景観が、美しく2階居間一杯に広がっています。
展勝地を見晴らす高台に位置していますが、ごらんのように
周辺には豊かな自然景観が残されているので、
シンプルにこの景観を最大のごちそうにして、暮らされている家。
友人知人が足繁く訪ねてくれるようになったそうで、
そういう意味では、やはりいい家って、そのものズバリ、
「人生を豊かにしてくれる」、大きな投資であるのかも知れませんね。
ただ、単に、寝て起きて、育てて、という機能性だけでは
本当の住まいの価値というのはわからないのだと思います。
オール電化だけれど、あえて温水循環型のパネルヒーターを採用。
深夜電力だけの給湯で、暖房をまかなっています。
低温輻射なので、暖かさの質感、空気感もたいへんまろやか。
北国住宅としては、まずこういう空気感の良さが基本だと思いますね。
その上に立って、それと調和するように、
そこで暮らすことの満足感を十分に味わえる家、それが理想でしょうね。
考えてみれば、冬の暮らしを存分に楽しんでいる家、
そういうコンセプトが明確な家って、そう多くは取材できていない気がします。
やはりそういう意味では、北海道での家づくりの方が、
こういう部分では、ハッキリと明確に志向性が表れている気もします。
その土地の自然や、景観の良さを積極的に楽しむ、
暮らしに取り入れるという考えの家づくりに
もっと、たくさん巡りあいたいものだと思います。
北上の冬の美しさを、いっぱいに楽しめたお宅でした。

若年雇用・少子化・ローコスト住宅

6742.jpg
このところ、柳沢という大臣の舌禍問題が話題になっていますね。
まぁ、この人が「少子化」問題担当大臣ということがあって、
問題が大きくなっているのだと思います。
柳沢大臣の今日の発言を新聞で見ると、
若年層の世論傾向としては健全に、こどもを産み育てたいという意識を持っている、
というのがポイントのような気がします。
そういう点では、きわめて当たり前の発言だろうと思います。
ただし、政治的には格好の攻撃材料を提供しましたね。
安倍政権の危機感覚の低さが露呈しています。
そもそも、この政権って、明確な路線論争などを経ていない、
いわば、寄らば「人気」の大樹、みたいな自民党議員だけの論理で
主な政治履歴といえば、拉致問題での人気取りだけの政治家を
いわば、御輿みたいにいただいたという政権だと思うのです。
冷静な国民の判断からすれば、どうもひとたまりもないのではないか、
そういうニオイが強く感じられる内閣ですね。
芯のある、メッセージ性がきわめて希薄な政権だと思います。
少子化の問題って、しかし、いろいろに社会に与えるインパクトは
これから巨大になっていくはずだと思います。
バブル崩壊後の経済社会が、主に新卒雇用の抑制とリストラで
それをIT化が後押しするようにして、大企業業績だけを回復させてきたのが
この間の「景気回復」の実態だったのだと思います。
そういう意味では、アメリカ型の格差社会とフランス的な若年雇用問題が
日本の社会に両方、持ち込まれてきたと思います。
それにプラスして、東京などの一極集中型の繁栄と地方の窒息という
地域間問題というのも明確に提起されてもきましたね。
そうしたなかで、若年ニートの問題や、ワーキングプア問題、
そしてその結果として、世界標準以上の、増幅された少子化が生み出されてきた。
現状が厳しくて、未来に希望を見いだせない社会で、
それでも子供を産め、育てろ、というのはあきらかにおかしい。
そもそもこういう問題に、権力が介入してくるのもおかしいのだけれど、
経済運営の問題が、税金の問題として直結してくるような社会なのだから、
やむをえない、のでしょうか。
そんな情勢を反映するかたちで、住宅業界では
ローコスト住宅メーカーが、全盛の勢いを示している。
高度成長期に、新興都市住宅地に大量に定住した団塊の世代の住宅は
それまでの伝統的住宅スタイルといえた大型2世帯住宅としての
同居型の大型住宅にはならず、
個別拡散型の住宅ニーズの方が上回っている、といえるのでしょう。
そうした結果、いまの住宅建設の主体的な顧客層である団塊ジュニア層の
支持を多く集めているのが、ローコスト住宅といえます。
しかし、やはり品質的には疑問符は付けざるを得ません。
さて、経済社会情勢が日々、めまぐるしく混沌としている中で
住宅に求められていくのが、なんなのか?
いずれにせよ、本物をきちんと見極めて選択できるように、
まどわされない建て主さんになっていただきたいと思います。
<写真は文と無関係です>

マウスとマウスパッド

6741.jpg
どこへ行くのも一緒な、マウスとマウスパッド。
あまりにも日常的なお供なので、やっぱりこだわってしまいます。
わたしはメインマシンがノートなので、まぁナシでも操作はできますが、
慣れてしまっているので、やっぱりお世話になります。
愛用しているのは、Microsoftのマウスなんですね。
OSは、あまり使いませんが(笑)、マウスメーカーとしては、チョーお気に入りですね。
今使っているのは、1年前くらいから使っているものでして、
はじめは大きさもちょっとごついかな、って思ったのですが、
使い始めると、そのフィット感や、素材の手触り、ホイールのなめらかさなど、
すっかり手放せなくなっております。
なんでこんなことを書く気になったかというと
つい先日の出張の時に、違うマウスを試してみたからなんですね。
メーカー名は覚えていないのですが、ノート用に設計されていて、
無線のハブがコンパクトなUSB装置で、使わないときには
マウスの中に収納できる、というものでした。
そうです、今のヤツの欠点と思われる部分がよりスマートになっているもの。
いまのMicrosoftのものは、USB装置がでかいんですよね。
ところが、ちょっと使ってみるくらいでは使用感はわからないもので、
本格的に使ってみたら、まったくやりにくい。
結局、出張中、イライラしながらすごしておりました。
とくに形状的なものは、慣れかな、と思っていたのですが、
こういう細かい部分って、ダメですね、フィット感は長時間使ってみないと
全然、フィーリングがわかりません。
なぜ、浮気を考えたかというと、マウスの下側の電池収納部のカバーが
旅先でマウスを落としたときに、行方不明になってしまっているからなんです(泣)。
で、それを機会に無線の親玉のUSB装置の大きさが気になっていたので、
買い換えを考えた次第なんです。
まぁ、カバーがないくらいはそう大した問題ではないのですが・・・。
この無線の使用感も、メーカーによって違いが大きいんですね。
他社のを一度使ってみて、今のヤツの良さを再確認しました。
なんというか、懐の広さが、まったくちがうんですね。
ということで、浮気に走った我が身を後悔し、元のサヤに収まっている次第です。
店で聞いたら、無線のUSB装置って、
いろいろデリケートな機器だそうで、
Microsoftでも、大きさを考えてはいるのだそうですが、まだコンパクトには出来ない
そういうもののようです、ね。
懲りましたので、Microsoftのコンパクトタイプが出るまで、我慢することにします。
それと大きさも、やっぱり、今くらいのがいい感じのようです。
パソコンはMacで、マウスはMicrosoft、この距離感がいいのですね(笑)。
それと、マウスパッド。
こいつは、以前もご紹介した俵屋宗達の至高の代表作、国宝『風神雷神図屏風』
国立博物館バージョンです。
前に紹介したのは、風神のほうなんですが、いまは
それはカミさんにプレゼントしまして、わたしは雷神のほうを使っています。
風神雷神で、ワンセットになっているんですね。
これも、手放せませんね。
ユーモラスで、豪華な金色の極彩色。まさに天才のきらめきを感じます。
仕様の素材感も、たいへんフィットいたしておりまして、グッドです。
ということで、Microsoftと俵屋宗達。
すっかり手放せない、手先のお気に入り、御用達なんですね。
どうも、変なブログになってしまいました、申し訳ありません。ではでは。

北上展勝地冬景色

6739.jpg
最近、週末は東北各地で取材が入っております。
きのうは北上市内・展勝地のすぐちかくの住宅取材。
ことしは記録的な暖冬で、って言っていたら、
本格的な積雪がやってきましたね。
わたしは前日に北上に入っていたので、問題はありませんでしたが、
盛岡在住のカメラマンさんは高速が安代から花巻までストップ。
この区間は、だいたいこの時期、やられますね。
仙台から来るスタッフも、仙台がこの冬初めての本格的積雪で
これも、時間には遅れそうという状況でした。
まぁ、忙中閑、ということで。
写真は北上川添いの展勝地を対岸側から狙ったアングル。
サクラの並木で東北の3大名勝地に名を連ねる展勝地ですが、
この冬の季節もいい雰囲気ですね。
ちょうど対岸側で眺めの良さそうなロケーションにあった喫茶店前から撮影。
お店のママさんは、ご主人の実家ということで、北上に来られて5年ということ。
前は神奈川県相模原にいたそうですが、
自然の景観の素晴らしさには、毎日感動させられているというお話。
展勝地の、こちら対岸側からは、朝日が昇ってくる様子が見られるそうで、
神々しいばかりの景色が眼前一杯に広がるのだそうです。
「ことしは、ハクチョウの数が少ないのですよね・・・」
とのこと。シベリアからの飛来自体が減っている、というより、
ボランティアで餌付けしていた方が老齢で
毎朝の餌付けを断念したことが大きいのでは、
という情報をいただきました。
でも、ちょうど写真のように、車で来て餌付けをしている方がいました。
そういえば、この展勝地の桜並木自体も、地元の篤志のかたが
植樹し続けてきたものが、80 年ほどの時間の経過とともに
いまや、公共財になってきたのだ、ということも聞きました。
これから、団塊の年代がリタイアの年代を迎えるようになって、
こういうボランティアの活動が盛んになっていくものかどうか。
しかし、こういう自然の良さを理解している人が、
ふたたび地域に回帰しはじめていることは事実なので、
全国ですこしづつ、こんな展勝地のような事例が
増えてきてくれると、日本もまだまだ、まんざらでもない、と思えますね。

日帰り温泉・宮城三本木「三峰荘」

6737.jpg
国道4号線を仙台から岩手に架けて北上中、
いろいろなモデルハウスなどを見学してみました。
ふだん、あんまり、ローコスト系の住宅って見る機会がないのですが、
坪単価いくら、って大きく書いている某社の
説明を聞いていたら、なんと、吹き抜けやバルコニーも
面積に入れて計算するのだそうですね。(驚き!)
確かに、「坪単価」っていう概念はあいまいな指標なので、
それをどういう風に使うか、自由ではあるとは言えるでしょうが、
だからといって、法規上、床面積には算入されないものを
建築のプロの側が、一般ユーザー向けに広告の手段としているというのは
ちょっと、頷けない部分があります。
家自体は、新建材だらけの寄せ集めっぽいもので、
最低床面積35坪以上、ということから計算すれば、
実際に建てられる住宅コストは、宣伝文とはかなり乖離していると感じますね。
それで、気になったので、インターネットで調べてみたのですが、
どうも、かなり口コミ評判というものに、相当に神経を使っているようです。
いずれにせよ、ユーザーのみなさんは冷静に対応していただきたいと思います。
っていうような、仕事関係の調査は別の機会に(笑)。
道すがら、ちょっと気になる温泉看板があったので、つい寄ってしまいました。
大崎市三本木っていう、ちょっとゆかりを感じる(笑)地名ということもありまして・・・。
入浴料が500円と格安!
これ以上かからないところは、某社もきちんと学習して欲しい(笑)。
温泉の効能書きは、
●温  度 / 47.3度
●湧出量 / 540㍑/min
●P H 値 / 6.5(湧出時)
●知覚的試験 /無臭、淡黄色で
        かすかな炭酸味を有する
●泉  質 / 単純温泉
●泉質の適応性 /  
神経痛・筋肉痛・関節痛
五十肩・運動麻痺関節のこわばり
  うちみ・くじき・慢性消化器痛
  痔症・冷え性・病後回復期
  疲労回復・健康増進など
となっております。
お風呂は、やや褐色っぽい色合いで、美人湯系のつややかさ。
内湯、サウナ、露天風呂と完備していまして、
好天だったので、外で寝そべったりしておりました。
それとよかったのが、箱風呂、桶風呂。
ちょうどひとりで入ると、お湯があふれかえって、贅沢気分。
全体に豪華ではないけれど、きちんと清潔感があり、
従業員さんも、きびきびとしていて好感が持てる。
温泉って、入ってから翌日の目覚めのさわやかさ、がわたしの評価ポイントなんですが、
けさは、あれっていうほどの、さわやかさでした。
それで、これはいいお風呂だったな、ということで書いている次第です。
ちょっとめげた住宅産業界の汚濁にも、きれいさっぱりした気分ですね。(笑)