



先週金曜日夕方に札幌帰還。
で、翌日土曜日には案内いただいていた建築家・五十嵐淳さんの
北見でのオープンハウスに行ってきました。
北見は札幌からおよそ300kmですが、
旭川から回っても、十勝から回ってもどうもほとんど変わらない距離。
どっちにせよクルマが便利なので、往復600km超をカミさんと運転シェアで。
北海道の場合は、これくらいの移動距離は結構頻繁に通う範囲。
東京ー名古屋手前、豊橋くらいまでの距離で、
しかも最近はほぼ全線高速道路、もしくは高規格道路なので、
そうは感じない移動距離であります。
五十嵐淳さんは、道北・佐呂間居住の建築家ですが、
最近は札幌にも事務所を構えている。
今回の建物、開口一番「どういったコンセプトで?」
と聞いたら帰ってきた答は、表題のようなあいまい表現(笑)。
施主さんはこの建物を職住一体として使われるそうですが、
「どんな建物か、よくわからないくらいにして欲しい」という要望だったとか。
北海道の建築家の中でもモダンアート的志向の強い五十嵐淳さんに
設計を依頼するだけはあります。
仕事としては酒類販売、それもブランド日本酒専門に扱うお店ということで、
どっちかというと「わざわざ店」といった線を狙っている。
店舗部分は1階で、ごらんのような動線に沿ってカウンター越しに
お店のスタッフと会話しながら、自分のお酒の好みを伝えたりして酒を選んで
奥の冷蔵ケースから自分で好みのお酒をピックアップして
それを持ってこのR状の「店舗空間」に戻って精算して帰っていくという流れ。
一方で店舗側は、冷蔵ケースのとなりにストックヤードがあって、
裏口側から、在庫補給がワンウェイでできるようになっている。
「ちょっと変わっていてなに屋さんかわからない」印象的な外観で
入って見たら、合目的的な「動線」計画に沿った「間取り」になっていて、
その動線通りにスムーズに機能を使い切ることができている。
「まぁ全部が廊下の中にいるようなものですね(笑)」
なんですが、じゃぁ、生活の場である2階は?
こちらのご家族構成は夫婦2人だけ、ということもあって、
もちろんながら、こちらも「ほぼ廊下」。一部開口で膨らんでいる場所に
安楽椅子的な空間があって、ここの対面にテレビの想定位置。
この壁間の距離はおおむね2.7mのスパンと聞きました。
これくらいの距離感があると、居室の壁間とも言える「兼用可能」なスパン。
ほかの空間もこのモジュールで構成されていますが、
どの空間も十分に「用をかなえて」いる。
ただし2階は天井高さが3.6m程度となっているので、
そういったことが人間の空間認識で開放系、プラス方向に働いている。
でも施工は大変そうであります、このR形状。
事実、数社の工務店から断られたのだとか、
構造は木造ですが、このRの曲面を作っていくのは手間も時間も掛かる。
3次元曲線に沿って構造材柱をどのような「向き」に立てていくか、
その柱にどのように「梁」を掛けて行くか、
外壁側でもプラスターボードを曲面加工して貼り合わせている。
さらに2階では住居部分でもあり「付加断熱」分、外壁が1階よりも膨らんでいる。
そういった部分の納めはどうなっているのか、
また、外壁は木を張っていますがそれも「下見板張り」ならぬ
いわば「横見板張り」仕上げ。下地の組み方は?などなど面白い。
・・・まぁ、いろいろアバンギャルドなモダンアート建築なので
どう作っているかについて、興味は尽きませんでした(笑)。
施工は網走市の石川建設さん。五十嵐さんのファンでもあるので、
相当に頑張ってくれた、と五十嵐さんも絶賛されていました。
建物はAEONのほど近くで目抜き通りに面している。
たしかに不思議なモダンアート造形で、「なにさあれ?」と興味は惹かれる。
イマドキの消費者心理として、こういう方が「そそられる」かも。
五十嵐さんの建築、コンセプトから考えるとかなりわかりやすい。
またかれが近作でよくこだわっていた「動線」計画をメインにした建築。
それも、成熟したわかりやすさを持っていると感じました。
Posted on 7月 2nd, 2018 by 三木 奎吾
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写真は、沖縄からの帰路一時逗留した福岡・博多の「町家」空間。
日本の都市住宅ではこういう「中庭」空間が普遍的に存在した。
その経済力によって、空間性の「格差」は存在したし、
また日本一円、北海道でも日本海側の酒蔵などの建築施設では
ほぼ同様の間取り構成での空間がしつらえられていた。
ただし写真のような艶やかな植栽、高温多湿な風情は年に数日しかなかった。
こうした空間性には北海道から遙かに訪れるエトランゼとしては
民族的空間郷愁はたっぷりと持っております。
沖縄的な言い方では「雨端〜あまはじ」、一般的には濡れ縁、
という、室内であるか外であるか、あいまいな空間越しに
「管理されたそと」としての中庭でたっぷりの湿度貯蔵と水分蒸散機能を
同時に果たすような植栽、中庭をながめ、
なお、その水分保湿、蒸散機能の結果、室内側に「微風」も感じられただろうと
そのたたずまいを感受することも認識できる。
こうした空間性、雨はじでのいごこちのここちよさは素晴らしいと思う。
ただし、この「いごこち」はきわめて刹那的でもあると思う。
第一、不確実性の方がはるかに勝っているだろう。
やはり蒸暑の一時期だけ、その快楽性を発揮する空間ではないか。
このままの空間で雪がそこにうずたかく積もったら危険ですらある。
さらにこうした快楽性は、現代の高断熱高気密空間でも
建具などの「開閉」の工夫で十分に実現も可能だろうと思われる。
そうすることで、蒸暑以外の季節にも建物の空間快適性は高められる。
沖縄でのあらたな高断熱高気密空間の胎動は、
こうした建築の進化がまったくシームレスにあり得ることを語っていた。
それにしても、と思う。
日本の知識人のありよう、その文化というものは、
多分に「情感的」というか、情緒的な部分が多いのだと。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」とか、「武士は食わねど高楊枝」文化。
そういう「ガマンを強いる」ことが、まるで高級な心根であるかのように
生活文化的に無理強いして拡散されてきたのではないか。
日本文化でも民家の系譜にはそういうやせ我慢の発想はないと思う。
一方で人類は普遍性を持って、生活を進化させてきている。
その知恵と工夫を大いに活かして、いごこちをも「科学」する、
そういった態度、姿勢が建築人には不可欠なのではないか。
最近2020年断熱義務化へのアンケート結果の開示がされつつあるという。
そこでは、作り手・設計者のなかから「表現の自由」みたいな論から
断熱義務化を否定する声がアンケートには出ているとされていた。
ことはアンケート結果のことであり、自由に思いを書くことは否定しない。
しかしそれを盾にとって、進化を拒否することが喜ばしいこととは思われない。
Posted on 7月 1st, 2018 by 三木 奎吾
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きのう、沖縄〜福岡から札幌まで帰還いたしました。
さすがに南北に長いニッポン、沖縄では蒸暑そのものの重たく熱い空気。
福岡では、梅雨末期の大雨に直撃されて飛行機が遅延。
ようやく着陸できた北海道では降り立った夕方6時ころの気温は17度。
13度ほどの気温の違いですが、空気の重量感もまったく違う。
やっぱり違う国がこのニッポンには多数存在している。
そういう実感を持たざるを得ませんね。
で、ようやく帰還したのですが、本日は北見に行く予定。
朝一番で出発して、帰りはノンビリ帰ってこようと思いますが、
いずれにせよ、トンボ帰りであります。
で、急ぎ写真整理してブログを書き始めたら写真ソフトが調子悪い。
多少は写真修正して加工を加えるのが常なのですが、
それができないということで、
ふと、この中村家住宅の写真を見てみたら、
とくに気を使って写真を取っているわけではないけれど、
どの写真を見ても、水平垂直の均整が了解範囲に収まっている。
・・・っていうことに初めて気付いた次第。
そういうふうに考え始めてみたら、中村家住宅というのは、
寸法とか、距離感とかの基本的な建築要素がきわめて優れているのだと
いまさらながら、思い知らされています。
例えばこの写真ですが、水平ラインの琉球石灰石の壁による
空間グリッド企劃がまことに明瞭に示されている。
その企劃されたなかに美しい植栽が施されていて、
空間がしつらえられているのですね。
そういった「原設計」については、何度も修復されてきた建物ですが、
基本的には踏襲されてきたに違いない。
「どこをどう撮っても、構いませんよ」
っていうように、この原設計者・中村賀氏さんからはるかな時間を超えて
語りかけられているように感じさせられました。
この原設計者は中城城の設計者でもあり、より意志的な水平線、垂直線に
嗜好が向いていたのかも。こういう民家なのに
素性のあきらかな建築家住宅であるという意味でも、稀有な建物ですね。
ちょっと不思議な感覚を持たされました。
では、急ぎ北見に出発なので、本日はこれで。
Posted on 6月 30th, 2018 by 三木 奎吾
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最近、沖縄では木造住宅がブームになっているようです。
その作り手は基本的には本州から参入してきた大手パワービルダーであり、
そうしたかれらは基本仕様として断熱などは行っている。
一方で、基本的にはこの地域では断熱はいらないと国の基準ではなっていて、
きのう聞いた情報では2020年に向けても
この状況は変わらない方向であるとされていた。
そのような条件下で、県外大手ビルダーの市場席巻が起こっていて、
ユーザー側でも、ふつうに断熱した住宅の良さが伝わってきているようです。
寒冷地の人間からすると、よくわからない逆立ちしたような状況。
地域ビルダーが断熱に背を向けているのに対して
普通の感覚により近い規格大量生産派が受けている。
なぜ断熱をそこまで毛嫌いするのか、
反断熱の守旧派というような構図に思われてならない。
まぁそうはいっても、こちらはエトランゼであり、
それぞれの考え方のありようについては関与のしようもないし、
というように考え、その暮らし文化のエッセンスだけを理解したいと接してきた。
今回のPVソーラーハウス協会さんの沖縄総会では、
そうした立場から一歩踏み出して、具体的住環境論が交わされて、
たいへん興味深い展開になっていました。
PVソーラーハウス協会では沖縄の住環境革新のために立ち上がった
数社の地域ビルダーさんと協働して、長期的取り組みを行ってきている。
その結果、本州地域、場合によっては北海道の標準的断熱仕様と
大差のない住宅建築も実験的に行われ、その住宅も見学してきた。
おだやかな温度空気吹き出しによる全館エアコン連続冷房で、
こうした断熱空間はいごこちのよい住環境が実現されていた。
今回の視察、研修を経て、温暖地域・蒸暑地域についての
市場動向、ユーザーのホンネ認識、生活伝統文化など、
いろいろな側面からの多角的な情報を得ることができました。
寒冷地だけでなく総体としての住環境認識について
さまざまに気付く機会を得たと思っています。
徐々にこの情報を整理して、まとめていきたいと思います。
写真はそういう気付きの一つで、
沖縄を代表する、地域の生活文化認識といえる「中村家住宅」の写真。
一番上は、講演された東大・前真之准教授による温熱環境検証画像と
「一番座」からみた参加者の様子であります。
この一番座に座っていると、いつも蒸暑の空気が一定に「そよ風」のような
空気流動をこちらの身体に伝えてくれると思います。
その空気感が、前先生の熱画像からも伝わってくる。
琉球石灰石の敷き詰められた高温空間から「雨はじ」といわれる縁側空間、
さらに室内へと温度の段階が分かれている。
こういうグラデーションが比較的高温のなかでも存在している。
温度差の中で発生する微風がカラダをなでる、このいごこちのなかにいると、
「室内にあって、そよ風がいとおしいと感じられるいごこち」が、
日本人にとって原初的な空間的快楽性の基本であるのではと思わされる。
前先生の人間温熱感解析でも、人間は発汗という調節機能を進化させた特殊動物、
というように言われていて、沖縄のような蒸暑気候のなかでも
このような温熱感体験をむしろ快楽的に受容していることに気付くのです。
「あっついね」と言いながら表情は笑っているというのは、人間は本来
暑さには対応する発汗機能を充実させている、という余裕からなのかも知れない。
わたしのような寒冷地の人間でも、沖縄に来たら、
「やったぜ、人間本来の機能を発揮できるチャンスだ!」というようにカラダは
実は歓喜しているといえるのでしょうね。まぁだから沖縄には来たくなる(笑)。
断熱をきちんとやって得られる室内環境のここちよさと、
この人間本来の発汗機能発揮的いごこち感というのは、
どうも話が平行四辺形的な議論だというように、気付いてきた次第です。
ただし、人体的特性と建築とは同じレベルでは論じられない。
そのあたりから、対話は噛み合っていくのではないでしょうか?
Posted on 6月 29th, 2018 by 三木 奎吾
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一昨日沖縄に入って、PVソーラー協会の第1回総会出席・取材。
きのうは朝から沖縄木造住宅の見学3件。
ほとんどはじめて本格的木造、それも構造素地あらわしの本格派2件と
建築途中物件1件でした。どれも見どころ満載であり、
断熱もある程度確保されている住宅で、エアコン1−2台での
室内気候管理が可能になっている、現代住宅といえるものでした。
その後は総会で沖縄における家づくりの最新情報をうかがっておりました。
ZEH率が北海道をも超えたダントツの「非普及率」沖縄の現実。
そのなかで、それまでRC住宅が「在来」であった沖縄で本土メーカー企業によって
木造住宅が大量生産されつつあることが知らされました。
そういった企業とは大手のパワービルダー系が大部分を占めており、
沖縄の建築企業からはそういった動きが従来は顕在化せず、
木造が年間800棟を超えてきた昨年の建築実績などから、
ようやく地域の作り手たちから危機認識が示されつつある状況とのこと。
そのことが、ZEHにともなって進行していることから、
これまで接触していた沖縄のビルダー・設計者からも、
「どう作るべきか」について、研究が始まっている段階のようです。
で、講演として東大准教授の前真之先生から「蒸暑地域での家づくり」について
基本認識からの概念特定、基本的方向性が示されていました。
これらの様子については、少し時間を掛けてまとめて報告したいと思います。
主催のPVソーラー・南野会長からも意向を伺いました。
本日も夕方までこの総会日程があって、取材の予定です。
なんですが、沖縄に入って久しぶりということで、
やや暑さから体調管理が必要になっておりました。
たぶん、ホテルのエアコン冷房つけっぱなしがどうもカラダによくない。
お腹にどうもやさしくない、ということで胃薬などを服用。
でも、やはり暑いので飲み物で水分補給を心がけていました。
ということで、沖縄と言えば「さんぴん茶」と思ってコンビニに飛び込んだら
写真のような、もうちょっと「医食同源」系の飲料が。
とくに最初は「うっちん茶」を購入して飲んでいたのですが、
この「おばぁの教え、健康・習慣」というキャッチフレーズ通りの飲用感。
やや「濃いめ」の飲み応えが、お腹をどんどん癒してくれる(気がする)。
これで、なんとか体調が上向きになって、お昼にはおいしい沖縄そば大盛り。
懇親会での豚肉しゃぶしゃぶも快調に平らげておりました(笑)。
で、気を良くして再購入しようとしたら、
コンビニによっては売っていない店もあり、同じキャッチフレーズの
「グアバ茶」に機種変・チェンジ。
こっちも、なかなか独特の「漢方薬」っぽい飲用感。
晩ごはんでの沖縄オリジナル・オリオンビール+泡盛といい、
どうも「郷に入っては郷に従う」ことが目立つわたしであります。
「オリオンビールは他所で飲んだらおいしくない」というのが定番ですが(笑)
さてこっちの飲料の方はどうかなぁ?・・・。あ、そもそも売ってないか(笑)
Posted on 6月 28th, 2018 by 三木 奎吾
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Replan北海道最新号でも記事で紹介させていただきましたが、
ようやく落ち着いてきた当社のリノベ工事について、
オープンハウスを開催しようということになりました。
むむ(笑)、というところですが、
ちょっと変わった外観の建物だし、中がどうなっているか見てみたい、
という方がもしかしたらいるかもしれない。
なによりリフォームの現場公開ってあんまりないかも、ということで
思い切って、オープンハウスをすることにしました。
わたしたちの仕事は情報メディア、
おもに住宅についての雑誌やWEBサイトの企画制作というもの。
そういう建築って、あんまり見学する機会はないだろうと思います。
また、コンクリートブロック混構造という建築も、
現代ではほとんど建てられにくい工法。
でも北海道オリジナルな生成・進化を遂げた建築工法でもある。
そういう建築について、理解を持っていただく意味でも
この機会をご利用いただければと思います。
場所は札幌市西区山の手4条3丁目3-29 MAP
札幌琴似中学校のグランド、バックネットに面した角地に立地。
近くには「山の手図書館」もあります。
学校と図書館という近接環境は、こういう出版メディアには相似性も。
また日程的には8.1新住協札幌支部の堀部安嗣セミナーの前日にもあたる。
一般のみなさんがどれくらい来場されるかはわかりませんが、
建築のプロのみなさんには事務所お披露目という意味合いもあります(笑)。
敷地と周辺には駐車場が7台分あります。
どうぞご来場のほど、よろしくお願いします。以下、案内記事です。
あ、わたしのこのブログの読者の方、大歓迎です。
Facebookでだけの「友だち」とのリアル会っていうのも、ありかも(笑)。
北海道・東北の住まいづくりを見つめ続けて30年。
よりよいモノづくり環境を実現するため、リプランでは創業当初から
12年間使用していた「Replan House」のリノベーションに取り組んでいます。
既存建築の価値の再発見、再生とよりよい働き方をサポートするオフィス空間を
目指して行われたプロジェクトの全貌とは?
ぜひこの機会に「Replan House」ごらんになりませんか。
〈日程〉
●7月28日(土)定員:30組 一般の方 対象 申込みはこちらから
●7月29日(日)定員:4組(1組2名まで) モニター会員募集中! 申込みはこちらから
●7月30日(月)・7月31日(火)
建築関係者及び建築を学ぶ学生の方 対象
>>>10時〜17時の間でお越しください(12時〜13時を除く)
〈建築家丸田絢子さん×Replan編集長三木によるトークセッション〉
7月28日(土) 14時〜
7月31日(火) 14時〜
※見学会の様子は、取材・撮影させていただき、
Replan本誌および、WEBマガジンにて掲載致します。
Posted on 6月 27th, 2018 by 三木 奎吾
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きのう執務中、「あのさ、2階で立ち上がらないMacあるよ」という情報。
ここのところ、けっこう出てきているので即対応。
予備のマシンを抱えてやおら出動。Macトラブルバスターズです。
見たら、あれこれ起動させようと努力している最中。
それはそれでいいのだけれど、時間的には仕事時間のムダになる。
で、予備のマシンにバックアップディスクを繋いで、
すぐに環境を復旧させて仕事に戻ってもらった。
30分程度で仕事環境が復活してスタッフは仕事に復帰。
で、わたしの方でトラブルのマシンを復活努力。
さっそくデータの入っているSSDを取りだして外付けにして接続させたら
ディスクとしてはなんの問題もなくデータも異常なし。
なので、作業中だったデスクトップ上のデータをUSBスティックに保存して
くだんのスタッフに渡して、そちらは「完全復活」。
問題はこのマシンであります。起動音はするしスタートアップの動作は起こす。
でも途中でフリーズして再起動を繰り返す。
・・・どうやら、記憶媒体やOSの問題ではない可能性が高い。
「おお、久しぶりの完全終了か」であります。
でも2011年後半の機械で東日本大震災被災地巡りをいっしょに乗り越えてきた
そういうわたし自身の「もと愛機」でもあるので、愛着がある。
で、Appleの「チャット相談」をお願いしてみた。以下長いけどその記録一部。
Apple まずはお問い合わせ内容や、現状お困りの点について詳しく教えていただいてよろしいでしょうか?
・三木
起動途中でホワイトアウトしてそのまま進行しません。ディスクを交換しても同じ症状です。どういった理由が考えられるか教えてください。タスクバーは半分以上進みます。
・Apple
起動が完了できない状況なのですね。
・三木
🍎マークはきちんと出て、起動プロセスは始まるのですが、途中でフリーズ。
・Apple
ちなみに認識に相違があってはいけませんのでディスクを交換されたというのはどのような意味か教えていただけますか?
・三木 HDごと入れ替えて予備のHDからも起動しないのです。ですからインストールされているOSの問題とは考えられません。また内蔵していたSSDを外付けにして接続させたら、きちんと認識されています。
・Apple この状況を確認されてからSMCリセット、PRAMクリアといった操作はすでにお試しいただいておりましたか?
・三木 PRAMクリアは実行していますが、SMCリセットは試していません。
・Apple かしこまりました。Macの色々なパーツへ電源供給しているSMCというユニットにエラーが起こって、この症状が出ている可能性があります。そのSMCをリフレッシュするリセット操作をご案内させていただきたいと思います。
・・・
・三木 状況は変わりません。同様の症状です。
・Apple そうなのですね..。この操作で改善がないようであれば誠に残念ながらハードウェアのトラブルが考えられます。また外付として内臓ハードディスクを認識できてているという状況からハードディスク以外の部分に原因があると考えられます。
・三木 う〜む、やっぱりか。悲しい。
・Apple お気持ちお察しいたします。Appleでお直しができないという現状で心苦しい限りですが、買い替えなどご検討いただくタイミングなのかもしれません。大変長い間ご愛用いただいた経緯もありAppleとしては嬉しいのですがご検討いただければ幸いです。
・三木 了解しました。まぁバックアップ用のMacで代替しているのですが、長く使った愛着で直したかったのです。
・Apple そうですよね、私もそのお気持ちわかります。
・三木 ただ、最近のMacはディスク容量が少ないのでカンタンにはいかないのが困ったところなんですね。2012年段階のヤツがいちばん使い勝手がいい。Macbookで外付けにデータを入れて持ちはこぶのはメンドイ。
・三木 愚痴でした(笑)
・Apple そのようにお考えいただいていたのですね。確かに外付けの持ち運びはあまりしたくないというお気持ちわかります。 これはAppleの正規回答ではないのですが、Appleでは交換パーツがとりおきないのですが、もしかしますと非正規店舗であればパーツの取り置きなどがある場合もわずかながらございます。あくまで一つの道としてではございますが…。
・三木 ありがとう。でも徐々に小さいディスク容量で頑張る道を探っています。親切にありがとうございました。
・Apple とんでもないです。こちらこそお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございました。私からの案内に関して至らなかった点、待ち時間/チャットシステム等、全体を通してご不満点等はございませんか?
・三木 いいえ。満足しています。
というやり取りで、1台のMacはあえなく旅立った。
ロジックボード交換まで考えたら、たぶん新品とそう大差ないコストなので。
でもヘルプさんとのやり取りには感謝している。ユーザーの気持ちは
きちんと受け止めようとしていると感じられた。
そういう部分が使っている方としては一番大事ではないかと思った次第。
東日本大震災から、もう7年以上の月日が流れましたね・・・。
Posted on 6月 26th, 2018 by 三木 奎吾
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さて、完成オープンからこのブログでも紹介した
「きた住まいる南幌モデル住宅群」ですが、
7−8月に、全国の多くのみなさんが「視察見学」に訪れる予定が進行中。
ちょうど2−3年前に大規模に建てられていた神戸市近郊の
「里山住宅博」のようにプロの作り手のみなさんの関心を呼んでいるようです。
7月19日には東北フォーラムを主体としたみなさん。
こちらは全国から大型バス2台で来られる。総勢で70-80人超になる予定。
メンバーには東大の前真之先生なども名が上がっていて、
見学会終了後には、札幌市内ホテルで大規模な意見交流会も企画。
なお、平行日程で日本建築学会前会長の吉野先生も見学される予定。
さらに8月1-2日には新住協札幌支部の一般セミナーが予定され
そこに里山住宅博でもメインの住宅を設計された堀部安嗣さんが
講師として来札される機会があり、それに鎌田紀彦代表理事も参加される。
で、2日に午前中、この南幌見学の予定があるのです。
こちらでも見学中、および終了後、両氏を交えての
活発な意見交換会が予定されているようです。
最近は温暖地の作り手のみなさんの「高断熱高気密」への関心の高さが
2020年の「義務化」を踏まえてきわめて活発だと思います。
窓メーカーのYKKさんも全国の工務店に自社のトリプルガラス入り製品を
拡販する目的で全国各地で工務店向けセミナーを開催して
年々、こういった意識が高まって行っている。
北海道がほぼ半世紀ほどかけて、その小さなマーケットでやってきたことを
全国規模の市場サイズで、プレーヤーも全国企業が担って
大きな動きとして取り組んできているのだと思います。
人口減少、新築棟数の減少局面をにらんで、工務店の生き残りは
こうした高断熱高気密技術がポイントになるという流れが強まっている。
たぶん、人口減少が進展しても残り続ける建築需要はあり、
そのときのプレーヤーは、それでも「指名」される工務店だけが残っている。
その段階では大きな市場変容が起こっていて、大量の工務店は
市場退場を余儀なくされるという危機感が強まっているのでしょう。
北海道でもここ10年で、工務店の数は3-4割減少し、
2割減った新築需要をめぐって市場形成されたけれど、
そのなかで「強い工務店」はむしろ棟数を伸ばしてきている。
たぶん、北海道で起こった現実が全国で拡大した形で起こるという
そういう広範な市場心理が作り手の側に高まってきたということ。
しかしセミナーなどでアタマでは理解してもそれだけでは「売れない」。
なかなかリアルを想像しにくい。そんな状況の中、実際に建てられた住宅は、
百聞は一見にしかず、の例え通りで大きな気付きに繋がる。
とくに北海道で最先端的な地域工務店+建築家という組み合わせは
「性能とデザイン」そのものと、わかりやすいのでしょう。
こういった背景で多くのみなさんの関心が高まっていると思います。
わたしどもとしても可能な限り、こうした全国からの接触意欲に応えたいと
いろいろ準備に協力しております。
こうしたことは同時に、家づくりでの地域工務店や地域建築家のパワーが
大きな市場要因に成長していく過程であるかも知れません。
これまではあくまで地域レベルでの動きに過ぎなかったことが
全国に拡散しやすくなってきているし、プレーヤーの流動状況もある。
また、北海道ではとくに海外からの住宅需要も高まってきている。
住宅市場は「減少」に向かうだけではなく「流動化」していくのかも知れません。
Posted on 6月 25th, 2018 by 三木 奎吾
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本日は住宅ネタはお休み。
一昨日から一泊で、カミさんは気の合う友人たちと4人でかしまし旅。
ときどき沖縄に行ったり、日本各地に出掛けたりしているのですが、
今回は千葉にいる友人の提案で、富良野・美瑛の1泊旅。
そういった情報は、遠隔地に住んでいる方のほうが
北海道在住者よりもはるかにくわしい(笑)。
ということで、きのう「もう帰る」LINEコールとともに、
「並んで走って新鮮アスパラゲット」という喜びの声が。
なんですが、最近はグリーンアスパラが旬なので
繰り返し近くのスーパーでも買っているし、
一昨日にはカミさんが出掛けた後、農家の方からの直送便も来ていた。
完全にかぶりまくりなのですが、
でもおいしいから、いくらでも食べられる(笑)。
カミさんのいないきのうのひとり朝食でも、残っていたスーパー購入アスパラを
軽く塩を振って蒸したヤツにして食べまくっていた。
まぁ、茹でて良し、炒めて良し、いくらでも食べられますね。
結局帰ってきたカミさんが、新鮮、けさ朝もぎの美瑛産のヤツを
夕食で食べまくっておりました。
その前にはハシリの美瑛産・ハウス栽培のとうもろこし、
「恵ぐ味ゴールド」という品種、これも獲れたて茹でたてを食べた。
新品種と言うことで、甘味に特徴がありました。
北海道に住んでいるとやはり食材のおいしさが格別だと自分でも思います。
人間のシアワセは、住環境も大きいけれど、
やっぱり食べ物が新鮮でやすくて、というのは5割増しくらいの価値がある。
なんでもお金に換算される現代社会ではありますが、
年収800万円超の世帯でも、こどもを産み育てることに危惧を持つ、
そんなデータが発表されていました。
生きやすさとか、暮らしの実質ということにもっと気付きが必要だと思う。
「地域に暮らす」ということの価値感を、これからはもっと
大きな価値感として暮らしていくべきだと思います。
それにしても、北海道のグリーンアスパラは最高であります!
さてきょうは、どんなふうに食べようかなぁ?
Posted on 6月 24th, 2018 by 三木 奎吾
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大阪北部の地震被災から数日経過していますが、
小学校のブロックの塀が倒れて通学中だった4年生の女の子が
倒れてきたブロック塀に押しつぶされて死亡した事件。
いやはやなんともと、その杜撰さに驚いていたのですが、
きのうのニュース報道で、そもそもコンクリートブロックには鉄筋を
しっかり配筋しなければならないという常識が、実は社会一般で
普遍的にそうではなかったという事実を知って、さらに驚かされています。
当然のように危険性を指摘する意見を学校当局に伝える声があり、
その後、学校側は教育委員会に調査を依頼したとされた。
そして担当者は「目視と叩いてみて」安全と判断した、という驚くべき結果。
どうも、建築というモノへの最低限常識というものが、
社会一般には普通には育っていないのだと痛感させられました。
コンクリートブロックというのは一度でも見てみれば、
中空のものであり、その中空部分には強度を持たせるための鉄筋が通される。
そのために穴が空いているというのは、しかし常識ではなかった。
その上、そういう無常識なのに、高さを3m超まで立ち上げ、
ご丁寧に壁画絵画までデコレーションしていた。
デコレーション的に壁画を描くのは別に悪くはないけれど、
やはり管理者はまず第1に「安全」、とくに自らが管理すべき要諦はなにか、
という基本的な常識を磨くことを必須にして欲しい。
こういった「常識」で学校管理がされていた、ということに深く驚く。
素材としてのコンクリートブロックを愛する者としても、
こういう非常識の結果、死に至った子どもが出たと言うことに
なんともやるせない気がしてならない。
しかしこうした学校施設管理の非常識な実態が露わになったことは、
持って瞑すべき事態と言えると思います。
ただちにこうした可能性のある全国の同様ケースで点検が行われて欲しい。
テレビでの会見の模様を見ていると、
こういう無常識、非常識は社会に広く存在していると思える。
非常識・無常識は克服して、二度とこういう事態が起こらないように、
地震多発国家社会として、備えをしっかりしていくことが大切。
中国ではマンションで鉄筋不足で大量死者が出る事故があったのけれど
まさか日本でこんなケースがあろうとは思われなかった。
無常識のはざまで犠牲になった幼い命にご冥福を祈りたい。
Posted on 6月 23rd, 2018 by 三木 奎吾
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