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日本建築学会会長をお相手に講演

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きのうは、以前から依頼を受けていた東北フォーラムでの講演。
東北フォーラムの理事長は、日本建築学会会長の吉野博先生。
ということで、まことに畏れ多いのですが、
先生を前にして、講演させていただく栄に浴しました。
建築専門の方であれば、非常に緊張されるシチュエーションなのかも知れないのですが、
そこは一ジャーナリズムとしての視点でお話しできる気楽さもあって
たいへん楽しく講演させていただくことが出来ました。
先生からも、講演中になんども質問が飛んできまして、
こちらも、どうせなら先生のような方からわたしの講演について
いろいろな指摘をいただけるほうが、いっそスッキリとして楽しいワケです。
講演のテーマは、北海道の家づくりの歴史的・巨視的な把握と
その現代的な意味合い、というようなものでした。
まぁ、北海道を発祥として、東北でも出版活動をしている
わたしどもとしては、いちばんハマっている部分だと思います。
約2時間の講演時間をずっと立ち続けで、
ちょうど、約5分ほど前に終わられて、若干の質問や、
聞いてくださった方たちとの交流もできました。

考えてみると
北海道の総体としての家づくりの性能面とデザイン面と、
そのトータルなご紹介って、なかなか機会もないので、
講演の構成は、ゼロベースで新規に創ってみました。
写真のように、司馬遼太郎さんの著作から、
日本がなぜ、寒冷地対応の住宅技術を持たなかったのかについて
取材しまとめられて発表された部分を枕にしてお話を展開しました。
やはり北海道の人間が他の地域の人に、
説得力を持ってお話しできるのは、
エスタブリッシュメントの言説を導入的に使っていく方がわかりやすい。
同じ日本人的な感受性の共有者・表現者のことばを利用するのがいい。
そんな意味合いから、前振りに使ってみた次第です。
まぁどうやら作戦成功で、
先生からの活発な質問に結びついていったなぁと思います。
講演ですので、聞いてくださったみなさんの
なんらかのインスピレーションを呼び起こすのが
最大目的と考えれば、講演後、いろいろ交わさせていただいた会話から
なんらかのお役には立てたかも知れません。
おかげさまで、先生のような方に聞いていただけて、
本当に、うれしく楽しい時間を過ごさせていただきました。
深く感謝したいと思います。

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