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弘前のコロニー型住宅

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きのうは札幌から青森へUターン。
午後から弘前の住宅撮影に立ち会いました。
この家がそうなんですが、いくつか、面白い特徴を持っています。
まず、この家は地域の建築家のみなさんがコンペを実施して
建てられた住宅、ということ。
青森では、地域の建築家のみなさんが、建築家によるコンペを主体とした
設計デザインと、施主直営工事による家づくりシステムをはじめています。
昨年から本格的に事業を開始して、
すでに8件ほどの建築実績も上げているということなのです。
全国各地でPM方式という新しい住宅づくりのスタイルが
広がりつつありますが、この青森では、直営工事の
マネジメントも、A&Aマネジメントという事業主体が受け皿となって
運営されています。
直営工事といっても、やはりサポートする事業体がなければ、
頼む側としては、いろいろ面倒であったり、
基本的な情報なども得ることができないからなのですね。
最初、昨年、設立した当時には、
さて、いったいどのように進行させていくのか、
いろいろに予想される軋轢など、不安もいっぱいあると思った次第。
しかし、みなさん、新しい試みに大きな盛り上がりを見せているようです。
いっぽうで、この家は既存農家の敷地内の、
あたらしい「集住」のかたちを表現もしている住宅です。
建て主さんは、農家の若い息子さん夫婦。
親の持っている敷地内に、独立した自分たちの棟を建てたのです。
聞いてみたら、こういうパターンの家づくりが3件ほど続いたそうです。
土地代がほとんどゼロでいい、総額としての建築コストが削減できる
というような大きなメリットがありますね。
広くいえば2世帯住宅なんですが、それこそ「スープの冷めない」距離。
既存の住宅形式の中に、
あらたな棟を加えるという建築の側面を持ってもいるわけですね。
アジアに広く存在する、機能分離した棟が敷地内に分散して、
回遊するように生活する装置になっている、ような。
そういうスタイルの「津軽版」という面も併せ持った住宅でした。
この家の詳細については、4月15日発売の
リプラン東北版で掲載いたしますので、どうぞごらんください。
って、突然PRモードに切り替わっております。(笑)
自分でいうのもなんですが、
今回の号も、たいへん面白い住宅がたくさん掲載されています。
お買い求めいただいて、けっして損にはなりません。よろしく。

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