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産業育成ということ

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きのう、絶対覚えられない名前の会合に行ってきました。
いわく「北海道情報産業クラスター・フォーラム事業&知的クラスター創生事業」
(途中あたりで、もう頭のなかでの単語登録限界を超える)
「平成18年度合同成果発表会」〜北海道ITクラスター形成の新たなる発展に向けて〜
というサブタイトルが追い打ちを掛けてくる。
こういう集まりがあるから、
「こういうのに出てこないと、情報集まらないじゃないですか!」
とかいう背中を押される声もあって、行ってきた次第。
冒頭では、北海道の知事さんも挨拶をしていたようですが、
残念ながら、ちょっと渋滞で遅れたので、聞けませんでした。
本題に入ってから登壇するのは、
優秀そのものの中央官庁のえらいみなさん。
でも使われる言葉が、どうにも、単語フレーズが長くて、そのうえ、
その概念を主語としたストーリーが展開していくものだから、
残念ながら、どうにも論旨が不明でした。不真面目な参加者で申し訳ありません。
どうやら、いろいろ補助金事業をやっているから、
大学の先生たちと研究開発して、補助金をゲットするようなアイデアを出しなさい、
という勧奨が、お話のポイントのようでした。
まぁ、それが「地方産業育成」という国の施策ですよ、ということ。
しかし、目的としては、産業の育成なのでしょうから、
最終的にはユーザーの視点でのわかりやすい商品に結実しなければならないと思います。
お役所言葉ではなく、もうすこしわかりやすい言葉でできないものかなぁ、
と、ひとり悶々としておりました。
そんなことを考えながら、写真を整理していまして、
偶然目にとまったのが、この写真。
江戸期にまとめられた各藩地域の特産品産業と
その海運流通を示した「江戸期産業絵図」とでもいえるもの。
見ていると実に活写されています。
日本って、この海運業というのが非常に活発だった地域のようで、
律令国家成立時期に、中国王朝のまねをして陸路を整備したけれど、
そっちはあんまり利用されず、伝統的な海運水運が大動脈であった、ということです。
こういう産業基盤があって、各地方からそれぞれの特産品が生まれ出てきたように思います。
運送業で考えれば、荷を常に満載して運んで交易した方が回転率がいいのですね。
東京一極大集中で、地方経済の基盤がどんどん落ち込んでいる現代では、
税金を使って、こういう官製の事業育成システムをやるわけですが、さて。
この写真を見ていると、地方産業は、むしろ江戸期の方が、
より生き生きとした活力を持っていたように感じられるのは、
わたしだけでしょうか。

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