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AppleジョブスCEO退任

スティーブジョブスさんが退任を発表した。
Apple社の株価は時間外取引で5%下落したと伝えられている。

知人の方から、最近のアメリカの景気状況について
「Apple社の近隣以外は火が消えたようだ」というように伝えてくれていましたが、
いま、Appleはアメリカ企業としては時価総額で最大の企業。
IT産業という、わたしたちが生きてきた時代で
もっとも成長を見せた産業領域で繰り広げられてきた、
現代版「三国志」のような世界の中心人物として
長く、その名を刻み続けた人物が退場しようとしている。
いまこうして書いているパソコンもApple製であり、
わたしのようにかれを知らない人間でも、身近と感じ続けてきた人物です。
ひとびとが毎日欠かさずに使い続けているもの、
そして時代の先端を走り続けていたものに関わり続けていた人物。
そういう領域で、人間的なインスピレーションを反映させ続けてきた人物。
技術というものをどういうふうに使ったらいいのか、
そういう部分で、多くの人間がかれのインスピレーションを支持した。
スティーブジョブスさんというのはそういう存在ですね。

日本のテレビを見ると
島田紳助さんがどうしたとかいうことをやっていますが、
世界的に見て、そういうことはまぁどうでもいいのではないか(笑)。
パーソナルコンピュータという事業領域をはじめて現実的なものにして見せたこと。
そして自ら創業したAppleから追放されたこと。
そしてかれの不在の結果、奈落の底に落ちたAppleにComeBackして
そこから、iMacや、iPod、iPhoneといった製品を出荷して
世界最大の時価総額企業に再生させたこと。
たぶん、一番大きなポイントは、ボロボロになっていたMacOSを
UNIXベースのMacOS-Xに転換させたことが、その後の
新製品ラッシュに繋がったのだと思います。
Windowsが、採用企業が多すぎて
大きな革新ができなくなっていったこととの対比では
この転換に成功したことが大きいのでしょうね。

まぁ、すごい業績です。
それでも、会長の職にはとどまり続けると言うことだそうなので、
Appleという企業のロードマップには大きな転換は当面ないでしょう。
しかし、かれがApple社内で果たしてきたことが
どういうものだったのかは、わたしたちにはよくわからない。
Appleという、企業文化として革新を常に提示し続けてきた企業が、
その創業経営者の退場によってどうなるのか、
その辺は今後の推移を見ていくしかありません。

しかし人間は必ず老い、病を得て、やがて死ぬんですね。

<写真は、作られてから3000年近く、日本人を魅了し続けている遮光土偶>
 

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