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セルフビルド住宅

きのうから旭川にて地域工務店ネットワーク
アース21の会合が開かれております。
今回も恒例の「住宅見学」バスツアーであります。
日本最高低温地域である旭川でも、断熱気密が最高水準の住宅を見学。
なんですが、今回はそういうなかに
一軒、面白い住宅をはさんでみることが出来ました。
写真の家なんですが、一見してログハウスなので、
まぁこだわりを持って建てているのかなぁ、
っていう印象の家だったのですが、
なんでもアメリカのひとで、
セルフビルドで家を建てたい、という希望を持って
まるまる2年掛けて建てているけれど、
途中でいろいろ問題が発生して
現在は本職のひとたちにレスキューを求めているのだそうです(笑)。
情報が断片的なので、不確かですが、
聞いた話では、「自分でやる」とは言ったものの、
結局は同じ、アメリカから来ているカーペンター経験者に
ほぼ頼んでやってもらったのだそうです。
ただし、内壁の塗り壁下地はわらのブロックを使ったり、
塗り壁には絶対に自然素材を、というこだわりなんだそうです。
現在は、北海道生まれだけれど、本格的な竹木舞下地の塗り壁技術もマスターした
という地元の塗装職人さんが、外壁塗装を請け負って作業中でした。

どうもあちらのひとたちは
こういう無謀なことに挑戦するひとたちが多い。
っていっても、北欧でも構造だけはプロが仕上げるけれど
それから先は、勝手に自分でやるから
安く建てたい、という至極当たり前の住宅需要があり、
そういう専門の住宅もあるんだそうですね。
考えてみれば、戦前までの日本の住宅システムもきっと
そうだったに違いなく、今のように完成品があたり前で、
ちょっとでも「瑕疵」があればクレームにするという「住宅文化」とは違う。
構造精度などは確かにプロがその腕前を発揮する必要があるけれど、
そうでない部分には、自分でやって安く挙げたい、
っていう考えは、洋の東西を問わず存在すると思うのです。
むしろ、日本でそういう文化がすたれてしまったことの方が問題。
たとえば1000万円くらいで36坪くらいの総2階を
屋根まで架けてその状態で引き渡し、
あとは材料価格200万円くらいで、1年くらい掛けて
少しずつ、楽しみながら、一部苦しみながら(笑)、
挑戦していくのは、夢のある話だと思いますね。
面白くて、やがて納得できて、お腹の底から共感できる、
そんな世界だなぁと思います。

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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