本文へジャンプ

【気候変動から人を守るシェルター機能住宅へ】

先週金曜日に沖縄から帰ってきて北見に行って
その後、日曜日からきのう木曜日までほぼ雨ばかり。
さすがに5日間も雨ばかりだったので、北海道も梅雨を考えた
家づくりをしていかなければと思わされた。
郷土を同じくする者として、建築家の山本亜耕さんから、
「北海道にも梅雨は既にありますね。なので対策は必要だと思います。」
「(わたしの雨への愚痴に)まったくですね・・ただ別の視点で見ると
-15℃から梅雨まで克服できたら又一つ進化できるかもしれません。」
っていうような書き込みもいただきました。
蒸暑地・沖縄のみなさんからも取材まとめについて必要な写真資料を
ご丁寧に送っていただいたりしておりましたが、
このように北海道は北海道で気候対応の進化は不可欠なのでしょう。
気候が大きく変動している時代の家づくり、お互いに学び合うことが必要。
さらに仙台の三浦正博さんからは、気候変動についての
「宇宙線由来説」という情報もお知らせいただいたりしておりました。
現在のCO2由来説のほかに、もうちょっとビッグスパンでの
気候変動要因の解析も必要という視点でした。

いずれにせよ、気象庁発表の警告が、
「これまで経験したことのない」というような表現が頻発される時代。
住宅が果たしていく、人間健康シェルターとしての役割は
どんどんと大きく広がって行っていると思います。
断熱気密という基本要件がほぼ確立して、北海道の場合にはかなり一般レベルで
その他の地域でも相当の進展が見られるようになって来て、
気候条件に対して、住宅はより柔軟に人間を守っていく機能を果たせる。
っていうか、具体的にどうすればいいかの方向感覚は見えている。
外気条件と仕分けて考えられるような室内気候条件を確立することで
このような対応力も高まっていくのだろうと思います。
また考えてみれば、このようにSNSを使って情報共有が、
それこそ日本語文化圏内では幅広く行われてきている現実ですね。
住宅というのはそこに「住文化」が伴っているので、
同じ民族同士の情報交換では、知識を共有して理解しあえる基盤が幅広い。
共感が深い、というようにも言えますね。
沖縄での蒸暑気候での室内湿度コントロールの知見が
北海道のあらたな「梅雨対策」にとってのヒントになる可能性もある。
ちょうど、沖縄でもほぼ北海道と同じレベルの断熱気密の住宅も出来た。
そういう室内気候の状況は、お互いの知見の情報共有の
ひとつの機会にもなって行くかも知れません。
室内気候コントロールの手段が断熱気密で確保されてきて
ひたすら外気導入、通風に頼らざるを得なかった建築技術の時代から
適切な室内気候制御システムの知恵も活用できる時代。
どうもこういう住宅の可能性って、単なる「需要を満たす」というレベルから
もっと「よりよく暮らす」レベルへと移ろっていくことを
垣間見せ始めているのかも知れませんね。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.