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【劇的な世代差 大変容進行中のニッポン】

昨年の秋の総選挙以降、現状変更の要素が少ない日本民主主義ですが、
そういうなかで行われた先般の「沖縄県名護市長選挙」。
各種選挙でも最近聞いたことがない76.9%という高い投票率ということで、
たいへん注目度の高い選挙だった。
上のグラフは地元テレビ局のOTVが調査した世代間投票傾向分析。
よく拡散されているグラフのようですが、くっきり世代差が表れていて驚いた。
現職だった稲嶺さんは、米軍基地の辺野古移設反対派で、
それよりも身近な市政を訴えた新人・渡具知さんに敗北した。
投票者数は37,524人。
▽名護市長選開票結果    
20,389 渡具知武豊 無新
16,931 稲嶺進 無現
選挙結果はそのままの民意ということですが、
若い世代、50代までとそれ以降の世代間で
まことに明瞭に投票先がくっきりと傾向が分かれている。
ふつうの世代間相違であれば、もうすこしグラデーションを示すだろうに、
世代ごとで、あまりにも真逆の傾向があらわれた結果。
これが全国的な世代間傾向とまではただちには言えないでしょうが、
それにしてもこれまでの「常識」が大きく変わってきていることは明白。
わたし自身は60代なので稲嶺さん支持傾向の大きい世代に属していて
その年代の「気分」は良くも悪くも腑に落ちる部分がありますが、
やはり若い世代の判断には、そこにどういう「社会変化」が見られるのか、
大いに知的好奇心をそそられると思っています。
投票率が高くなれば、若い世代の意志がより大きく結果に反映される。
この「民意」の傾向は大いに解読し続ける必要がある。

よく言われるのは既成メディア世代とインターネット世代の意識差。
高齢世代では朝日新聞とかNHKとかの情報に盲従するのに対して
若年世代ではそういうステレオタイプの情報摂取をしていない。
端的にはYahooトップページのニュースで情報を取捨選択している。
インターネットポータルでは、報道はユーザーのクリック数が
反映されて上下順が変動していくとされている。
いわばユーザーニーズによって、朝日であろうが産経であろうが、
情報の受け取り方にマスのメガ意志が反映される。
ふつうの感覚がふつうに表現されるといった方がいいのかもしれない。
そこには「こうであるべきだ」という教条的ドグマは入り込みにくいのだ。
もうひとつ感じるのは「保守・革新」という仕分けの固陋さ。
いまの世界で、北朝鮮のような狂気の独裁国家があるなかで、
あの国は仕分けで言えば「革新」の側というのが常識的理解でしょう。
この一点だけで「革新」という側は国民大多数の支持は得られない。
コトバの常識的意味合いで、革新という仕分けが無価値になっている。
北朝鮮によって革新の方が狂気に近いという民の常識が育ってきている。
これまでは若者は「革新的」という潜在的刷り込みがあって
その仕分けでは現状は「若者が保守化している」ということになるだろう。
そういう状況を「なげく」というスタンスを取るひともわたしの同世代には多い。
しかしそうではなく、若者が人類史的に未来的であることはいまも不変なのだ。
むしろ、既存の「仕分け」の側に間違いがあるということではないか。
たぶん、朝日新聞などの既存政治的メディアの情報の作り手は
ここの認識で、相当に「守旧派」になってしまっている。
既存メディア側は、一度こういう民意の大変容を謙虚に考え直したらどうだろうか。

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