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錦のなかを歩く

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今週から来週にかけてが、
今年の紅葉の札幌でのピークだそうであります。
朝はたいへん寒さが厳しくなってきていて、
散歩にはダウンジャケットを着込んで行っております。
ダウンジャケットと言っても、そこそこ軽めの時期向けのモノと、
重装備系のものとがあり、もちろん軽めの時期用ではありますが、
場合によってはフードも頭からかぶって、
かなりの防寒仕様のいでたちになって来ています。
こうした寒さが、紅葉をいちだんとあざやかに染め上げるのでしょう、
1日ごとに色めきが増してきて、艶やかな色彩が体を包み込む。
内面側からも、朱色に染め上がっていくかのように思われます。
足下の落葉も徐々に積層感が増してきているようですが、
落葉の進展をパーセンテージで表すと、
ある時点で、20%から一気に70%くらいまで進む瞬間がありますが、
まだ、いちどきにどっと落葉したという、あの豪奢な感じはありません。
でも、その瞬間がいつ来るのか、予感はある、といったところでしょうか。
きっと、ある寒い朝、そういった光景が一気に訪れるのかも知れません。

わたしは札幌でも自然環境がそこそこ保持されている
西部地域に住んでいるのですが、
自分自身は、JR駅も地下鉄もあり、高速道路へのアクセスも近く、
そういった現代都市的な移動自由度が高くて
しかも北方日本の自然のうつろいも感受できるこのエリアが大好きであります。
寒さや雪への対応を、いつも意識しなければならないのは当然の場所ですが、
しかし、生活の心理で夏場・冬場という明瞭な区切りがあるのは
ある意味、本当にしあわせなことだと感じております。
今の時期だと、いつスタッドレスタイヤに履き替えるかとか、
暖房のレベルをどのように調整するかとかを
日々の歳時記のように検討することが、
ある緊張感を伴っていて、凜とさせてくれる部分がありますね。
さて、きょうは里帰りしていた娘を送っていきます。
錦絵のような北の景色を見てこころの手土産にして欲しいです。

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