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国家的モラルハザード 民族主義ヒステリーテロ

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本日は、申し訳ありませんが住宅とは関係ない政治状況への発言ブログです。

なんともおぞましい事件が起こってしまった。
韓国駐在のアメリカ大使に対して、ソウルの国家中枢地域でテロが行われた。
徐々にその深刻な状況が明らかになってきている。
リッパード駐韓米大使は深さ3cmの凶刃を受け、
80針も縫うという大けがを負わされたのだという。
もう少しで命も危うかった、危機一髪の状況だったとされている。
神経系など深刻な後遺症も懸念される状況だろうけれど
外交官らしく、韓国国内へのSNSで韓米友好のアナウンスを発信しているという、
個人としては、リスペクトに値する行動を見せている。

この事件の起こる直前の状況は、
日中韓3カ国間での70年前の過去に関する安っぽい民族主義鼓舞への
アメリカ政府高官からの警告がなされて、
それに対し韓国社会で沸騰的に反米デモが起こっていたといわれる。
当のアメリカ大使館に抗議デモが押しかけていたというし、
主要な韓国新聞メディアが、そうしたアメリカの姿勢に対し抗議を表明していた。
メディアでは、日本の対米ロビー活動に韓国は負けているとまで
根拠不明記事を書き飛ばしていたのだと言うから、言葉を失う。
アメリカという主権国家へのある意味では冒涜とも受け取れるだろう。
そう大きなニュースにもならなかったように、日本国内では
各国に対して等距離的なアメリカの抑制的な外交意思表明と目されたけれど
韓国国内では、アメリカが日本の肩を持ったと受け取ったのだそうだ。

事件を起こしたテロリストの動機・考えは別として、さらに大きな問題がある。
このような、だれでも理解出来る緊張の存在のなかで、
早朝の国家中心地域で、大使にほとんど警備がなされていなかった事実だ。
アメリカ大使と言えば、韓国国内での最重要VIPだと想像できる。
というか同盟国であれば、なによりも安全確保に注力すべき存在だろう。
その人間に対して、刃物を持った「前科者」が容易に近づき得た。
まことに国家として「モラルハザード」としか、言いようがない。
情報ではこの「前科」とは、日本大使へのコンクリート片投げつけ事件だそうで
これはまさに民族主義ヒステリーによるテロだと思われるけれど、
この事件に対して韓国司法は執行猶予を与えていたのだという。
しかも、当該弁護士は反日アピールのため無料裁判弁護を志願したとされる。
「反日無罪」という、社会ヒステリーの野放しが常態化していたのだ。
だいたい大統領自身が、1000年間日本を恨むと公言してしまっている。
後戻りできない国家的モラルハザードを宣言しているのだ。
テロリストは、北朝鮮擁護的だったり、反日的だったりという
そういった言葉を口走っていたとされるけれど、
外遊中だった朴槿恵大統領は、「韓米同盟への攻撃」という言葉を発して
主に北朝鮮によるテロというフレームで、事件を収拾しようと考えているようだ。
それがたぶん、一番安全率の高い対応策なのだろうと推測できるが
全体状況で考えれば、韓国国家の基本的な問題点が
まさにモラルハザードというかたちで顕在化してきたといえる。
日本の菅官房長官は、韓国在留邦人に対して安全確保の注意勧告を出したが
まさに当を得ている対応であると思う。
アメリカ大使の身の安全を確保できない国家では
日本人が安全でいられる保障などはかぎりなくゼロに近い。
いま、そこにある危機だと思わざるを得ない。
産経新聞の前ソウル支局長への異様な出国禁止処置などを見ても、
かの国の国家民族主義ヒステリーは、かなり危険なレベルになってきている。

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