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ISILテロ報道・一部メディアへの違和感

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日本のメディアとはいったいなんなのだろう?
一部メディアと一般人との受け止め方の乖離ぶりに愕然とさせられる。
殺害以降、メディアでは後藤氏は崇高なことに殉じたのだといわんばかりの
そういった報道の垂れ流しを繰り返していた。
死者への鎮魂や配慮、美化一般を否定はしないけれど、
どうして後藤氏のことを、いまそこまで賛美する必要があるのか?
イスラム世界のこどもたちの状況を伝えたいという気持ち自体は
かれは確かに持っていたのだろう。
しかし、それだけでかれが行動していたのではないことは明白だ。
渡航には費用もかかるだろうし、現地で案内人も雇うだろう。
そのお金は、どこかのメディアがカネを出して、
その情報を買ってくれる、そういうシビアなビジネスとして
かれは、このような危険を掛けても、こうした地域に入っていったのだ。
疑う余地なく、基本的に「下請け」報道ビジネスなのだ。
すでに週刊文春で「10分300万円」という具体的報道もあった。
どうしてその主要な動機を希薄化させて、戦場と子どもたちの実態報道
というきれい事ばかりをメディアは言い立てるのか。
推測を交えることを許されるならば、やはりメディアはこれまで
後藤氏から「買った」映像を繰り返し使ってきた経緯があって
それを自ら免罪する目的で、
「戦場でのこども」報道という人道目的とアピールしているのではと、
あらぬ懐疑まで、抱かざるを得ない。
欧米メディアからは、そのような危険を冒しての映像を今後購入しないと
宣言するメディアも出てきている。
そういった動きと比較したとき、テレビ朝日をはじめとする
日本の一部メディアの人道目的賛美に隠された真意について、
違和感と懐疑は、強くなってくる。
「I am KENJI」というメッセージとアナロジーさせて
「I am not ABE」と、
いまこの時点でアナウンス拡散するに至ってはやや言葉を失う。
テロで自国民が殺された結果を受け、自国指導者を非難するのが先とは・・・。
国際的に見ても、相当の違和感を禁じ得ない。

今朝の読売新聞で、直近の世論調査結果が発表されている。
〜危険地域のテロ被害「責任は本人にある」 83%
海外の危険な地域に行って、テロや事件に巻き込まれた場合、
「最終的な責任は 本人にある」とする意見についてどう思うかを聞いたところ、
「その通りだ」が83%に上り、
「そうは思わない」の11%を大きく上回った。
安倍内閣の支持率は58%で、
前回調査(1月9〜11日)の53%から5ポイント上昇した。
不支持率は34%(前回38%)だった。〜<要旨抜粋>

もちろん、少数の意見も大切だとは思うけれど、
このあたりが、やはり中庸な日本人の
多数派の意見の所在だと、確認できるのではないだろうか?

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