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プロ野球経営戦争

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よく「選手年俸総額」という言葉が出てきます。
野球って、「プロ」なんですから、
その経営の基本要素を考える上で、この部分は絶対不可欠な部分。
で、その年俸総額の資料が08年度のものですが、プロ野球選手会HPに公開されていました。
ただし、あくまでも「推定年俸」ということなので、
たとえば、すっかり巨人軍のメイン選手になった小笠原選手が
日ハム時代とほとんど変わらない、というような
あまり信憑性があるとは思えない部分もあるのですが、
まぁ、おおよその判断資料には使えるものでしょう。
これの過去資料などを考え合わせると
いろいろな推定が出来て面白く分析できるかも知れませんね。
これをみるとやはりお金をふんだんに使っているチームは
そこそこ毎年、いいところまでは行っている。
とくにセリーグでは、上位3球団が30億円以上使っているわけですが、
ここ数年は、この3球団で優勝は争われているので、
比較的にハッキリ傾向が現れている。
07年度決算で、日本ハムは球団として黒字だったそうですが、
動員数が150万人を突破して、
しかも、年俸をさらに08年度削減できたということ。
親会社の決算内容に左右されない、
球団経営の基本的な骨格が見えてきているのかも知れません。
このように考えれば、毎年年俸でもめていたと言われるマイケル選手を放出したのは
長期的な経営戦略から考えて、理の当然とも言えることでしょう。
日本ハムは06年、07年とパリーグ連覇を達成しましたが
それでも、年俸を抑えることができたのは、
札幌での観客動員数が大きな支えになっていることが明白。
多少、高年俸の選手を放出しても、ファンは付いてきてくれると考えられたのでしょうね。
ただし、そのためにはファンが納得してくれるような筋書きが必要。
多少、相手側が憎まれものになることを了解してくれるチームとして、
小笠原選手を、巨人に放出したのでしょう。
巨人ならば、そういう要望に応えられたし、巨人のニーズにもぴったり合致した。
幸福にも、巨人もすぐに結果を出せた。
ことしも、巨人と日ハムの間では、トレードが成立しましたが、
決して悪いことではないと思います。
むしろ長期的な戦略で、選手年俸を考えながら、
安定的な経営を実現させることは、プロ野球存続の一番の鍵です。
なので、小笠原が抜けたのになおかつ優勝した年って、
現場の管理能力が非常に高かったと言うことなのだろうと思います。
結局は育成とかの部分で、総合力で戦い、勝てたと言うことなのでしょう。
去年、巨人は育成からすばらしい選手が出てきて、
どうやら、一時のFA漁りは止めて、日ハム的な方向を取り入れはじめていますね。
むむむ、どうもイヤな予感がしてきますけれど(笑)。
わがチーム昨年は、管理者が抜けて、あらたな管理責任者(監督)に変わって、
やはりすぐには結果が出なかった。
で、さっそく動いた結果が二岡選手+林投手の獲得なのでしょう。
二岡選手は減俸にも応じてくれた、ということだそうで、
かれの心機一転、巻き返しへの強い意志を感じます。
昨シーズンはわがチームの守備の要、金子誠選手の体力的問題も出たし、
新たなチームリーダーとしてセカンドには田中選手が成長してきたので
二遊間、それほどには守備戦力ダウンとはならない気がします。
この補強は、当を得た作戦ではないでしょうかね。
まぁ、二岡選手、お酒の上での気の毒とも言える浮気発覚から
なんとか立ち直って頑張って欲しいと思います(笑)。
ことしの選手年俸総額の資料はまだ、発表にはなっていませんが、
北海道日本ハムは、たぶん、昨年並みか、微減程度と想像します。
この年俸総額で、200万人程度の観客動員ができるほどの
プレーでの盛り上がりがあれば、いよいよ、強固に札幌に根付くことが出来ると思います。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!
こうなったらむしろ、
年俸はサラリーキャップ制を本格的に導入したらいいのではないでしょうか?
たぶん、ことしくらいから、
大リーグのバブルも崩壊しそうですから、
より堅実な経営戦略が必要になってくると思われるのです。
選手会も、長期的な存続のために、突っ込んで検討すべきではないでしょうかね?
北のくらしデザインセンター
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