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ひとのゆく裏に道あり、花の山

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東京に来ておりますが、「都内の地方」探訪シリーズ?であります。
日本の地方がどこにいっても吉野家やマクドナルドや
コンビニショップだらけになって、
軒並み没個性の全国共通化が進んでいる中で
その「地方性」の最後の砦は、わたし、都内の「地方」だと思っています。
って、ちょっとヘンなんですが(笑)。
でもこれは実感であります。
東京都内には、ふと見たときに面白いものが残っていたりする。
で、そういうものを存続させようとするパワーが現実に存在する。
本当の「地方」では、もはやそういったパワーが消滅の危機に瀕している。
そんな風に感じています。

で、一昨日、都内世田谷区だと思うのですが、豪徳寺を歩いていたら、
写真のようなオアシス的な緑道を発見しました。
一昨年には玉川上水の周辺緑道をウォッチしましたが、
もっともっとかわいらしい規模ですが、
そこを好んで歩かれている様が、なかなか楽しげであります。

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こんな説明文も立て看板になっていて
周辺のみなさんがこの緑道に愛着を持っている様子が見て取れた。
こういうコミュニティの様子に「地方性」を感じるのであります。
おかしいかなぁ(笑)。
このような動きは、地域保全の基本的な部分だと思うのですが、
いま、日本の「地方」では、こういった部分の存続が危ぶまれるのです。
なにより、地域に愛着を持って暮らす人々の共有感が壊れている。
都会的な「無関心」が広がっていて
そういった無機質感こそが「現代的」という受け止めすら存在する。
「地域的」であることが、ダサく感じられる風潮が強い。
それに対して、東京都内の地域では
こうした緑道保護に声を上げるひとびとの存在感がある。
仕事で都内を歩くときにはなかなか目に入ってこないのですが
こういう場所、空間をそれでも発見すると楽しくなる。
時間があれば、この小径がどんなふうに風景を紡いでいるのか
そぞろ歩きしたくなるのですが、
時間に追われるように,後ろ髪引かれながら
駅方向に歩いて行っていました(笑)。
ひとのゆく裏に道あり、花の山
っていう心境であります。いいなぁ・・・こういうの好きです。

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