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仙台遊歩道デザイン

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仙台の街って、歴史的な景観というものが
米軍による爆撃で焼失しきったことで、あまり残っていない街。
旧日本軍の構想では、東京が占領された場合、
仙台を防御ライン中心地と考えていたそうです。
なので、逆に言えば米軍の爆撃目標として大きなターゲットになったのでしょう。
そういう経緯が、戦後の街づくりでは逆手に取られて
大きな街路が東西方向に3本、広瀬通・青葉通・定禅寺通りなど
作られることにつながったということ。
いろいろな歴史がそこに投影されているということが出来ますね。
で、いま現在の仙台を全国にメッセージするのに
こういった通りがたいへん重要なファクターになっているのはご存知の通り。
仙台の通称に「杜の都」というのがありますが、
あれは定禅寺通りの景観を抜きにしては考えられないほど。
仙台城が焼失してなくなっていて、
歴史的な街並みも失われた仙台としては、
もう「通り」文化を目指すしかないのではないのではないでしょうか。
そんなことから、写真のような新興の通り、駅東口側の「榴ヶ岡通り」でも
いろいろな工夫を考えているようです。
名前から言えば、ツツジを大群生させるというようなのもいいかと思うのですが、
このようなちょっとした親水公園風の仕掛けを試みています。
周囲の樹木の種類は、知らないのですけれど、
やっぱりケヤキなのでしょうか、
時間を掛けて、どんな景観に育っていくものかどうか、
また、周辺のみなさんの思いが注がれはじめるものかどうか、
興味を持ちながら、時々散歩させていただいている次第です。
駅のこちら側は、楽天イーグルスの本拠地球場まで、
まっすぐな道になっているので、
楽天の頑張り次第で、地域のシンボル通りに育っていくような部分が
生まれ育っていくかも知れません。
ただ、そういう意味からはまだ、この親水公園のオブジェなど
建築的な要素は、ちょっと力不足のような気もします。
まぁ、都市計画ということになっていく話題なんですけど、
見つめ続けていきたいなと考えています。

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