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根雪前のしずかさ

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札幌はすっかり冬モードの日々ですが、
でもまだ、根雪は来ていない。
予報では、今週末に降雪があるようで、
その雪がどうやら根雪になるという見通しなんだとか。
この時期、雪はまだないけれど、
暗くなる時間はほんとうに駆け足で、4時過ぎには日が落ちる。
そして朝は7時になっても明けきらない。
むかしクリスマスの時期に北欧を歩きまわったことがありましたが、
あちらでは10時にならないと明るくならず、
15時にはもうどっぷりと日が暮れてしまうという短い昼を経験した。
まぁ、この時期は、北海道も似た雰囲気になります。
天気がいい日の朝は、しばれあがっていて、
なかなか、散歩に行こうという気力は出てこない。
むしろ、断熱効果のある雪が降ってくれた方が、暖かさを感じる。
白い世界になってしまえば、より色のあたたかみが感じられてくる。
そんな話題が出てくると、
ことしもそろそろ終わりということで、来年へ向けての動きが加速してきますね。
と、ふとカレンダーを見るとあと残りの日は、20数日。
早い早い、とは思ってはいるけれど、それにしても異常に早く感じる。
若さというのは、水飴のように伸びきった時間がたっぷりと与えられている
という特権をもっている、ということなのでしょうか。
歳を取ってくると言うことは、時間が駆け足になるということなのでしょう。

しかし、この雪がまだ本格的ではない季節感も悪くない。
雪が降り積もると、サイレントな世界になるのだけれど、
でもこの時期も又、すっかり葉を落とした木々のたたずまいなど、
寂寥感と、独特のしずかさに包まれている。
こういった自然の空気感との同心というものもまた、
北国人の独特の感受性であるのかも知れません。
こういう季節のもたらす陰影感を、しばし楽しんでいたいと思いますね。

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