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【基壇⇒亀腹変化と雨除け「濡れ縁」 紀州根来寺-7】

根来寺シリーズ・伝法堂。こちらは「濡れ縁」の様子であります。 大陸からの仏教寺院建築文化が日本にやってきて徐々に日本独自の発展を見せ 基壇=平面地盤という建築形式から鏡餅のように仕上げた「版築」、 いわゆる「亀腹」にカタ […]

【1400年頃創作の伝法堂本尊3体 紀州根来寺-6】

仏教建築を探っていくとやはり本尊という存在は中核的な位置を占める。 建築と相互に関係しながらその建築の基本趣旨を語るもの。 基本的な宗教的意味を踏まえつつも、衆生として感受可能な表現物、芸術。 宗教側からすれば「広布」の […]

【中国的「円柱方礎」と日本建築 紀州根来寺-5】

昨日、根来寺の「亀腹」に触れました。 基壇という架構ベースになる平面は大陸から導入された木造概念。 その基壇が和風化していくなかでさまざまに建築が変容した実相をみた。 北海道で「高断熱高気密」という住宅の作りようの革命が […]

【中心建築・伝法堂の鏡餅基礎「亀腹」 紀州根来寺-4】

さて昨日は建築探訪としての根来寺から少し離れて ルーツ探索篇を失礼しましたが、あにはからんや結構な反応で恐縮です。 まだまだ探索は道半ばというか、いまから400年以上前の時期になるので 残存痕跡の照合確認がむずかしくなっ […]

【紀州征伐・関ヶ原とルーツ探し 根来寺探訪-3】

本日は本筋の根来寺建築探訪とは離れて、個人的家系探索篇であります。 わたしの家系には「往昔紀州にて仕官たるところ慶長年中、故ありて浪人と相成る」 という文書を書き残してくれているご先祖さまがいます。 仕官という意味合いか […]

【戦国の紀州は宗教勢力寡占地 「根来寺」探訪-2】

写真は根来寺の国宝「大塔」と江戸期に描かれた境内地絵地図。 周囲が河で2重に囲まれて、城郭としての機能構造が明確に伝わってくる。 宗教は精神性を基盤にするけれど現実的には僧兵による武権として機能した。 Wikipedia […]

【宗教と軍事の境界建築  「根来寺」探訪-1】

さて拙ブログではしばらく「高野山」シリーズが全16回まで続いたのですが、 ここは一気に連続させて真言宗寺院シリーズで根来寺に行きたいと思います(笑)。 日本の歴史で建築・住宅を考えて行くと宗教建築は重要な位置付けになる。 […]

【Zoomじゃムリなナマの味わい・コミュニケーション】

先日外出時、馴染みにしていた札幌中央市場近辺のお寿司屋さんへ。 ここしばらくの間、この店は感染症の拡大と共に閉店していた。 それ以前には中国からの観光客がメチャクチャ集中していて たまに寄っても大混雑で座ることすらも難し […]

【いまも生けるがごとくの空海さん 高野山探訪記-16】

さて長々と書き連ねてきた「高野山探訪記」ですが、 ようやく「奥の院」建物に到着であります。 こころなしか「おお、よく来たな(笑)」みたいなレスを感じる心境。 住宅がメインでいろいろな探索をすることがライフワークになってき […]

【日本人20万基「奥の院墓標群」 高野山探訪記-15】

835年に空海が死去してたぶん幾ばくかの経緯があって、 空海はまだ信仰の道を生き続けているという神話がうまれ、 入定し鎮座している奥の院周辺が「もっとも涅槃に近い」場所と認識され 多くの衆生が死後の安寧利益を求めて蝟集し […]