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【蒸暑地沖縄で高温多湿の人間環境を考える】



最近、沖縄では木造住宅がブームになっているようです。
その作り手は基本的には本州から参入してきた大手パワービルダーであり、
そうしたかれらは基本仕様として断熱などは行っている。
一方で、基本的にはこの地域では断熱はいらないと国の基準ではなっていて、
きのう聞いた情報では2020年に向けても
この状況は変わらない方向であるとされていた。
そのような条件下で、県外大手ビルダーの市場席巻が起こっていて、
ユーザー側でも、ふつうに断熱した住宅の良さが伝わってきているようです。
寒冷地の人間からすると、よくわからない逆立ちしたような状況。
地域ビルダーが断熱に背を向けているのに対して
普通の感覚により近い規格大量生産派が受けている。

なぜ断熱をそこまで毛嫌いするのか、
反断熱の守旧派というような構図に思われてならない。
まぁそうはいっても、こちらはエトランゼであり、
それぞれの考え方のありようについては関与のしようもないし、
というように考え、その暮らし文化のエッセンスだけを理解したいと接してきた。
今回のPVソーラーハウス協会さんの沖縄総会では、
そうした立場から一歩踏み出して、具体的住環境論が交わされて、
たいへん興味深い展開になっていました。
PVソーラーハウス協会では沖縄の住環境革新のために立ち上がった
数社の地域ビルダーさんと協働して、長期的取り組みを行ってきている。
その結果、本州地域、場合によっては北海道の標準的断熱仕様と
大差のない住宅建築も実験的に行われ、その住宅も見学してきた。
おだやかな温度空気吹き出しによる全館エアコン連続冷房で、
こうした断熱空間はいごこちのよい住環境が実現されていた。
今回の視察、研修を経て、温暖地域・蒸暑地域についての
市場動向、ユーザーのホンネ認識、生活伝統文化など、
いろいろな側面からの多角的な情報を得ることができました。
寒冷地だけでなく総体としての住環境認識について
さまざまに気付く機会を得たと思っています。
徐々にこの情報を整理して、まとめていきたいと思います。

写真はそういう気付きの一つで、
沖縄を代表する、地域の生活文化認識といえる「中村家住宅」の写真。
一番上は、講演された東大・前真之准教授による温熱環境検証画像と
「一番座」からみた参加者の様子であります。
この一番座に座っていると、いつも蒸暑の空気が一定に「そよ風」のような
空気流動をこちらの身体に伝えてくれると思います。
その空気感が、前先生の熱画像からも伝わってくる。
琉球石灰石の敷き詰められた高温空間から「雨はじ」といわれる縁側空間、
さらに室内へと温度の段階が分かれている。
こういうグラデーションが比較的高温のなかでも存在している。
温度差の中で発生する微風がカラダをなでる、このいごこちのなかにいると、
「室内にあって、そよ風がいとおしいと感じられるいごこち」が、
日本人にとって原初的な空間的快楽性の基本であるのではと思わされる。
前先生の人間温熱感解析でも、人間は発汗という調節機能を進化させた特殊動物、
というように言われていて、沖縄のような蒸暑気候のなかでも
このような温熱感体験をむしろ快楽的に受容していることに気付くのです。
「あっついね」と言いながら表情は笑っているというのは、人間は本来
暑さには対応する発汗機能を充実させている、という余裕からなのかも知れない。
わたしのような寒冷地の人間でも、沖縄に来たら、
「やったぜ、人間本来の機能を発揮できるチャンスだ!」というようにカラダは
実は歓喜しているといえるのでしょうね。まぁだから沖縄には来たくなる(笑)。
断熱をきちんとやって得られる室内環境のここちよさと、
この人間本来の発汗機能発揮的いごこち感というのは、
どうも話が平行四辺形的な議論だというように、気付いてきた次第です。
ただし、人体的特性と建築とは同じレベルでは論じられない。
そのあたりから、対話は噛み合っていくのではないでしょうか?

【体調管理 in 沖縄は飲料から】

一昨日沖縄に入って、PVソーラー協会の第1回総会出席・取材。
きのうは朝から沖縄木造住宅の見学3件。
ほとんどはじめて本格的木造、それも構造素地あらわしの本格派2件と
建築途中物件1件でした。どれも見どころ満載であり、
断熱もある程度確保されている住宅で、エアコン1−2台での
室内気候管理が可能になっている、現代住宅といえるものでした。
その後は総会で沖縄における家づくりの最新情報をうかがっておりました。
ZEH率が北海道をも超えたダントツの「非普及率」沖縄の現実。
そのなかで、それまでRC住宅が「在来」であった沖縄で本土メーカー企業によって
木造住宅が大量生産されつつあることが知らされました。
そういった企業とは大手のパワービルダー系が大部分を占めており、
沖縄の建築企業からはそういった動きが従来は顕在化せず、
木造が年間800棟を超えてきた昨年の建築実績などから、
ようやく地域の作り手たちから危機認識が示されつつある状況とのこと。
そのことが、ZEHにともなって進行していることから、
これまで接触していた沖縄のビルダー・設計者からも、
「どう作るべきか」について、研究が始まっている段階のようです。
で、講演として東大准教授の前真之先生から「蒸暑地域での家づくり」について
基本認識からの概念特定、基本的方向性が示されていました。
これらの様子については、少し時間を掛けてまとめて報告したいと思います。
主催のPVソーラー・南野会長からも意向を伺いました。
本日も夕方までこの総会日程があって、取材の予定です。

なんですが、沖縄に入って久しぶりということで、
やや暑さから体調管理が必要になっておりました。
たぶん、ホテルのエアコン冷房つけっぱなしがどうもカラダによくない。
お腹にどうもやさしくない、ということで胃薬などを服用。
でも、やはり暑いので飲み物で水分補給を心がけていました。
ということで、沖縄と言えば「さんぴん茶」と思ってコンビニに飛び込んだら
写真のような、もうちょっと「医食同源」系の飲料が。
とくに最初は「うっちん茶」を購入して飲んでいたのですが、
この「おばぁの教え、健康・習慣」というキャッチフレーズ通りの飲用感。
やや「濃いめ」の飲み応えが、お腹をどんどん癒してくれる(気がする)。
これで、なんとか体調が上向きになって、お昼にはおいしい沖縄そば大盛り。
懇親会での豚肉しゃぶしゃぶも快調に平らげておりました(笑)。

で、気を良くして再購入しようとしたら、
コンビニによっては売っていない店もあり、同じキャッチフレーズの
「グアバ茶」に機種変・チェンジ。
こっちも、なかなか独特の「漢方薬」っぽい飲用感。
晩ごはんでの沖縄オリジナル・オリオンビール+泡盛といい、
どうも「郷に入っては郷に従う」ことが目立つわたしであります。
「オリオンビールは他所で飲んだらおいしくない」というのが定番ですが(笑)
さてこっちの飲料の方はどうかなぁ?・・・。あ、そもそも売ってないか(笑)

【Replan Houseリノベ、オープンハウス開催】


Replan北海道最新号でも記事で紹介させていただきましたが、
ようやく落ち着いてきた当社のリノベ工事について、
オープンハウスを開催しようということになりました。
むむ(笑)、というところですが、
ちょっと変わった外観の建物だし、中がどうなっているか見てみたい、
という方がもしかしたらいるかもしれない。
なによりリフォームの現場公開ってあんまりないかも、ということで
思い切って、オープンハウスをすることにしました。
わたしたちの仕事は情報メディア、
おもに住宅についての雑誌やWEBサイトの企画制作というもの。
そういう建築って、あんまり見学する機会はないだろうと思います。
また、コンクリートブロック混構造という建築も、
現代ではほとんど建てられにくい工法。
でも北海道オリジナルな生成・進化を遂げた建築工法でもある。
そういう建築について、理解を持っていただく意味でも
この機会をご利用いただければと思います。
場所は札幌市西区山の手4条3丁目3-29 MAP
札幌琴似中学校のグランド、バックネットに面した角地に立地。
近くには「山の手図書館」もあります。
学校と図書館という近接環境は、こういう出版メディアには相似性も。
また日程的には8.1新住協札幌支部の堀部安嗣セミナーの前日にもあたる。
一般のみなさんがどれくらい来場されるかはわかりませんが、
建築のプロのみなさんには事務所お披露目という意味合いもあります(笑)。
敷地と周辺には駐車場が7台分あります。
どうぞご来場のほど、よろしくお願いします。以下、案内記事です。
あ、わたしのこのブログの読者の方、大歓迎です。
Facebookでだけの「友だち」とのリアル会っていうのも、ありかも(笑)。

北海道・東北の住まいづくりを見つめ続けて30年。
よりよいモノづくり環境を実現するため、リプランでは創業当初から
12年間使用していた「Replan House」のリノベーションに取り組んでいます。
既存建築の価値の再発見、再生とよりよい働き方をサポートするオフィス空間を
目指して行われたプロジェクトの全貌とは? 
ぜひこの機会に「Replan House」ごらんになりませんか。
〈日程〉
●7月28日(土)定員:30組  一般の方 対象 申込みはこちらから
●7月29日(日)定員:4組(1組2名まで)  モニター会員募集中! 申込みはこちらから
●7月30日(月)・7月31日(火)
建築関係者及び建築を学ぶ学生の方 対象
>>>10時〜17時の間でお越しください(12時〜13時を除く)

〈建築家丸田絢子さん×Replan編集長三木によるトークセッション〉
 7月28日(土) 14時〜
 7月31日(火) 14時〜
※見学会の様子は、取材・撮影させていただき、
Replan本誌および、WEBマガジンにて掲載致します。

【東日本大震災同行の愛機Macおシャカ事件】


きのう執務中、「あのさ、2階で立ち上がらないMacあるよ」という情報。
ここのところ、けっこう出てきているので即対応。
予備のマシンを抱えてやおら出動。Macトラブルバスターズです。
見たら、あれこれ起動させようと努力している最中。
それはそれでいいのだけれど、時間的には仕事時間のムダになる。
で、予備のマシンにバックアップディスクを繋いで、
すぐに環境を復旧させて仕事に戻ってもらった。
30分程度で仕事環境が復活してスタッフは仕事に復帰。
で、わたしの方でトラブルのマシンを復活努力。
さっそくデータの入っているSSDを取りだして外付けにして接続させたら
ディスクとしてはなんの問題もなくデータも異常なし。
なので、作業中だったデスクトップ上のデータをUSBスティックに保存して
くだんのスタッフに渡して、そちらは「完全復活」。
問題はこのマシンであります。起動音はするしスタートアップの動作は起こす。
でも途中でフリーズして再起動を繰り返す。
・・・どうやら、記憶媒体やOSの問題ではない可能性が高い。
「おお、久しぶりの完全終了か」であります。
でも2011年後半の機械で東日本大震災被災地巡りをいっしょに乗り越えてきた
そういうわたし自身の「もと愛機」でもあるので、愛着がある。
で、Appleの「チャット相談」をお願いしてみた。以下長いけどその記録一部。

Apple  まずはお問い合わせ内容や、現状お困りの点について詳しく教えていただいてよろしいでしょうか?
・三木
起動途中でホワイトアウトしてそのまま進行しません。ディスクを交換しても同じ症状です。どういった理由が考えられるか教えてください。タスクバーは半分以上進みます。
・Apple
 起動が完了できない状況なのですね。
・三木
🍎マークはきちんと出て、起動プロセスは始まるのですが、途中でフリーズ。
・Apple
 ちなみに認識に相違があってはいけませんのでディスクを交換されたというのはどのような意味か教えていただけますか?
・三木  HDごと入れ替えて予備のHDからも起動しないのです。ですからインストールされているOSの問題とは考えられません。また内蔵していたSSDを外付けにして接続させたら、きちんと認識されています。
・Apple  この状況を確認されてからSMCリセット、PRAMクリアといった操作はすでにお試しいただいておりましたか?
・三木  PRAMクリアは実行していますが、SMCリセットは試していません。
・Apple  かしこまりました。Macの色々なパーツへ電源供給しているSMCというユニットにエラーが起こって、この症状が出ている可能性があります。そのSMCをリフレッシュするリセット操作をご案内させていただきたいと思います。
・・・
・三木  状況は変わりません。同様の症状です。
・Apple  そうなのですね..。この操作で改善がないようであれば誠に残念ながらハードウェアのトラブルが考えられます。また外付として内臓ハードディスクを認識できてているという状況からハードディスク以外の部分に原因があると考えられます。
・三木  う〜む、やっぱりか。悲しい。
・Apple  お気持ちお察しいたします。Appleでお直しができないという現状で心苦しい限りですが、買い替えなどご検討いただくタイミングなのかもしれません。大変長い間ご愛用いただいた経緯もありAppleとしては嬉しいのですがご検討いただければ幸いです。
・三木  了解しました。まぁバックアップ用のMacで代替しているのですが、長く使った愛着で直したかったのです。
・Apple  そうですよね、私もそのお気持ちわかります。
・三木  ただ、最近のMacはディスク容量が少ないのでカンタンにはいかないのが困ったところなんですね。2012年段階のヤツがいちばん使い勝手がいい。Macbookで外付けにデータを入れて持ちはこぶのはメンドイ。
・三木  愚痴でした(笑)
・Apple  そのようにお考えいただいていたのですね。確かに外付けの持ち運びはあまりしたくないというお気持ちわかります。 これはAppleの正規回答ではないのですが、Appleでは交換パーツがとりおきないのですが、もしかしますと非正規店舗であればパーツの取り置きなどがある場合もわずかながらございます。あくまで一つの道としてではございますが…。
・三木  ありがとう。でも徐々に小さいディスク容量で頑張る道を探っています。親切にありがとうございました。
・Apple  とんでもないです。こちらこそお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございました。私からの案内に関して至らなかった点、待ち時間/チャットシステム等、全体を通してご不満点等はございませんか?
・三木  いいえ。満足しています。

というやり取りで、1台のMacはあえなく旅立った。
ロジックボード交換まで考えたら、たぶん新品とそう大差ないコストなので。
でもヘルプさんとのやり取りには感謝している。ユーザーの気持ちは
きちんと受け止めようとしていると感じられた。
そういう部分が使っている方としては一番大事ではないかと思った次第。
東日本大震災から、もう7年以上の月日が流れましたね・・・。

【全国から「南幌きた住まいる」視察希望】


さて、完成オープンからこのブログでも紹介した
「きた住まいる南幌モデル住宅群」ですが、
7−8月に、全国の多くのみなさんが「視察見学」に訪れる予定が進行中。
ちょうど2−3年前に大規模に建てられていた神戸市近郊の
「里山住宅博」のようにプロの作り手のみなさんの関心を呼んでいるようです。
7月19日には東北フォーラムを主体としたみなさん。
こちらは全国から大型バス2台で来られる。総勢で70-80人超になる予定。
メンバーには東大の前真之先生なども名が上がっていて、
見学会終了後には、札幌市内ホテルで大規模な意見交流会も企画。
なお、平行日程で日本建築学会前会長の吉野先生も見学される予定。
さらに8月1-2日には新住協札幌支部の一般セミナーが予定され
そこに里山住宅博でもメインの住宅を設計された堀部安嗣さんが
講師として来札される機会があり、それに鎌田紀彦代表理事も参加される。
で、2日に午前中、この南幌見学の予定があるのです。
こちらでも見学中、および終了後、両氏を交えての
活発な意見交換会が予定されているようです。

最近は温暖地の作り手のみなさんの「高断熱高気密」への関心の高さが
2020年の「義務化」を踏まえてきわめて活発だと思います。
窓メーカーのYKKさんも全国の工務店に自社のトリプルガラス入り製品を
拡販する目的で全国各地で工務店向けセミナーを開催して
年々、こういった意識が高まって行っている。
北海道がほぼ半世紀ほどかけて、その小さなマーケットでやってきたことを
全国規模の市場サイズで、プレーヤーも全国企業が担って
大きな動きとして取り組んできているのだと思います。
人口減少、新築棟数の減少局面をにらんで、工務店の生き残りは
こうした高断熱高気密技術がポイントになるという流れが強まっている。
たぶん、人口減少が進展しても残り続ける建築需要はあり、
そのときのプレーヤーは、それでも「指名」される工務店だけが残っている。
その段階では大きな市場変容が起こっていて、大量の工務店は
市場退場を余儀なくされるという危機感が強まっているのでしょう。
北海道でもここ10年で、工務店の数は3-4割減少し、
2割減った新築需要をめぐって市場形成されたけれど、
そのなかで「強い工務店」はむしろ棟数を伸ばしてきている。
たぶん、北海道で起こった現実が全国で拡大した形で起こるという
そういう広範な市場心理が作り手の側に高まってきたということ。
しかしセミナーなどでアタマでは理解してもそれだけでは「売れない」。
なかなかリアルを想像しにくい。そんな状況の中、実際に建てられた住宅は、
百聞は一見にしかず、の例え通りで大きな気付きに繋がる。
とくに北海道で最先端的な地域工務店+建築家という組み合わせは
「性能とデザイン」そのものと、わかりやすいのでしょう。

こういった背景で多くのみなさんの関心が高まっていると思います。
わたしどもとしても可能な限り、こうした全国からの接触意欲に応えたいと
いろいろ準備に協力しております。
こうしたことは同時に、家づくりでの地域工務店や地域建築家のパワーが
大きな市場要因に成長していく過程であるかも知れません。
これまではあくまで地域レベルでの動きに過ぎなかったことが
全国に拡散しやすくなってきているし、プレーヤーの流動状況もある。
また、北海道ではとくに海外からの住宅需要も高まってきている。
住宅市場は「減少」に向かうだけではなく「流動化」していくのかも知れません。

【北海道の初夏を味わう、アスパラ三昧】


本日は住宅ネタはお休み。
一昨日から一泊で、カミさんは気の合う友人たちと4人でかしまし旅。
ときどき沖縄に行ったり、日本各地に出掛けたりしているのですが、
今回は千葉にいる友人の提案で、富良野・美瑛の1泊旅。
そういった情報は、遠隔地に住んでいる方のほうが
北海道在住者よりもはるかにくわしい(笑)。

ということで、きのう「もう帰る」LINEコールとともに、
「並んで走って新鮮アスパラゲット」という喜びの声が。
なんですが、最近はグリーンアスパラが旬なので
繰り返し近くのスーパーでも買っているし、
一昨日にはカミさんが出掛けた後、農家の方からの直送便も来ていた。
完全にかぶりまくりなのですが、
でもおいしいから、いくらでも食べられる(笑)。
カミさんのいないきのうのひとり朝食でも、残っていたスーパー購入アスパラを
軽く塩を振って蒸したヤツにして食べまくっていた。
まぁ、茹でて良し、炒めて良し、いくらでも食べられますね。
結局帰ってきたカミさんが、新鮮、けさ朝もぎの美瑛産のヤツを
夕食で食べまくっておりました。
その前にはハシリの美瑛産・ハウス栽培のとうもろこし、
「恵ぐ味ゴールド」という品種、これも獲れたて茹でたてを食べた。
新品種と言うことで、甘味に特徴がありました。

北海道に住んでいるとやはり食材のおいしさが格別だと自分でも思います。
人間のシアワセは、住環境も大きいけれど、
やっぱり食べ物が新鮮でやすくて、というのは5割増しくらいの価値がある。
なんでもお金に換算される現代社会ではありますが、
年収800万円超の世帯でも、こどもを産み育てることに危惧を持つ、
そんなデータが発表されていました。
生きやすさとか、暮らしの実質ということにもっと気付きが必要だと思う。
「地域に暮らす」ということの価値感を、これからはもっと
大きな価値感として暮らしていくべきだと思います。
それにしても、北海道のグリーンアスパラは最高であります!
さてきょうは、どんなふうに食べようかなぁ?

【無筋ブロックという非常識・無常識】

大阪北部の地震被災から数日経過していますが、
小学校のブロックの塀が倒れて通学中だった4年生の女の子が
倒れてきたブロック塀に押しつぶされて死亡した事件。
いやはやなんともと、その杜撰さに驚いていたのですが、
きのうのニュース報道で、そもそもコンクリートブロックには鉄筋を
しっかり配筋しなければならないという常識が、実は社会一般で
普遍的にそうではなかったという事実を知って、さらに驚かされています。
当然のように危険性を指摘する意見を学校当局に伝える声があり、
その後、学校側は教育委員会に調査を依頼したとされた。
そして担当者は「目視と叩いてみて」安全と判断した、という驚くべき結果。

どうも、建築というモノへの最低限常識というものが、
社会一般には普通には育っていないのだと痛感させられました。
コンクリートブロックというのは一度でも見てみれば、
中空のものであり、その中空部分には強度を持たせるための鉄筋が通される。
そのために穴が空いているというのは、しかし常識ではなかった。
その上、そういう無常識なのに、高さを3m超まで立ち上げ、
ご丁寧に壁画絵画までデコレーションしていた。
デコレーション的に壁画を描くのは別に悪くはないけれど、
やはり管理者はまず第1に「安全」、とくに自らが管理すべき要諦はなにか、
という基本的な常識を磨くことを必須にして欲しい。
こういった「常識」で学校管理がされていた、ということに深く驚く。
素材としてのコンクリートブロックを愛する者としても、
こういう非常識の結果、死に至った子どもが出たと言うことに
なんともやるせない気がしてならない。

しかしこうした学校施設管理の非常識な実態が露わになったことは、
持って瞑すべき事態と言えると思います。
ただちにこうした可能性のある全国の同様ケースで点検が行われて欲しい。
テレビでの会見の模様を見ていると、
こういう無常識、非常識は社会に広く存在していると思える。
非常識・無常識は克服して、二度とこういう事態が起こらないように、
地震多発国家社会として、備えをしっかりしていくことが大切。
中国ではマンションで鉄筋不足で大量死者が出る事故があったのけれど
まさか日本でこんなケースがあろうとは思われなかった。
無常識のはざまで犠牲になった幼い命にご冥福を祈りたい。

【若い犠牲に合掌。交通安全への祈り】

きのうは謹んである葬儀に参列。
知人のひとり息子さんが交通事故で亡くなられた。
そのあまりにも痛ましい死と悲しみの大きさにいたたまれませんでした。
ひとの死というのは、もっとも根源的な部分で激しく揺さぶられる。
それも子を持つ親として、その体験想像的な感情がわき起こってきて
深く鎮魂の思いが募ってきます。

わたしは1952年生まれで、1955年から札幌暮らし。
ちょうどモータリゼーション社会に突入した時代に生まれ、過ごしてきた。
住んでいた家の目の前は札幌でも有数の幹線道路に面していて
毎年のように道路舗装作業、補修作業が繰り返されていた。
そういう環境の中で少年期の外遊びを経験していた。
そういうなかで、一度、自転車の練習をしていて
父親が見ている前で、もうちょっとで死亡事故という経験をしたそうです。
そういう瞬間記憶というのは、その後の人生で
スッポリと記憶から除外して生きていく人間類型があるようで、
わたし自身は、このことはほとんど記憶がない。
肉体的痛みがそこになく、たぶん深層心理の中で記憶に残らないように
マインドコントロールしていたのかも知れない。
ただ、その後父親から「自転車には二度と乗るな」と言われていた。
そういった時代、クルマ社会の最初の時期、
小学校でも「道路交通」安全確保教育が盛んに行われた記憶がある。
まことに人類は生きにくい時代になったのだと子ども心に刷り込まれた。
こんなに人間行動の自由を制限して本当にいいのか、と。

そういった自分の体験を考えるとき、
この交通事故による死というもの、
それもさらに若い年代での死と言うことを考えてみると、
不条理感がまことに胸に強く迫ってくる。
現代社会ではこういう「突然死」というものがごく身近にあり得る。
死へのこころの成熟ということは、ひとが生きる大きな要素だと思う。
逆に言えば、死が決定しているからこそ、
生きるということの意味がより深くなっていくものだと思う。
それなのに、親として世代を繋いでくれる自分の子どもが
自分よりも遙かに若くして、ということはどうしても受容しがたいのではと思う。
若い魂のやすらかなれと祈るしかない気持ちであります。合掌。
<写真は、青森県下北・恐山霊場>

【日本の10倍 年間950万戸の中国住宅市場】

中国で「統計」というのはたいへん把握が難しいとされる。
主要な経済指標統計ですら公式発表では眉唾なのだとか。
首相の李克強が、そういう統計数字を信じないで物流の動きを
最大の把握指数としていると述べたのは有名な話。
中国での木造軸組構法を建築基本法に加える工程に関与した
日本側技術者の講演でも、「公式発表統計というのは、鵜呑みには
出来ないのですが・・・」と前口上を述べられていたところ。
まぁそうはいっても、経済規模概要がわからなければ想像力の持ちようもない。
ということで示されていたのが、上のグラフでした。
出典は日本木材輸出振興協会という日本の組織。
なので、一定の客観的指標であることは信じられるでしょう。

日本の住宅市場も人口比でみると世界的には
新築棟数が多いマーケットだと思いますが、
この数字としては中国はそれからさらに10倍という巨大マーケット。
この図表には住宅に使われる丸太換算での木材資源量もあわせて
表現されていて、こちらはそれこそ李克強さんばりに、
外国との交易についてのことなのでごまかしようがない、
輸出入統計からの数字とされてたので、
大枠として住宅統計指数にはおおむね合致するとされていた。
中国は世界中の木材資源の最大の購入先市場。
ただ、この950万戸はほとんどがRCや鉄骨構造の集合住宅。
よく言われるゴーストタウンのようなマンション群が住宅の実相。
そして、中国は社会主義なので「土地」を自由に売買できない。
土地を確保しうるのは公共しかあり得ない。
住宅を建てている主体というのはそういった各省、各市などということになる。
それらが公的政策と一体となった住宅デベロッパーを兼ねている。
だからゴーストタウンになっていても巨額債務として表面に出てこない。
上海などでは、立地の優れたマンションはステータスになっていて、
3億とも5億とも値付けされているという。
そこそこのふつうのマンションでも億を超えるのがゴロゴロある。
そういった基盤的不動産市場の中に、あらたに「木造軸組」建築が
市場投入される直前にある、ということなのですね。
中国では文革期に木造軸組の技術がほとんど消えてしまったので、
いま、さかんにこの技術解禁を踏まえた動きが始まってきているようです。
若い大工技術者たちが目を輝かせて蝟集しはじめているとのこと。
ごく少数、富裕層向けに2×4構法の木造住宅はあるようですが、
住文化的には中国人的には軸組木造のほうがはるかに
高級な空間性だという文化意識が根強くDNAに刷り込まれていると。
柱や構造材が表側に表れた空間性というのは、
その母国にあたる国なので、意識に強く残っているということなのでしょう。
金物の接合が当面は主流で動いていくでしょうが、
技術交流では日本の伝統工法の仕口などを見て驚愕して興奮していた
という話題提供もあって、むしろ社寺建築的な
そういった空間性へのはるかなリスペクトが大きいのかも知れませんね。

プレカットの工場などが早くも市場参入を仕掛けているようですが、
企業による直接投資ではなかなか市場開拓が難しいようです。
ハウスメーカーのミサワホームは早々に市場撤退のやむなきに至っている。
動き出す中国での「木造軸組」建築、日本からのアプローチは
どのような対応、想像力が有効なのか、試される領域だと思います。

【歴史の中での地震とその影響】

今回の大阪北部地震では、よく行っていた箇所の映像が
繰り返し、テレビなどで報道されていました。
やはり最近「関西版」の活動が活発で、往来があるものですから
知人のみなさんの様子など、非常に身近に感じられていました。
東日本大震災でも、わたしは3.11の2日後3.13に仙台出張を控えていて
テレビの光景を見ながら、呆然としていた記憶があります。
地震大国ニッポンに住んでいる以上、これはどうしても避けられないですね。
普段からの備え、考え方をアジャストさせていくしかない。
いろいろな今回地震に関する情報が出てきています。
熊本地震との類似性を指摘する意見もあるようです。
直下型地震は、今後とも危険姓が高いとされている。

わたしは、司馬遼太郎さんの耽溺型読者ですが、
戦国期を書いた著作の中で、慶長伏見地震と秀吉政権の記述がある。
今回の地震はどうもあのような地震と似ているのではないかと感じた次第。
当時、秀吉政権の本城も大きな被害を被ったとされる地震です。
伏見城の外壁も剥落してその壁に政権批判が書かれたともされる。
1596年となっているのですが、
それに先んじる10年前、1586年にも大きな地震が連続したとされる。
上図はわたしの個人的エクセルで「三木家と日本史」みたいなデータの一部。
パソコンでのデータ管理のひとつとして、続けているのですが、
こうやって年表形式で独自に自分の家系関連の時系列をまとめています。
歴史を学ぶ楽しみがこういうデータ管理の結果、より深く楽しくなる。
で、この「天正地震」は、秀吉と家康の関係としても画期になったとされます。
NHK-BSで放送されている『英雄たちの選択』で取り上げられていました。
このふたりは歴史の主役であり、その後秀吉政権に家康が取り込まれますが、
しかし2年前の小牧長久手合戦衝突以来、
なかなか和平方向に事態が向かわず、むしろ秀吉側も家康側も
極限まで緊張が高まり、戦争準備が活発だったようなのです。
秀吉側では最前線基地に大量の武器弾薬・兵糧を準備していたようであり、
家康側も本拠地・三河は全土にわたって要塞化されていた。
そういう極限的緊張状況になっていたときに、地震がやってきた。
家康側では被害記録が必ずしも明瞭ではないようですが、
政権側、秀吉側ではこの兵糧・武器が灰燼に帰した記録がある。
こうした政治軍事的緊張を度返しにさせるほどの甚大な被害を
この「天正地震」はパワーとして持っていたのだと。
考えてみれば当たり前で、軍事は極限化された「政治プロセス」であり、
それが天変地異の影響を受けないわけがない。
まぁ現代のように税が復興に向けられるというようなことは考えにくいにしても、
さまざまな人工としての徴用動員活用に置いて、民のくらしの疲弊は
直接的な指揮命令系統に障害をもたらせたに違いない。
非常に天変地異が多発した時期に秀吉の政権はあったようです。
それなのに朝鮮に出兵したりする軍事拡張路線を取っていた。
その後の家康の国内統治が人心を得ていった背景に、
こういった地震活発化、民の厭戦気分も与っていたと推測します。

で、この歴史時期には大きな地震は重なって起こっている。
今回も活発期に入った可能性がある。安全安心の心がけが重要。
ただ、わたしどもでも「関西版」での活動が本格化するので往来は活発。
十分に気をつけながら対応していきたいと思います。